抜擢相次ぐThinking Dogs、“シンデレラバンド”のプレッシャーと本音…“激動の日々”を乗り越えて モデルプレスインタビュー
2015.11.18 08:00
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6月に大島優子主演のTBS系ドラマ『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』主題歌に起用された『世界は終わらない』でデビューして以来、CM出演など快進撃を続けるThinking Dogsがモデルプレスのインタビューに応じた。
新人バンドとしては異例ともいえる華々しいデビューを飾り、大きな話題を呼んで早5ヶ月。今夏は各地のイベントやフェスに精力的に出演して実力をつけ、10月には初の自主企画イベント「DOG’S PARTY」を開催。2ndシングルの発売をサプライズ発表し、ファンを喜ばせた彼ら。今回のインタビューでは、その2ndシングル『3 times』(11月18日発売)への思いを中心に、大きなプレッシャーと戦いながら駆け抜けた2015年を振り返ってもらった。
TSUBASA(Vo.):そうですね。主人公が運転する車の助手席に想いを寄せる彼女が座っているというシチュエーションなんですけど、とにかく「主人公になりきろう」と思って歌いました。感情の込め方にはとても気を遣いましたね。
― サビの「赤信号 3回止まったら 今度こそ 君にキスしよう」という歌詞がすごくロマンチックですよね。こんな経験があるという方はいらっしゃいますか?
TSUBASA:ちょっと違いますけど、こんな感じの“友達以上恋人未満”の関係は高校生の頃に経験しました。
― 気になります!どんな恋だったんですか?
TSUBASA:高校生の時に仲の良かった女の子がいて、僕はずっとその彼女のことが好きだったんです。2人で一緒に遊びに行ったりもしていたんですけど、ある時偶然その女の子に好きな人がいるっていうことを友だち伝いに聞いちゃったんですね。それでそのまま想いを伝えられずに、終わってしまいました…。
― 切ないですね。では、そのままなんとなく疎遠に?
TSUBASA:いや、ずっと距離感変わらず仲の良い友だちのままです。今でも仲良いですよ。
― それはちょっと複雑な気もしますが…。
TSUBASA:実は大学も一緒だったんですよ(笑)。
Jun(G):それは長いね!
TSUBASA:長かったんですよ(笑)。でも、彼女に別に好きな人がいると知ってからは、僕も他の人に目を向けたので。ずっと引きずっているとかそういうことではないですけど。
― 甘酸っぱい思い出ですね。こういったいわゆる“恋バナ”をメンバー同士でされることはあるんですか?
Jun:取材でしか聞かないです。
TSUBASA:しないよね。みんなどういう人が好きなの?好きな女性のタイプとかさ(笑)。
― 直球ですね(笑)。皆さんいかがですか?
Jun:赤信号が3回止まったらキスできるような人がいいですよね!ちょっと強引に話を戻しすぎました、すみません(笑)。
わちゅ~(B):(笑)。僕はワンレンの髪の人がすごく好きでして。
TSUBASA&Jun&大輝:ピンポイントだね!
わちゅ~:ワンレンのセンター分けで、ロングスカートを履いてらっしゃる感じの方。女性ならではのふわふわ揺らいでる感じの方が好きですね。
― なるほど。でも、最近そういうロングスカート履いている方は少ない気がしますが。
わちゅ~:そうなんですよ。ちょっと絶滅危惧種になってきていて。
TSUBASA&Jun&大輝:絶滅危惧種(笑)。
わちゅ~:あとニットとかを温かそうにぬくぬく着ている方とか。
Jun:あー、ニットね!ちょっと萌え袖にしちゃったりしてるの?
わちゅ~:いや、萌え袖はなくていいかな(笑)。
― Junさんは萌え袖推しなんですか?
Jun:僕はそうですね。
― 大輝さんはいかがですか?
大輝(Dr):僕はキレイ系より可愛い系の人の方が好きですね。木村カエラさんとか、自分を持っている個性がある人に惹かれます。
Jun:ちょっとボーイッシュな人?
大輝:それはちょっと違うかな。
Jun:あ、そうなの?ごめんね(笑)。
わちゅ~:面白い話を思い出しました。今、僕ら一軒家に一緒に住んでいるんですけど、家にいろんなモデルさんが出ている写真集みたいなものが置いてあったんですね。そこで皆で好きなタイプを“せーの!”で指さしたんですけど、4人ともバラバラだったんですよ。
― 1人もかぶらずですか?それもまたすごいですね。
わちゅ~:はい。僕ら自身も個性がバラバラなんで、好みもかぶらなかったんですかね。
わちゅ~:デビューする2ヶ月ぐらい前なので、5月ですかね。ちょうど半年ぐらいです。
― 一緒に暮らしてみていかがですか?
大輝:思ってたよりは特に問題もなく暮らせていますね。喧嘩もないですし。
Jun:最初はやっぱりみんなひとり暮らしをしていた身なので、正直「うわ、マジか!」とは思ったんですけど(苦笑)。今になって考えてみると、家でも4人揃っているのでリビングでミーティングができたりとか、音楽に対してよりストイックになれているので、メリットはかなり大きいなと思います。
― 今はもう「うわ、マジか!」という感情はなくなりました(笑)?
Jun:全然ないです!“住めば都”というか、本当に慣れるもんなんだなと思いますね。
わちゅ~:“住めば都”って(笑)。でも、ライブが終わった後とか、すぐにその映像を見返して反省会をしたりもできますし、そういった意味ではバンドとしてすごく結束力が高まったなと思います。連絡とか確認事も早いですし。
― そういった連絡はリーダーの大輝さんがされているんですか?
TSUBASA:そうですね。「この確認この日にしたいんだけど」とか仕切ってくれます。
― 4人の中で役割分担があるんですか?
わちゅ~:そうですね。大輝はリハーサルのスケジュール組みとか、バンドの活動自体をまとめて見てくれています。音楽面では、僕とTSUBASAの2人がメインで話をすることが多いですね。Junは、良い意味で爆弾を投下してくれる役目(笑)。彼がいると場が和むんです。
Jun:ボマー(bomber)です(笑)。
― 例えばどんな“ボム”を落としてくるんですか?
わちゅ~:彼の人生がすごい愉快で(笑)。静岡出身なんですけど、僕らが経験したことがないような野性的な楽しみ方を知っていたり。
Jun:素手で魚を掴んで遊んでいたとか、たった1人しかいない卓球部で活動していたとか、そういう特殊なエピソードをたくさん持ってるっていうだけです(笑)。
TSUBASA:最初、カルチャーショックを受けました(笑)。僕らからしたらすごく特殊な環境で育ってきているのに、「これっておかしいの?」みたいな感じで話してくるから面白いんですよね。
Jun:そのズレが笑いを生んでるんです。
― これからもまだまだネタがあるんですか?
Jun:いやー、もっと爆弾投下していきたいですね。爆発できるように頑張ります(笑)。
― 期待しています!大輝さんはお家の中でもリーダーなんですか?
大輝:いや、俺は家では何もしないです(笑)。みんな各々が生活している感じで、ご飯を作る当番とかも決めてないんです。みんな自由にやっていますね。
わちゅ~:ルールを作らないことが仲良くやっていく秘訣なのかなと最近思っています。さっきJunが言っていたように、それぞれがひとり暮らしをしていたので、自分のことは自分でできる4人が揃っているんですよね。だから互いに干渉しすぎないようには心がけています。
わちゅ~:このお話をいただいたのが、実はデビュー直後ぐらいだったんです。デビューの時もドラマとCMのタイアップをいただいて本当にびっくりしたんですけど、さらに衝撃でしたね。
― 暗さもありながらどこか希望というか明るさを感じる楽曲だなという印象を受けました。
わちゅ~:そうなんです。デモで聴かせていただいた時は、すごく明るい雰囲気の曲だったんですけど、ホラー映画のタイアップをいただいたということで、アレンジを加えて、怖さもありつつ独特な世界の始まりを感じるような雰囲気の曲になりました。僕らはこれまでバンドサウンドが強い楽曲が多かったんですが、今回はピアノとストリングスがフューチャーされている点も特徴ですね。
― お気に入りの歌詞はありますか?
TSUBASA:僕は「号泣」と「自己嫌悪」というワードが出てくることにびっくりして。僕自身、歌詞を書くこともあるんですが、中々自分では出てこないワードだなと思いますし、改めて秋元康先生の言葉選びにすごさを感じました。歌詞の内容では、最後の「失った時 そうさ 初めて 僕は思い知らされるんだ」というところがこの曲で一番伝えたいメッセージなのかなと思っているので、そこに一番感情を込めて歌うようにしています。
― 3曲目の『ごめんね、キャサリン』は少し懐かしさを感じさせる、また雰囲気の違った楽曲ですね。どんなことに注意してレコーディングを?
Jun:メロディーがすごく引き立っている曲なので、どれだけ寄り添えるかということに重点を置いてレコーディングに挑みました。なので、「どのギターを使って、どこのマイクで取ろうか」というのもすごく迷って。「これを機に良いギターを1本買わなきゃな」と思えたきっかけになった曲でもあるんです。3曲ともギターソロは雰囲気を変えているんですけど、この曲は少し優しめに弾いているのでそこも聞いていただきたいですね。
大輝:曲の雰囲気とメロディーが抜群に良い曲なので、いかにそれを邪魔しないかということですね。ドラムってアップテンポな曲の方が合わせやすくて、こういう曲が意外と難しかったりするんです。でも、“メロディーの良さ”というのは僕らのバンドの良さでもあるので、そこをより引き立てられるように演奏しています。
TSUBASA:まず、『ごめんね、キャサリン』というタイトルがインパクト抜群ですよね。歌詞の内容を理解しようと読み込んでいた時に、「この曲は自分の中にキャサリンを作り上げないときっと歌えない」と思ったので、頭の中に自分なりのキャサリンを思い浮かべて、そのキャサリンに恋した男の気持ちになって歌っています。1stシングルに収録されている『あと100マイル』という曲も“夏ど真ん中”のナンバーなんですけど、この曲は同じ夏でもひと夏の恋を振り返るような楽曲なので、キャサリンの物語を聞いている人に想像してもらえたら嬉しいです。
わちゅ~:僕もこの曲を初めて聴いた時、「すごいメロディーが良い曲だな」という印象を受けたんです。どことなく聞いたことがあるような、90年代調で耳にすっと馴染むメロディーですよね。でも、実はサビからAメロに行く時に調が変わっていて、またサビに戻る時に調が戻って、さらに、サビからギターソロへ行く時にまた別の調に移ったりと、いろんなテクニックが盛り込まれているんです。その調が変わるところをいかに自然に聴かせるかということを意識して、レコーディングに臨みましたね。
TSUBASA:これ、結構メンバーで分かれるんですよね。僕はすごく早く感じたタイプなんですけど。1stシングルのレコーディングからデビュー、夏は各地のイベントやフェスにたくさん出させていただいて、それが終わったら今回のセカンドシングルの制作という感じで、「こんなに日数経ってたっけ」というぐらいあっという間に過ぎた5ヶ月間でした。
― 同じく早く感じた方はいらっしゃいますか?
大輝&Jun:(挙手)
わちゅ~:え!そうなの?僕はあっという間じゃなかったなぁ。僕ら、よく“シンデレラバンド”って言っていただくことが多いんですけど、今になって本当にそれを実感しているんです。デビュー当初から大きなお話をいただきすぎていたので、「こんな大きなことさせてもらっていいのかな」という気持ちがはじめはすごく強くて。どの現場も全部大切で、一つひとつにすごく集中して本気で取り組んでいたので、逆に「まだデビューから半年しか経ってないのか」っていう気持ちです。盛りだくさんすぎて、長く感じたというか。
― 濃かったんですね。
大輝:僕は逆に濃かったからこそ、あっという間でしたね。初めてのMVを撮ったのがつい先週ぐらいに感じる(笑)。
― 先週とはすごいですね(笑)。
大輝:先週は言いすぎですけど、たくさんやることがある中で、もちろん初めてやることも多くて、最初のうちはそのペースについていくのに必死だったんです。半年ぐらい経った今、ようやくペースに慣れてきたというか。心にちょっとずつ余裕が出てきたのかなって思います。
Jun:僕もあっという間ではあったんですけど、今まで生きてきた中で一番濃厚な半年だったのは確実ですね。手探りではあったんですけど、「結果を出さなきゃ」というプレッシャーに追われる日々で、本当に“激動”な1年でした。
― そうですよね。こんなに激しいプレッシャーと戦いながら毎日を駆け抜けた人もめったにいないと思います。
TSUBASA:プレッシャーと、やっぱり変化も大きかったですね。
わちゅ~:でも、その大きなプレッシャーが僕らにとっては良い刺激になっていたのも確かなので。色んな方々が関わっていて、期待をして下さっているのが身に染みてわかるので、それに応えていかなければという思いが僕たちを奮い立たせていましたね。
― ポジティブなんですね。
大輝:ポジティブにならないとやっていけないような環境だったので。そんな中でフェスとかに出させてもらって、名だたるアーティストの方々のステージを間近で見ると、「このレベルまでならなきゃいけないんだ」と強く感じて、今も必死に努力しているところです。
大輝:僕らは「イナズマロック フェス2014」というフェスの「イナズマゲート 2014」というオーディション出身なんですが、今年はそちらのサブステージに出演させていただいたので、来年こそはメインステージの方に立ちたいなと思います。
Jun:バンドとしては大輝が言ったような大きなステージに立つこと。個人としては、今回の楽曲でも自分の色を出すことができたと思っているので、それにどんどん磨きをかけて、ギターキッズをうならせるようなギターを弾けるようになっていきたいです。
TSUBASA:2作のシングルをリリースさせていただいて、曲も増えてきたので、2016年はアルバムの制作に挑戦したいです。ライブもどんどん規模を大きくしていけたらと思いますね。
わちゅ~:今年の夏に全国各地でライブをさせていただいたんですけど、まだ回れていないところもたくさんあるので、来年こそは47都道府県を全部回りたいです。
― では最後に、夢を追い続ける皆さんからモデルプレス読者に向けて「夢を叶えるアドバイス」をお願いします。
わちゅ~:まだこんなことを言える立場ではないんですけど、例えばモデルさんになりたいと思った時、その道を極めることはもちろんですが、もっと視野を広げていろんなことに触れることもとても大切だと思います。
TSUBASA:“叶えたい夢をどれだけ好きでいられるか”ということかな。さっきお話したように、僕も色んなプレッシャーに負けそうになったことも本当に何度もあったんですけど、結局何周しても僕の中にあるのって「歌うことが好きだ」っていうこと。その曲がらない芯があったので、何があっても耐えられたんだと思います。叶えたい夢はそれぞれ違いますし、夢を持つことは義務じゃないので心が折れそうになる時もあると思うんですけど、好きでいられる努力をしていれば必ず叶うんじゃないかなと思います。
大輝:諦めないことと努力することです。モデルになりたいのであれば、モデルになっている自分を想像して具体的なビジョンを描く。なりたい像がないとそこに行き着くための道のりも作れないと思うので。
Jun:自分の弱点をポジティブに捉えて、どう上手く武器にできるかということと、自分のために投資を惜しまないということです。僕、めちゃめちゃ浪費家なんですけど(笑)、結婚とかはまぁ置いておいて、今の自分のために惜しまず投資してほしいと思います。
― ありがとうございました。
デビューから半年、相次ぐ抜擢や環境の変化に戸惑いながらも、おごることなく着実に歩んできた彼ら。2ndシングルに収録された3曲にはどれも切なさが漂うが、それと同時に力強さや希望、温かさに溢れ、1stシングルとはまた違った魅力を感じることができる。彼らの“シンデレラストーリー”はまだまだ始まったばかりだ。(modelpress編集部)
1.3 times
2.もしも あなたが…
3.ごめんね、キャサリン
4.3 times -instrumental-
5.もしも あなたが… -instrumental-
6.ごめんね、キャサリン -instrumental-
【DVD】
1.あと100マイル MUSIC VIDEO
恋人未満友達以上”の関係はあり?好きなタイプを告白
― 2ndシングルの表題曲『3 times』は、“恋人未満友達以上”の関係を歌った切なくてキュンとする歌詞が印象的ですね。TSUBASA(Vo.):そうですね。主人公が運転する車の助手席に想いを寄せる彼女が座っているというシチュエーションなんですけど、とにかく「主人公になりきろう」と思って歌いました。感情の込め方にはとても気を遣いましたね。
― サビの「赤信号 3回止まったら 今度こそ 君にキスしよう」という歌詞がすごくロマンチックですよね。こんな経験があるという方はいらっしゃいますか?
TSUBASA:ちょっと違いますけど、こんな感じの“友達以上恋人未満”の関係は高校生の頃に経験しました。
― 気になります!どんな恋だったんですか?
TSUBASA:高校生の時に仲の良かった女の子がいて、僕はずっとその彼女のことが好きだったんです。2人で一緒に遊びに行ったりもしていたんですけど、ある時偶然その女の子に好きな人がいるっていうことを友だち伝いに聞いちゃったんですね。それでそのまま想いを伝えられずに、終わってしまいました…。
― 切ないですね。では、そのままなんとなく疎遠に?
TSUBASA:いや、ずっと距離感変わらず仲の良い友だちのままです。今でも仲良いですよ。
― それはちょっと複雑な気もしますが…。
TSUBASA:実は大学も一緒だったんですよ(笑)。
Jun(G):それは長いね!
TSUBASA:長かったんですよ(笑)。でも、彼女に別に好きな人がいると知ってからは、僕も他の人に目を向けたので。ずっと引きずっているとかそういうことではないですけど。
― 甘酸っぱい思い出ですね。こういったいわゆる“恋バナ”をメンバー同士でされることはあるんですか?
Jun:取材でしか聞かないです。
TSUBASA:しないよね。みんなどういう人が好きなの?好きな女性のタイプとかさ(笑)。
― 直球ですね(笑)。皆さんいかがですか?
Jun:赤信号が3回止まったらキスできるような人がいいですよね!ちょっと強引に話を戻しすぎました、すみません(笑)。
わちゅ~(B):(笑)。僕はワンレンの髪の人がすごく好きでして。
TSUBASA&Jun&大輝:ピンポイントだね!
わちゅ~:ワンレンのセンター分けで、ロングスカートを履いてらっしゃる感じの方。女性ならではのふわふわ揺らいでる感じの方が好きですね。
― なるほど。でも、最近そういうロングスカート履いている方は少ない気がしますが。
わちゅ~:そうなんですよ。ちょっと絶滅危惧種になってきていて。
TSUBASA&Jun&大輝:絶滅危惧種(笑)。
わちゅ~:あとニットとかを温かそうにぬくぬく着ている方とか。
Jun:あー、ニットね!ちょっと萌え袖にしちゃったりしてるの?
わちゅ~:いや、萌え袖はなくていいかな(笑)。
― Junさんは萌え袖推しなんですか?
Jun:僕はそうですね。
― 大輝さんはいかがですか?
大輝(Dr):僕はキレイ系より可愛い系の人の方が好きですね。木村カエラさんとか、自分を持っている個性がある人に惹かれます。
Jun:ちょっとボーイッシュな人?
大輝:それはちょっと違うかな。
Jun:あ、そうなの?ごめんね(笑)。
わちゅ~:面白い話を思い出しました。今、僕ら一軒家に一緒に住んでいるんですけど、家にいろんなモデルさんが出ている写真集みたいなものが置いてあったんですね。そこで皆で好きなタイプを“せーの!”で指さしたんですけど、4人ともバラバラだったんですよ。
― 1人もかぶらずですか?それもまたすごいですね。
わちゅ~:はい。僕ら自身も個性がバラバラなんで、好みもかぶらなかったんですかね。
“メリットが多い”一軒家での共同生活
― 一軒家での共同生活は、いつから始められたんですか?わちゅ~:デビューする2ヶ月ぐらい前なので、5月ですかね。ちょうど半年ぐらいです。
― 一緒に暮らしてみていかがですか?
大輝:思ってたよりは特に問題もなく暮らせていますね。喧嘩もないですし。
Jun:最初はやっぱりみんなひとり暮らしをしていた身なので、正直「うわ、マジか!」とは思ったんですけど(苦笑)。今になって考えてみると、家でも4人揃っているのでリビングでミーティングができたりとか、音楽に対してよりストイックになれているので、メリットはかなり大きいなと思います。
― 今はもう「うわ、マジか!」という感情はなくなりました(笑)?
Jun:全然ないです!“住めば都”というか、本当に慣れるもんなんだなと思いますね。
わちゅ~:“住めば都”って(笑)。でも、ライブが終わった後とか、すぐにその映像を見返して反省会をしたりもできますし、そういった意味ではバンドとしてすごく結束力が高まったなと思います。連絡とか確認事も早いですし。
― そういった連絡はリーダーの大輝さんがされているんですか?
TSUBASA:そうですね。「この確認この日にしたいんだけど」とか仕切ってくれます。
― 4人の中で役割分担があるんですか?
わちゅ~:そうですね。大輝はリハーサルのスケジュール組みとか、バンドの活動自体をまとめて見てくれています。音楽面では、僕とTSUBASAの2人がメインで話をすることが多いですね。Junは、良い意味で爆弾を投下してくれる役目(笑)。彼がいると場が和むんです。
Jun:ボマー(bomber)です(笑)。
― 例えばどんな“ボム”を落としてくるんですか?
わちゅ~:彼の人生がすごい愉快で(笑)。静岡出身なんですけど、僕らが経験したことがないような野性的な楽しみ方を知っていたり。
Jun:素手で魚を掴んで遊んでいたとか、たった1人しかいない卓球部で活動していたとか、そういう特殊なエピソードをたくさん持ってるっていうだけです(笑)。
TSUBASA:最初、カルチャーショックを受けました(笑)。僕らからしたらすごく特殊な環境で育ってきているのに、「これっておかしいの?」みたいな感じで話してくるから面白いんですよね。
Jun:そのズレが笑いを生んでるんです。
― これからもまだまだネタがあるんですか?
Jun:いやー、もっと爆弾投下していきたいですね。爆発できるように頑張ります(笑)。
― 期待しています!大輝さんはお家の中でもリーダーなんですか?
大輝:いや、俺は家では何もしないです(笑)。みんな各々が生活している感じで、ご飯を作る当番とかも決めてないんです。みんな自由にやっていますね。
わちゅ~:ルールを作らないことが仲良くやっていく秘訣なのかなと最近思っています。さっきJunが言っていたように、それぞれがひとり暮らしをしていたので、自分のことは自分でできる4人が揃っているんですよね。だから互いに干渉しすぎないようには心がけています。
AKB48島崎遥香主演ホラー映画の主題歌『もしも あなたが…』
― なるほど。では、2ndシングルのお話に戻しましょう。2曲目の『もしも あなたが…』は、AKB48の島崎遥香さんが主演される映画『劇場霊』(11月21日公開)の主題歌に起用されていますね。わちゅ~:このお話をいただいたのが、実はデビュー直後ぐらいだったんです。デビューの時もドラマとCMのタイアップをいただいて本当にびっくりしたんですけど、さらに衝撃でしたね。
― 暗さもありながらどこか希望というか明るさを感じる楽曲だなという印象を受けました。
わちゅ~:そうなんです。デモで聴かせていただいた時は、すごく明るい雰囲気の曲だったんですけど、ホラー映画のタイアップをいただいたということで、アレンジを加えて、怖さもありつつ独特な世界の始まりを感じるような雰囲気の曲になりました。僕らはこれまでバンドサウンドが強い楽曲が多かったんですが、今回はピアノとストリングスがフューチャーされている点も特徴ですね。
― お気に入りの歌詞はありますか?
TSUBASA:僕は「号泣」と「自己嫌悪」というワードが出てくることにびっくりして。僕自身、歌詞を書くこともあるんですが、中々自分では出てこないワードだなと思いますし、改めて秋元康先生の言葉選びにすごさを感じました。歌詞の内容では、最後の「失った時 そうさ 初めて 僕は思い知らされるんだ」というところがこの曲で一番伝えたいメッセージなのかなと思っているので、そこに一番感情を込めて歌うようにしています。
― 3曲目の『ごめんね、キャサリン』は少し懐かしさを感じさせる、また雰囲気の違った楽曲ですね。どんなことに注意してレコーディングを?
Jun:メロディーがすごく引き立っている曲なので、どれだけ寄り添えるかということに重点を置いてレコーディングに挑みました。なので、「どのギターを使って、どこのマイクで取ろうか」というのもすごく迷って。「これを機に良いギターを1本買わなきゃな」と思えたきっかけになった曲でもあるんです。3曲ともギターソロは雰囲気を変えているんですけど、この曲は少し優しめに弾いているのでそこも聞いていただきたいですね。
大輝:曲の雰囲気とメロディーが抜群に良い曲なので、いかにそれを邪魔しないかということですね。ドラムってアップテンポな曲の方が合わせやすくて、こういう曲が意外と難しかったりするんです。でも、“メロディーの良さ”というのは僕らのバンドの良さでもあるので、そこをより引き立てられるように演奏しています。
TSUBASA:まず、『ごめんね、キャサリン』というタイトルがインパクト抜群ですよね。歌詞の内容を理解しようと読み込んでいた時に、「この曲は自分の中にキャサリンを作り上げないときっと歌えない」と思ったので、頭の中に自分なりのキャサリンを思い浮かべて、そのキャサリンに恋した男の気持ちになって歌っています。1stシングルに収録されている『あと100マイル』という曲も“夏ど真ん中”のナンバーなんですけど、この曲は同じ夏でもひと夏の恋を振り返るような楽曲なので、キャサリンの物語を聞いている人に想像してもらえたら嬉しいです。
わちゅ~:僕もこの曲を初めて聴いた時、「すごいメロディーが良い曲だな」という印象を受けたんです。どことなく聞いたことがあるような、90年代調で耳にすっと馴染むメロディーですよね。でも、実はサビからAメロに行く時に調が変わっていて、またサビに戻る時に調が戻って、さらに、サビからギターソロへ行く時にまた別の調に移ったりと、いろんなテクニックが盛り込まれているんです。その調が変わるところをいかに自然に聴かせるかということを意識して、レコーディングに臨みましたね。
2015年は「激動の日々」
― 6月のデビューから5ヶ月ほどですが、ここまであっという間でしたか?それとも長かったですか?TSUBASA:これ、結構メンバーで分かれるんですよね。僕はすごく早く感じたタイプなんですけど。1stシングルのレコーディングからデビュー、夏は各地のイベントやフェスにたくさん出させていただいて、それが終わったら今回のセカンドシングルの制作という感じで、「こんなに日数経ってたっけ」というぐらいあっという間に過ぎた5ヶ月間でした。
― 同じく早く感じた方はいらっしゃいますか?
大輝&Jun:(挙手)
わちゅ~:え!そうなの?僕はあっという間じゃなかったなぁ。僕ら、よく“シンデレラバンド”って言っていただくことが多いんですけど、今になって本当にそれを実感しているんです。デビュー当初から大きなお話をいただきすぎていたので、「こんな大きなことさせてもらっていいのかな」という気持ちがはじめはすごく強くて。どの現場も全部大切で、一つひとつにすごく集中して本気で取り組んでいたので、逆に「まだデビューから半年しか経ってないのか」っていう気持ちです。盛りだくさんすぎて、長く感じたというか。
― 濃かったんですね。
大輝:僕は逆に濃かったからこそ、あっという間でしたね。初めてのMVを撮ったのがつい先週ぐらいに感じる(笑)。
― 先週とはすごいですね(笑)。
大輝:先週は言いすぎですけど、たくさんやることがある中で、もちろん初めてやることも多くて、最初のうちはそのペースについていくのに必死だったんです。半年ぐらい経った今、ようやくペースに慣れてきたというか。心にちょっとずつ余裕が出てきたのかなって思います。
Jun:僕もあっという間ではあったんですけど、今まで生きてきた中で一番濃厚な半年だったのは確実ですね。手探りではあったんですけど、「結果を出さなきゃ」というプレッシャーに追われる日々で、本当に“激動”な1年でした。
― そうですよね。こんなに激しいプレッシャーと戦いながら毎日を駆け抜けた人もめったにいないと思います。
TSUBASA:プレッシャーと、やっぱり変化も大きかったですね。
わちゅ~:でも、その大きなプレッシャーが僕らにとっては良い刺激になっていたのも確かなので。色んな方々が関わっていて、期待をして下さっているのが身に染みてわかるので、それに応えていかなければという思いが僕たちを奮い立たせていましたね。
― ポジティブなんですね。
大輝:ポジティブにならないとやっていけないような環境だったので。そんな中でフェスとかに出させてもらって、名だたるアーティストの方々のステージを間近で見ると、「このレベルまでならなきゃいけないんだ」と強く感じて、今も必死に努力しているところです。
2016年の目標&夢を叶える秘訣とは
― では、来年の目標を教えて下さい。大輝:僕らは「イナズマロック フェス2014」というフェスの「イナズマゲート 2014」というオーディション出身なんですが、今年はそちらのサブステージに出演させていただいたので、来年こそはメインステージの方に立ちたいなと思います。
Jun:バンドとしては大輝が言ったような大きなステージに立つこと。個人としては、今回の楽曲でも自分の色を出すことができたと思っているので、それにどんどん磨きをかけて、ギターキッズをうならせるようなギターを弾けるようになっていきたいです。
TSUBASA:2作のシングルをリリースさせていただいて、曲も増えてきたので、2016年はアルバムの制作に挑戦したいです。ライブもどんどん規模を大きくしていけたらと思いますね。
わちゅ~:今年の夏に全国各地でライブをさせていただいたんですけど、まだ回れていないところもたくさんあるので、来年こそは47都道府県を全部回りたいです。
― では最後に、夢を追い続ける皆さんからモデルプレス読者に向けて「夢を叶えるアドバイス」をお願いします。
わちゅ~:まだこんなことを言える立場ではないんですけど、例えばモデルさんになりたいと思った時、その道を極めることはもちろんですが、もっと視野を広げていろんなことに触れることもとても大切だと思います。
TSUBASA:“叶えたい夢をどれだけ好きでいられるか”ということかな。さっきお話したように、僕も色んなプレッシャーに負けそうになったことも本当に何度もあったんですけど、結局何周しても僕の中にあるのって「歌うことが好きだ」っていうこと。その曲がらない芯があったので、何があっても耐えられたんだと思います。叶えたい夢はそれぞれ違いますし、夢を持つことは義務じゃないので心が折れそうになる時もあると思うんですけど、好きでいられる努力をしていれば必ず叶うんじゃないかなと思います。
大輝:諦めないことと努力することです。モデルになりたいのであれば、モデルになっている自分を想像して具体的なビジョンを描く。なりたい像がないとそこに行き着くための道のりも作れないと思うので。
Jun:自分の弱点をポジティブに捉えて、どう上手く武器にできるかということと、自分のために投資を惜しまないということです。僕、めちゃめちゃ浪費家なんですけど(笑)、結婚とかはまぁ置いておいて、今の自分のために惜しまず投資してほしいと思います。
― ありがとうございました。
デビューから半年、相次ぐ抜擢や環境の変化に戸惑いながらも、おごることなく着実に歩んできた彼ら。2ndシングルに収録された3曲にはどれも切なさが漂うが、それと同時に力強さや希望、温かさに溢れ、1stシングルとはまた違った魅力を感じることができる。彼らの“シンデレラストーリー”はまだまだ始まったばかりだ。(modelpress編集部)
Thinking Dogs プロフィール
2014年6月より始動。TSUBASA(Vo.)、わちゅ~(B)、Jun(G)、大輝(Dr)からなる4人組ロックバンド。2014年夏に行われた大型ロックフェスティバル「イナズマロック フェス2014」の連動型のオーディション「イナズマゲート 2014」へ出場し、高いライブパフォーマンスを評価され、ファイナリストとして選出、準グランプリを獲得。メンバーチェンジを経て伝説のプロデューサー・サイモン利根川氏に見出され「Thinking Dogs」に改名。2015年6月24日にシングル「世界は終わらない」でメジャーデビュー。2ndシングル『3 times』(11月18日発売)
【CD】1.3 times
2.もしも あなたが…
3.ごめんね、キャサリン
4.3 times -instrumental-
5.もしも あなたが… -instrumental-
6.ごめんね、キャサリン -instrumental-
【DVD】
1.あと100マイル MUSIC VIDEO
【Not Sponsored 記事】