実写版「銀の匙 Silver Spoon」(3月7日公開)にてヒロイン役を務める広瀬アリス

広瀬アリス、SexyZone中島健人とのエピソード&「最高の青春だった」撮影を語る モデルプレスインタビュー

2014.03.01 08:00

モデルで女優の広瀬アリスが、SexyZone中島健人主演の同名コミック実写版「銀の匙 Silver Spoon」(3月7日公開)に出演。今回モデルプレスは、広瀬にインタビューを行い、中島との3年ぶりの共演での印象や、人気コミック映画化へのプレッシャーなど、包み隠さず語ってもらった。

  
同作は、週刊少年サンデー連載中の荒川弘原作の同名コミックを実写化した青春活劇。北海道の農業高校を舞台に、酪農の現場に向き合う主人公・八軒勇吾(中島)と仲間たちの奮闘を描いている。今回広瀬は、中島のクラスメイト・御影アキ役としてヒロインを演じる。

ヒロイン役に抜擢!「プレッシャーは尋常じゃなかった」

― 映画「銀の匙」ご出演おめでとうございます。現在の心境はいかがですか?

広瀬:この作品に携わることが出来て本当に良かったなって思います。役作りもふまえると、半年以上アキちゃんについて考えていたので、決してあっという間ではなかったし、大変なことのほうがむしろ多かったんですけど、クランクアップを迎えた瞬間は、「あれ、もう終わっちゃうのか」という感覚でした。今までにないぐらい濃密な時間を過ごさせていただきました。

― 2012年の「マンガ大賞」を受賞した作品ということでプレッシャーもありましたか?

広瀬:もちろんありました。本当にたくさんの方が読んでいる作品なので、イメージを壊したくないですし、プレッシャーは尋常じゃなかったです。それに私のマンガ友達が「銀の匙」のすごいファンなので、それも結構なプレッシャーになっていました。

― 劇中ではそんなプレッシャーも感じさせないほど、見事な乗馬を披露していますね。撮影に入るまで結構練習していたんですか?

広瀬:アキは乗馬がすごく上手な役なので、去年の春ぐらいから、別のドラマを撮りつつ、空いている時間に乗馬の練習をしていました。それを2、3ヶ月ぐらいやってから、クランクイン前に帯広へ行って、合宿期間がスタートしたんです。

モデルとしても活躍する広瀬アリス
― 合宿期間があったんですか?

広瀬:中島くんとふたりで帯広へ行って、そこで乗馬するパートナーを決めたり、搾乳を経験したり、映画で行うばんえい競馬(※)の練習をしたりしていました。とにかく朝が早くて、毎日が怒涛のように過ぎ去っていって…役作りか何なのか分からなくなってきていました(笑)。何のためにこれをしているんだろうと思ったり、精神的にかなり追い詰められた瞬間もありましたね。
※馬がそりを引きながら、力や速さなどを争う競馬の一種

― かなり大変な合宿だったんですね。

広瀬:誰にも頼れなくて、でも何もわからないし、それで北海道っていう初めての場所だったので…。でも今振り返ってみると、あの体験ができてよかったなって凄く思います。個人としても女優としても、とてもプラスになった経験でした。

― そんな厳しい合宿を経てクランクインしたわけですが、今回の撮影を通して、成長したと感じる部分があれば教えてください。

広瀬:ヒロインという立場だったので、現場を引っ張っていく役目を担えたことが一番大きかったと思います。19年間生きてきて、これまでリーダーシップをとったことがないんですね。いつも後ろから騒いでいるタイプだったんです。でも今回、中島くんと一緒に中心となって現場を盛り上げていくことを経験出来て、ひとつ成長できたのかなって思います。

SexyZone中島健人との共演エピソードを語ってくれた広瀬アリス
― 撮影中、どんなことに一番苦労しましたか?

広瀬:特に感じたのは、動物の生活リズムに合わせることです。馬の毎日のペースに合わせていたら、2時3時起きもよくありましたし、それで夜遅くまで撮影が続いたりするんです。他にも、カメラが動くたびに、牛がカメラの方を向いちゃったり、私のセリフのシーンで、馬がカメラの前に来て私消えちゃったりとか。これまでのお芝居で、感情やセリフ以外に気を遣ったことがなかったので、セリフ言いながら動こうとする馬を止めたりと、今までにない経験をたくさんさせてもらいました。

中島健人との共演エピソード

― 今回中島さんと2度目の共演でしたが、なにか印象の変化はありましたか?

広瀬:顔合わせの時に3年ぶりにお会いしたんです。相変わらず星がパーンって飛んでる感じで、キラキラしている方だなぁと思ったんですよね。でもその時は全然喋らなかったです、「お久しぶりです。どうもー」みたいな感じでした。

― そうなんですね。では徐々に打ち解けていった感じですか?

広瀬:合宿に入るとすぐに打ち解けられました。「お互い大人になったね」「また違う作品でこうして出会うのは変な感じだね」って会話したのを覚えています。他にもお芝居の話だとか、乗馬の話だとか、クランクインに向けてコミュニケーションを重ねていきました。

― 合宿期間も考えると、長い間時間を共にしていたと思いますが、中島さんとはどのように向き合っていこうと考えていましたか?

広瀬:すべてを隠さずにいようと思っていました。悩んでたら相談して、落ち込んだ時にはお互い励まし合ったりしていましたね。でも乗馬になるとふたりとも、対抗心を燃やしたりと良いライバル関係でもありました。本当に助けあいながら「銀の匙」の撮影は行えたと思います。

アンニュイな表情で魅せる広瀬アリス
― 現場の雰囲気はどうでしたか?

広瀬:控室とかで、中島くんを中心に一箇所に集まるんです。みんなで喋って笑ったりして、すっごい仲良かったんです。ご飯を食べに行ったり、温泉にも行ったりして、わいわいやってみんなで記念写真もたくさん撮りました。こういう高校生活送りたかったなぁと思えるぐらい、最高の青春でした。

― 盛り上がったエピソードをひとつ挙げるとしたら?

広瀬:良くお互いのモノマネをし合うんですよ。中島くんが市川くん(駒場一郎役:市川知宏)のモノマネやったりとか、岸井ゆきのちゃん(吉野まゆみ役)のマネをみんなでやったりとか、そういうことですごい盛り上がっていました。あとは、みんなでPV見て歌ったりして、本当に楽しく過ごしていましたね。

― その仲睦まじさが、作品からひしひしと伝わってきます。

広瀬:ありがとうございます。そういった仲の良さが映画の中でもしっかりと出ていて、私が素で笑っているシーンもいっぱいあるんですよ。オフの時の空気感が、カメラの前でもそのまま現れていると思います。

― 共演者とのそういった出会いも素晴らしい経験になったんじゃないですか?

広瀬:そうですね。この出会いひとつひとつが、自分にとってすべてプラスになりました。

もともとはバスケ少女だった

― 広瀬さんは、もともと女優やモデルになりたかったんですか?

広瀬:私はずっとバスケットボールをやっていて、プロになりたいぐらい真剣に取り組んでいました。そんな中、小学6年生の時に地元の祭を歩いていたらスカウトされて…。芸能界に全く興味はなかったんですけど、事務所に入ってる私カッコイイかも、という気分で入りました。

明るい笑い声でインタビューに応じてくれた広瀬アリス
― 根っからのスポーツ少女だったんですね。

広瀬:はい。ずっとバスケ少女だったので、見た目もあまり気にしてなかったんです。髪型もベリーショートだし、全然お洒落じゃなかったしで。あとから聞いたんですけど、男の子だと思ってスカウトしたみたいですよ(笑)。女の子だと知ってビックリしたとお聞きしました。

― そうだったんですか!それは驚きました。では、バスケットコートから芸能界に活躍のステージを変えて、その選択を今どう感じていますか?

広瀬:今となってはこの道を選んで良かったなって心から思います。こんなに幅広く経験できることって、他にないと感じています。

― 将来はどんな女優さんになっていきたいですか?

広瀬:もっと色んな役を経験して、演技の幅を広げていきたいと思っています。満島ひかりさんや戸田恵梨香さんのような、演技力のある女優さんになっていきたいです。

広瀬アリス、今後の活躍に期待だ
― 広瀬さんは雑誌「Seventeen」のモデルとしても活動されていますが、スタイルキープで何か行っていることがあれば教えて下さい。

広瀬:時間があるときにはなるべくジムに行ってます。動くことをメインにやっていますね。筋肉をしっかりつけようと思ってまして、海外セレブの方のような細くて美しい筋肉にあこがれています。そういう体にしたくて筋トレめっちゃ頑張っています!

― 最後に、広瀬さんにとって夢を叶える秘訣とは?

広瀬:まず行動しなくちゃ何も始まらないと思います。つい頭で考えるだけになってしまいますが、ちっちゃなことでも、行動することが大切だと思います。

― ありがとうございました。

抜群のルックスもさることながら、映画や女優業への熱意を宿した数々の言葉に、つい圧倒されてしまった。彼女の明るい表情の内に度々ちらつく、芯の強さがしっかりと伝わってきた。キュートな振る舞いと強さを兼ね備えた広瀬アリス。今後の活躍が、ますます楽しみだ。(モデルプレス)

■「銀の匙 Silver Spoon」
公開日:2014年3月7日
原作:荒川弘「銀の匙 Silver Spoon」(小学館「週刊少年サンデー」連載)
監督:吉田恵輔
出演:中島健人広瀬アリス、市川知宏、黒木華、上島竜兵、吹石一恵、西田尚美、吹越満、哀川翔、竹内力、石橋蓮司、中村獅童
配給:東宝

<ストーリー>
進学校に通いながらも受験に失敗し、「寮があるから」という理由だけで逃げるように大蝦夷農業高校(通称:エゾノー)に入学した八軒勇吾(中島健人)。将来の夢を抱く同級生のアキ(広瀬アリス)や駒場(市川知宏)に劣等感を感じつつ、農業高校の生活に悪戦苦闘の日々。酪農科学科の家畜の世話や、入部した馬術部の朝4時という起床時間、授業のマラソンは敷地1周20kmなど、経験したことのない様々な難題に八軒は、「こんな学校辞めたい…」と思わず弱音を漏らす。

広瀬アリス(ひろせ・ありす)プロフィール
生年月日:1994年12月11日
出身地:静岡県
血液型:AB型
身長:165cm
特技:乗馬
スポーツ:バスケットボール
好きな本:蛇にピアス

小学6年生の時、地元にてスカウト。2009年、雑誌「Seventeen」のオーディション「ミス・セブンティーン」で橋本愛らとともにグランプリに選ばれ、同誌専属モデルに。モデルだけでなく多くのドラマ、映画、CMにも出演。昨年は、ドラマ「35歳の高校生」(日本テレビ系)や、映画「絶叫学級」などに出演し、話題を呼んだ。3月16日には1st写真集「ALICE」発売。同日にイベントも開催。妹は同誌専属モデルの広瀬すず

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