モデルプレスのインタビューに応じた佐野勇斗(C)モデルプレス

佐野勇斗、役者10年目で初めて見せる姿 ドラマ主演・グループ活動…「間違ってなかった」と思える瞬間【「ESCAPE それは誘拐のはずだった」インタビュー】

2025.10.07 17:00

10月8日スタートの日本テレビ系ドラマ「ESCAPE それは誘拐のはずだった」に出演する佐野勇斗(さの・はやと/27)にインタビュー。民放キー局GP帯ドラマ初主演を果たす本作への思い、役作りの過程、そしてともにW主演を務める桜田ひよりとの撮影秘話など語ってもらった。役者10年目を迎える佐野が“初めて見せる姿”とは―。

桜田ひより&佐野勇斗W主演「ESCAPE それは誘拐のはずだった」

「ESCAPE それは誘拐のはずだった」(C)日本テレビ
「ESCAPE それは誘拐のはずだった」(C)日本テレビ
本作は完全オリジナル脚本の“予測不能な逃亡劇“。佐野が演じるのは、誘拐犯グループの1人・林田大介。大介とともに逃避行する八神製薬社長の一人娘・八神結以を桜田が演じる。誘拐事件をキッカケに、2人の数奇な運命が動き出すヒューマンサスペンスとなっている。

佐野勇斗、民放キー局GP帯初主演への思い「しっかり向き合っていきたい」

佐野勇斗(C)モデルプレス
佐野勇斗(C)モデルプレス
― 初回放送が近づいてきた今の率直な心境を教えてください。

佐野:誘拐犯の役ということもあり、シリアスなイメージを持たれる方も多いと思いますが、現場は色々なアドリブが出たり、桜田さんともすごく良い関係性でお芝居をさせていただいているので、毎日現場に行くのが楽しいと感じています。

― 民放キー局GP帯で初主演となりますが、本作に対する特別な思いはありますか?

佐野:役者を10年間やってきて、ずっとゴールデン・プライムタイムで主演をやらせていただきたいと思っていたので、決まったときは本当に嬉しかったです。だからといって他の作品とやることが変わるわけではありません。もちろん責任感とか数字とかの意識はしますし、プレッシャーもあるかもしれないですが、今まで通りしっかり向き合っていきたいなと思います。

― 主演という立場を実感する瞬間は?

佐野:毎日感じています。桜田さんとW主演ではありますが、主演という席をいただいているので、自分のことだけでなく現場のことも意識するようになりました。

佐野勇斗、役者10年目で“初めて見せる姿”とは

佐野勇斗(C)日本テレビ
佐野勇斗(C)日本テレビ
― 本作の魅力を教えて下さい。

佐野:10年役者をやってきて、初めて見せる僕の姿が多々あります。セリフ1つ1つでも、あまり公には出していない裏の僕の顔が見られると思います。それと、逃避行もので桜田さんとの芝居が多いです。現場でお互いの芝居を受けながら、セリフが変わったり、アドリブも多かったりするので、1シーン1シーンがすごく楽しいですし、僕も愛着があるシーンになっているので、細かいところを見ていただけたら嬉しいなと思います。

― 佐野さんが演じる林田大介はどのようなキャラクターですか?

佐野:簡単に言うと、地元のヤンキーのような役です。片親の家庭で育っていて、誘拐事件を起こす前にも逮捕歴があるという設定。でも根は優しくて、人の気持ちがわかる青年です。そんな彼が桜田さん演じる結以とどういう関係性を築いていくのか…という感じです。

佐野勇斗(C)モデルプレス
佐野勇斗(C)モデルプレス
― “誘拐犯”という、これまで演じたことのない役に挑戦されていますが、役作りで気をつけた点を教えてください。

佐野:作りすぎないことです。本読みのとき、自分の中で何パターンか役のイメージを作っていったのですが、あまりハマらなくて。監督から「休憩中に桜田さんと喋っている感じが、一番林田に近い」と言われて、演じる側としては勇気のいる決断でしたが、全部捨ててもいいや!と思って、自分の中でテンション感の設定を作るのはやめました。

― “裏の顔が見られる”ということですが、役柄とご自身が重なる部分もあるのでしょうか?

佐野:色々な顔が自分の中にあると思っているのですが、今回の役はどちらかというと素に近い顔なのかなと思います。バラエティとかでは、面白いことしよう!みたいなテンションになってしまうのですが、裏だと違うじゃないですか(笑)?

― 真面目な印象です(笑)。

佐野:そうなんです(笑)。なので、今回は無理をしてないかもしれないです(笑)。

佐野勇斗、桜田ひよりとアドリブラリー

佐野勇斗(C)日本テレビ
佐野勇斗(C)日本テレビ
― 本作の予告映像も解禁されています。荒っぽい口調の演技が印象的ですが、演じてみていかがですか?

佐野:マイナスプロモーションになってしまうかもしれないですが、言っていて違和感がなくて、アドリブもペラペラ出てくるんです(笑)。僕の地元が田舎で、名古屋弁も混ざって口調が荒めの人が多かったので、やりやすいです。

― どのようなアドリブを入れているのでしょうか?

佐野:基本は桜田さんとのやり取りで、喧嘩の延長のアドリブが多いです。全部ではないですが、アドリブして良いよっていう意味かな?という脚本の隙を見つけたら、入れるようにしています。

桜田ひより、佐野勇斗(C)日本テレビ
桜田ひより、佐野勇斗(C)日本テレビ
― 桜田さんも乗ってきてくれる?

佐野:そうですね。その場で即座にラリーを返してくれるので、すごくやりやすいです!

― 逃亡劇のなかで、自分の強みが活かせたと思う部分を教えて下さい。

佐野:登場する車が、基本左ハンドルなんです。撮影では実際に運転していないのですが、僕は左ハンドルの運転が得意なので、そこは注目してほしいです(笑)。

佐野勇斗、桜田ひよりの演技は「巧い」

桜田ひより、佐野勇斗(C)日本テレビ
桜田ひより、佐野勇斗(C)日本テレビ
― 体を使うシーンもあるとのことですが、苦戦した部分はありましたか?

佐野:1話の冒頭で、結以が合気道を使って大介を飛ばすシーンがあるのですが、体を動かすことが好きなので楽しかったです。もっとやりたいなと思いました!

― 桜田さんのアクションはいかがでしたか?

佐野:カッコよく決めていました。どうやら運動神経が良いみたいで、部活には入っていなかったそうですが、「足が速いんですよね」と話していました。覚えも早く、合気道をやっている人のような姿勢になっていて。普段から姿勢が綺麗なので「すごく姿勢が良いね」と言ったら、合気道の先生に「姿勢が良い方が合気道が上手く見えるから」と言われて矯正したそうで、すごいなと思いました。

佐野勇斗(C)日本テレビ
佐野勇斗(C)日本テレビ
― 出演解禁時のコメントで、桜田さんの演技について「巧い」と話していましたが、どのような部分で感じますか?

佐野:細かい感情の変化はもちろん、セリフがセリフじゃないというか。本当に結以が言っているように聞こえるんです。改めて巧いな〜。自然だけど、桜田ひよりではなく結以。すごく自然に落とし込んでいるな…巧いっ!

― 桜田さんのお芝居に引っ張られる部分も?

佐野:あるかもしれないです。桜田さんのお芝居に引っ張られて、いつもよりセリフが言いやすいです。普段喋っている時とセリフの呼吸ってなんか違うんです。でも、今回は普段に近い呼吸でお芝居ができている感じがします。

― 恋愛要素もあるのか気になりますが、大介と結以のように一緒に苦難を乗り越えて行くスタイルはいかがですか?

佐野:一緒に問題解決していくのは好きです!結婚や子どもの話にも繋がると思うので、話し合える相手じゃないとですね(笑)。

佐野勇斗「ESCAPE それは誘拐のはずだった」見どころは?

桜田ひより、佐野勇斗(C)日本テレビ
桜田ひより、佐野勇斗(C)日本テレビ
― 考察要素も入っていると思いますが、佐野さんは結末を知っているのでしょうか?

佐野:知っています。

― 予想通りでしたか?

佐野:驚きがあると思います!

― そんな本作の見どころを教えて下さい!

佐野:誘拐した側とされた側が一緒に逃げるという物語で、お互いにどういう思惑があって一緒に逃げていくのかは、観ている人も気になると思います。この2人が逃げながら自分の問題に向き合っていくストーリーなので、ぜひ自分自身に置き換えて「自分、逃げてないかな?」とか、そういうものに立ち向かう勇気も与えられたらと思います。シンプルにこの2人がどうなっていくのか、僕たちも楽しくお芝居していて、観ていても楽しめると思うので、そこも注目していただきたいです!

佐野勇斗の夢を叶える秘訣

佐野勇斗(C)モデルプレス
佐野勇斗(C)モデルプレス
― 最後に、夢を追う読者へ向けて、佐野さんが今思う夢を叶える秘訣を教えて下さい。2024年7月は「人に与える人間になること」、2025年2月は「口に出すこと」と話していました。

佐野:「自分の道を正解にすること」「正解になるまで諦めないこと」です。どこかでみんな自分の夢を諦めちゃうと思うんです。「あきらめたらそこで試合終了」という「SLAM DUNK」の安西先生の名セリフがあるように、諦めなかった人が成功者なのかなと最近は思います。

― 諦めず続けてきて良かったことはありますか?

佐野:今回主演をやらせていただけたこともそうですし、M!LKとしてアリーナツアーができたり、たくさんの歌番組に出演できたり。こうして日々、自分たちを知ってもらえる瞬間があると「やっぱり自分は間違ってなかった」と思いますし、正解にできかけているのかなと思います。

― ありがとうございました。

インタビューこぼれ話

【個人YouTubeチャンネル「佐野勇斗だぞ」も反響を呼んでいる佐野さん。一緒にドライブ企画をしたい相手は?】

佐野:Snow Manの目黒蓮くんです!2人でシンプルにドライブして話したいです。すごく真面目な2人なので面白くないかもしれない(笑)。お互いの近況を話したり、山手線ゲームをしたいです!

(modelpress編集部)

佐野勇斗(さの・はやと)プロフィール

佐野勇斗(C)モデルプレス
佐野勇斗(C)モデルプレス
1998年3月23日生まれ。愛知県・岡崎市出身。A型。2015年に映画「くちびるに歌を」で俳優デビュー。近年の主な出演作は「ドラゴン桜」(TBS/2021)、「真犯人フラグ」(NTV/2021)、「おとなりに銀河」(NHK/2023)、「マイダイアリー」(ABC/2024)、「トリリオンゲーム」シリーズ、「TOKYO MER」シリーズなど。NHK連続テレビ小説「おむすび」(2024-2025)にも出演し話題に。その後「ひとりでしにたい」(NHK/2025)にも出演した。5人組ダンスボーカルグループ・M!LKのメンバーとしても活動しており、俳優・アーティストとして多方面で活躍中。
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関連ドラマ

  1. ESCAPE それは誘拐のはずだった

    ESCAPE それは誘拐のはずだった

    2025年10月07日(火)スタート

    毎週水曜22:00 / 日本テレビ系

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