宮舘涼太、水上恒司をSnow Man体験に“お誘い”?互いの芝居に刺激も「相当な努力と経験がないとできない」【「火喰鳥を、喰う」インタビュー後編】
2025.09.16 07:00
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映画「火喰鳥を、喰う」(10月3日公開)で主演を務める俳優の水上恒司(みずかみ・こうし/26)、共演のSnow Man宮舘涼太(みやだて・りょうた/32)にモデルプレスらがインタビュー。劇中ではライバル関係を演じる2人が、息ぴったりのトークで互いに知りたいこと・芝居について語り合う様子から、深い絆が垣間見えた。<後編>
水上恒司主演「火喰鳥を、喰う」
原作は、原浩氏による「第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」大賞・受賞作の同名小説。かつて戦死したはずの祖父の兄・貞市が書いた“ヒクイドリ、クイタイ”という生への執着が記された日記を読んだ日を境に、主人公の周囲では不可解な出来事が頻発するようになる。「死者の日記」から始まったのは、“事件”か、あるいは“怪異”か。全く先読みのできない衝撃のミステリーホラーが誕生する。不可解な現象に巻き込まれていく主人公・久喜雄司を水上、雄司の妻・夕里子(山下美月)に異様な執着を見せる超常現象専門家・北斗総一郎を宮舘が演じる。
水上恒司&宮舘涼太、互いの芝居に刺激
― 本作において、水上さんは“受け”、宮舘さんは“攻める”お芝居だったと思いますが、演じる上で意識していたことを教えてください。宮舘:おっしゃる通り、僕が投げて話を展開させる役どころだったので、球を多く投げることに重きを置いて演じていました。芝居の経験が多くないので、受け手の芝居の気持ちがあまり分からなかったこともあり、自分が球を多く投げて少しでも相手の方がリアクションを取りやすくなったらいいなと考えていました。
― 宮舘さんから見て、水上さんのお芝居はいかがでしたか?
宮舘:いや、さすがだなと思いました。「さすが」の一言でまとめているわけではありませんが…。
水上:「さすが」って便利な言葉ですね(笑)。
宮舘:(笑)。でも本当にそうじゃないですか。これまでも多くの役を演じられていますが、雄司の葛藤する気持ちや大切な人を守る気持ちを表現するのは、相当な努力と経験がないとできないだろうなと思ったので、すごく尊敬しました。
水上:さっき、舘さん(宮舘)は「受けの芝居の気持ちがあまり分からない」とおっしゃっていましたよね?僕の個人的な意見ですが、野球と同じで、投げる側=ピッチャーの方が気持ち良いんです。だから北斗のように仕掛けていく役は魅力的で羨ましいなと思いました。でも「羨ましい」というのは簡単には言えますが、舘さん自身にはない図々しさを自分の中に取り入れて北斗に反映していく作業はすごく複雑で難しい。だから、舘さんは評価されるべきだと思います。舘さんの作る北斗は、一緒に演じていてすごく面白かったです。
― 宮舘さんは北斗役として作り出した部分があったのでしょうか?
水上:どうなんですか?舘さんの中に図々しさってあるんですか?
宮舘:いや、ないですね。根が人見知りですし、あまり自分から積極的に物事を発信するタイプではないので。でも、北斗は「自分の持っている情報を伝えたい」「周りを巻き込みたい」という説得力の塊なんです。だからこそ、自分と真逆の役作りはすごく難しかったです。嫌な一面を見せるために、眉毛の動きを意識したりしました(実際に眉毛を動かす)。
― 水上さんは雄司という役をどのように捉えていましたか?
水上:僕は逆にキャッチャーとして、それぞれに対するボールの受け方を変えていきました。ただ、北斗に関しては「お前の球なんて取りたくないよ」とボールを受けず無視しているのですが、その球が自分の大切な人を守るために必要なボールになっていくので、意図せず勝手に手が動いてしまう感覚で捉えていました。基本設定はあるけれど、物語終盤になったら全く変わっていることもあって、そういう意識を持つのは、雄司を演じる上でかなり助けになった考え方でした。
宮舘涼太が語る水上恒司の魅力
― “自分にもあったらいいな”と思うお互いの一面を教えてください。水上:ないない(笑)!
宮舘:だろうね(笑)。
水上:逆にありますか(笑)?
宮舘:語彙力とか?さっきから隣で喋っていても、何を言っているのかさっぱり分からなくて…。というのはエンターテインメントです(笑)!
水上:エンターテインメントね(笑)。本当の部分を聞きたいんですよ。
宮舘:バカ、演じてるんだって(笑)。
水上:(笑)。さっき公式SNSのムービーを撮った時に、プロンプターに出た漢字の読みを、僕は良心を持って「驚愕(きょうがく)ですよ」とそっと教えてあげたんです。そういうことが2、3個ありましたね。エンターテインメントなのか素なのか分からなかったのですが、エンターテイメントだったならもっと大きな声で言って笑いを誘えば良かったなと今思いました(笑)。お願いします、日本のエンターテインメントの力をもっと上げてください!
宮舘:上げているつもりなのですが、まだまだということで。逆にありますか?
水上:(宮舘が身につけている指輪を見ながら)僕は30歳になってその指輪はつけられないです。そういうのはちょっと欲しいですね。
宮舘:もっとあるだろ(笑)!?
水上:舘さんこそ「語彙力」と答えられるくらいですから、僕たちの関係性はまだまだ表面的なんですよ。
宮舘:いやいや。水上さんは熱い気持ちを持っていて、きっと全ジャンルに一球入魂な方なんだろうなと思っています。
水上:ありがとうございます。すみません、僕は無いのに出していただいて…。
宮舘:本当はまだまだあるけど、お時間が来たようですか?
― まだ終わっていないです(笑)!
一同:(笑)
水上恒司が知りたい“宮舘涼太の私生活”
― では、お互いの知りたいところを教えてください。水上:僕は、自分の身・声・動作1つで人々に感動を与えられるアーティストの方々を表現者のヒエラルキーのトップにいると思っているんです。僕たち俳優は役を通してでしか表現できないし「生身の水上恒司で感動させてください」と言われたら少し恥ずかしさがあるので、どうやったって敵わないなと。だから、そんなアーティストとしてずっと生き続けていらっしゃる舘さんの私生活を知りたいです。
宮舘:アーティストとしての私生活(笑)?どういうこと?
水上:例えば、ダンス1つ覚えるために1日24時間の生活の中でいつ、どのくらいの時間を割いているのか、生活は何に重きを置いているのか、とか。それを聞くことで「だからあのパフォーマンスができるんだ」と納得できる気がします。
宮舘:そしたら「火喰鳥を、喰う」のPRで、“Snow Manを体験する”みたいな動画を撮ったらいいんじゃない?
水上:それは大丈夫です(笑)。
― 最後に、改めて映画「火喰鳥を、喰う」はご自身にとってどんな作品になりましたか?
水上:僕にとって、撮影している時と公開後で “作品”の意味合いが少し違って、公開後に関してはまだ分かりません。自分でも良い芝居ができたと思った時ほど反応がイマイチだったり、逆に芝居が全然ダメだったなと心配している時ほど反響がすごく良かったりするので、なるようになるしかないと思っています。ただ、これから同じような受けのポジションの役を演じる時の一つの参考になる役の作り方ができたと感じています。
宮舘:役者としての扉を開かせていただいた作品になるのではないかと感じています。撮影もとても楽しかったですし、作品を観て「こういう風に出来上がるんだ」と新たな発見もありました。今後も俳優業に挑戦させていただく機会が増えたらいいなと思っている中で、役者として鍛えていただいた作品になりました。
― 素敵なお話をありがとうございました。
編集後記
初共演かつ劇中でライバル役を演じていたとは思えぬほど、仲が良く息ぴったりの水上さんと宮舘さん。インタビューの最初から最後まで、まるで2人のトークショーに来たかのような軽快でユーモア溢れるやり取りに、現場は終始笑いが絶えなかった。お互いの役に対する意気込みや演技に対する真摯な思いを語りながらも、しっかりと息を合わせて笑いを交え合うその姿は、まさにエンターテイナーの鏡。会話の端々に、2人の絆が感じられ、長年の友人同士のような自然なやり取りが印象的だった。(modelpress編集部)水上恒司(みずかみ・こうし)プロフィール
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年、オーディションを経て新人ながら主演の相手役という異例の抜擢を受け、TBS系連続ドラマ「中学聖日記」で俳優デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ「真夏のシンデレラ」(2023/フジテレビ系)、「ブギウギ」(2023~2024/NHK)、「ブルーモーメント」(2024/フジテレビ系)、映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(2023)、「八犬伝」(2024)、「九龍ジェネリックロマンス」(2025)など。待機作に、映画「WIND BREAKER /ウィンドブレイカー」(12月5日公開予定)を控える。宮舘涼太(みやだて・りょうた)プロフィール
1993年3月25日生まれ、東京都出身。2005年に入所し、2012年にSnow Manを結成。2020年1月22日に「D.D.」でCDデビューを果たす。映画「おそ松さん」(2022)でグループとして主演を務めたほか、「大奥」(2024/フジテレビ系)で連続ドラマ初出演、「キャスター」(2025/TBS系)では日曜劇場初出演を飾った。
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