モデルプレスのインタビューに応じたGACKT

GACKT、北川景子とのエピソード&“夢を叶える秘訣”を語る モデルプレスインタビュー

2014.04.25 07:30

アーティストとしてのみならず、俳優としても存在感を放つGACKT(40)。モデルプレスでは今回、そんなGACKTにインタビューを行い、公開が迫った映画をはじめ、作品の魅力や現場でのエピソード、またそこから垣間見える素顔に迫った。

  

GACKT、北川景子主演映画で1人2役に再び挑む

北川景子主演の映画「悪夢ちゃん The夢ovie」(5月3日公開)に出演するGACKT。同作は、恩田陸の小説「夢違」を原案に、謎に満ちた奥深い夢の世界をテーマにした痛快SF学園ファンタジー。2012年10月クールに日本テレビ系で連続ドラマとして放送され人気を博した「悪夢ちゃん」が、映画になって帰ってきた。

予知夢を見てしまう少女“悪夢ちゃん”こと結衣子(木村真那月)と、彼女の見た悪夢を読み解くことのできる教師・彩未(北川景子)が、次々と巻き起こる事件を解決するという物語。劇場版では思春期を迎えた結衣子の初恋を軸に、またしても巻き起こる教え子たちの問題に正面からぶつかっていく彩未の奮闘が描かれる。GACKTはドラマに引き続き、彩未が夢の中で作り上げた理想の男性「夢王子」と、自身の野望のために彩未を利用する認知神経学准教授・志岐貴の1人2役を演じている。

圧倒的パフォーマンス力のGACKT「自己表現が下手」

― いよいよ公開が迫ってきました。今作で志岐貴と夢王子の1人2役を演じるGACKTさんですが、まずは役柄について教えて下さい。

GACKT:ボクが演じる志岐貴っていうのは夢研究科の第一人者でもあるんだけど、非常に自己表現が下手で子どもっぽい。見た目はすごくクールに見えるけど、大人になりきれてない。だから、人とコミュニケーションをとるのが基本的には非常に下手で、人は分析の対象でしかない。反対に夢王子とは、彩未が作り出した理想の男性像。常に文句を言わず自分を包み込んでくれる存在。

― 対照的な2人を演じたかと思うのですが、役作りで苦労した点はありますか?

GACKT:役作りにおいてはないかな。特に志岐貴は、自分の中の一部を拡大して出してるからね。ただ、なにせ台詞が多いっていう(笑)。台詞の多さ、早さがね。ボクが普段しゃべるよりも圧倒的な早さでしゃべるから、そんな早く舌回んないんだけど…みたいな(笑)。それは結構苦労したかなぁ。

― そうだったんですね。逆に共感したなという点は?

GACKT:志岐貴の自己表現が下手なとこや、子どもっぽいところは似てるかな。

― 意外です。ご自身の世界観を確立されているので、自己表現は得意分野なのかと…

GACKT:それはアーティストとして世界観を表現しているときの話であって、日常では下手。それに、自己表現っていいことのように聞こえるけど、意外と都合のいい言葉だよね。

― と言うのは?

GACKT:八方美人っていう言葉があるじゃない?人って本来八方美人じゃなきゃいけないって感じるんだよ。どの人に対しても同じ態度しかとれないっていうのは、相手を全く無視してるってことだからさ。でも、人はそれを自己表現って呼ぶ。けど、色んなタイプの人がいるわけだから、人によって態度を変えること、つまり八方美人に振る舞うことも大事だよね。

例えば、ボクの友達はボクに対してすごく優しいけど、ボクのマネージャーに対してはすごく厳しい。でも、その人は悪い人じゃない。それはなぜ厳しいかって、マネージャーに足らない部分や至らない部分があるから。で、ボクに対してはリスペクトがあるからそういう向き合い方になる。それぞれに対して、それぞれの付き合い方があるし、みんな一緒じゃない。だからこそ、自己表現ってすごく難しい。もちろんボクも一緒。ボクは自分が作り上げる世界の中では自己表現ができているけれど、日常生活の中で自己表現ができてるかっていうとそれはどうかな・・・。

北川景子との撮影エピソード

― なるほど。GACKTさんの中に、そういう一面があるから志岐貴にも共感できたということですね。映画でもドラマに引き続き、主演の北川景子さんや“悪夢ちゃん”役の木村真那月ちゃんをはじめお馴染みのキャストが勢揃いしていますが、現場の雰囲気はどうでしたか?

GACKT:雰囲気いいよ。スタッフも演者も一丸となって作ってるからね。ただ、みんな笑いに厳しい(笑)。このドラマって独特の笑いが見どころのひとつでもあるんだけど、そういうときに面白くないことをすると冷たいコメントが返ってくるから、気をつけないと(笑)。

― 一体どんなコメントが返ってくるんですか?

GACKT:ボクが言われたことはないんだけど、スタッフは「そんなんじゃダメだ」とか結構キツイこと言われてたよ。景子ちゃんは、ノリが良くてわざと冷たい口調で言うからパンチが効いてた(笑)。

― 仲の良い現場だったことが、エピソードからも伝わってきます!劇中では、彩未先生との恋愛を予感させるシーンもありますが、GACKTさん自身は彩未のような女性はタイプですか?

GACKT:そうだな…彩未先生は不完全。心に傷をおった自己表現が下手な人。自分を守るために自己主張をしてる。ボクの姉とかもそういうタイプ。客観的に見ると、こういう女性って可哀想だなって感じる。本当は可愛いのに、男からは扱いにくいって思われちゃうんだなって。本心が分かる人はすごく少ないし、面倒くさいと思われちゃうから。

― GACKTさんも面倒くさいと?

GACKT:ボクは調教するからね。どんな女性でも関係ない(笑)。

GACKTが考える “夢を叶える秘訣”

― さすがです(笑)。今年は「悪夢ちゃん」をはじめ、舞台「MOON SAGA -義経秘伝- 第二章」など役者業が続いていらっしゃいますが、そろそろ歌声を聞きたいというファンの方も多いのでは?

GACKT:もちろん、聞かせるよ。ボクは役者もやってるけど、カテゴリーで分けなきゃいけないならミュージシャン。ただ、演技をするっていうのはステージにおける表現力も上がるし勉強になる。だから、スケジュールが合うのであれば、演技もやりますよってスタンス。

― 楽しみです!では、最後になってしまいますが、目標に向かって頑張っているファンの方へ“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。

GACKT:どれだけ自分の意思を貫けるかじゃないかな?夢を見つけることも夢を叶えることもそんな簡単じゃない、けど難しくない。ただ、待ってちゃ夢はやって来ない。どんなことでもがむしゃらにやってれば、その中からヒントが必ず見えてくる。死に物狂いでやってる人には、必ず境地みたいなものが見えてくるから。そのためにまずは、本気になること。あとは、夢を叶えるってことには強い意思が必要なんだ。強い意思と諦めない心と行動が伴えば、必ず夢は叶う。人に与えられた共通の才能でしょ?夢を見るっていうのは。ボクはそう考えてる。

― ありがとうございました。

ひとつひとつの質問に真摯に応える姿が印象的で、一切手を抜かない姿勢こそが“スター“そのもの。彼だけ別次元で生きているかのような錯覚に陥るほどの圧倒的なオーラは、今後も多くの人々を魅了し続けるだろう。今作では、アーティストとしてステージに立つ姿とはまた違う“俳優・GACKT”の才能を存分に発揮。様々なチャレンジを重ね、常に新しい自分を更新していくGACKTの演技に注目だ。(モデルプレス)

■映画「悪夢ちゃん The夢ovie」
公開日:2014年5月3日
出演者:北川景子、GACKT、優香、木村真那月、マリウス葉(Sexy Zone)、佐藤隆太/小日向文世
監督:佐久間紀佳

【あらすじ】
武戸井彩未(北川景子)が担任を務める明恵小学校6年2組に謎めいた少年・渋井完司(マリウス葉)が転校してくる。児童たちは夢で完司を見たことがあると騒ぎ出し、結衣子(木村真那月)も夢に出てくる完司にそっくりな“少年夢王子”に恋をしていた。やがて、完司はクラスのリーダー的存在となり、優しい言葉に触発された子どもたちの行動が、大きな事件を引き起こしてしまうことになる。

■GACKTプロフィール
生年月日:7月4日
血液型:A型
出身地:沖縄県

バンド活動を経て、1999年にソロ活動を開始。「VISUALIVE」と称されるLIVEは、LIVEという概念を越えた新しい発想に満ちあふれ、各分野のスペシャリストからも賞賛を呼んでいる。2005年に自身初の東京ドームライブを成功。その後も数々のヒット作を飛ばし、独自の世界観でファンを魅了し続けている。

一方で、2007年にNHK大河ドラマ「風林火山」に上杉謙信役として出演するなど俳優としも活躍。2012年10月期放送の日本テレビ系連続ドラマ「悪夢ちゃん」では、1人2役挑戦。また、同年ACKT原作・脚本・演出・主演舞台「MOON SAGA -義経 秘伝-」を開催。さらに2014年8月より続編となる「MOON SAGA -義経秘伝- 第二章」の公演が決定している。自らを「表現者」と称し、音楽だけに留まらず、多岐にわたって活躍する個性派アーティスト。
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