【渡邊渚インタビュー】夢を叶える秘訣について ―― 「自分で自分を諦めないでほしい」自身が諦めなくてよかったと実感する瞬間<Vol.5>
2025.02.06 12:00
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元フジテレビアナウンサーで現在フリーになって活動する渡邊渚(わたなべ・なぎさ/27)が、1月29日に初のフォトエッセイ「透明を満たす」(講談社)を発売。PTSD(心的外傷後ストレス障害)と向き合った苦しい期間を経て、いま前向きに歩き始めた彼女にとっての「夢を叶える秘訣」に迫る。【インタビューVol.5】
渡邊渚の夢を叶える秘訣
― モデルプレスには夢を追いかけている読者、夢を追う過程で悩んでいる読者もたくさんいます。辛い経験を乗り越え、夢や目標に進んでいらっしゃる渡邊さんにとっての「夢を叶える秘訣」を教えてください。渡邊:この本の中でも、夢と目標について書いてあるページがあるのですが「夢や目標がそもそもあるだけで尊いことだ」というのを、私はPTSDになってからすごく思ったんです。社会とどんどん切り離されていって、何もやりたいことが出てこない日々が長かったので、そういう夢や目標を持っているというのは、それだけですごいと思うので、まず持っている人たちには「自分をもっと労わってあげて」というような思いがあります。もし今、夢や目標がないという人たちも、ない期間が無駄になるわけではないから「そんなに思い詰めなくて大丈夫だよ」と伝えたいです。
「夢を叶える秘訣」だとかそんな大層なことは言えないのですが、自分で自分を諦めないでほしい。いろんな夢や目標、理想を周りに言った時に「それってできないんじゃないか」「無理なんじゃないか」と言われることもあると思うのですが、そんな言葉には本当に耳を塞いでいいし、自分が納得して選択したその道を進んでほしいと思っています。なので諦めないことと、自分で選択して自分で納得して進むということが「夢を叶える秘訣」なのかなと思っています。
― 本作の帯にも「病や逆境があったって、私は人生を諦めない」とありますが、社会復帰されての数か月でどのような瞬間に「諦めなくてよかった」と実感しますか?
渡邊:山のようにありすぎて。もう全ての仕事で今「楽しい!」と思えている感情が「諦めなくてよかった」に1番繋がります。もう純粋に楽しいと思えることがあるって、1年前の自分から考えたら想像もできないくらいすごいことだと思っています。
― 1年前の自分から今の状態は想像できなかったとなると、今から1年後のご自身を考えるとワクワクが強いですか?
渡邊:ワクワクが強いですね!1年前の自分が1年先の今の私を分からなかったように、多分分からない世界や人生が広がっていると思うので「どんな人生になるんだろう!ワクワク!」って感じです。不安はもちろんありますが、不安だけではなく楽しみの方が勝っているのかなと感じます。
― たくさんお話しいただきありがとうございました。
(modelpress編集部)
渡邊渚フォトエッセイ「透明を満たす」
本作はフリーランスとして新たなスタートを切ったばかりの渡邊による、50,000字を超える書き下ろしの長編エッセイに加え、新境地を感じさせる充実のフォトパートで構成される。エッセイでは、アナウンサー時代の苦悩からPTSDを患った後の壮絶な入院生活、治療を経て前向きに歩めるようになるまでが詳細につづられている。渡邊渚(わたなべ・なぎさ)プロフィール
渡邊は1997年4月13日生まれ、慶應義塾大学を卒業後、2020年にフジテレビ入社。2023年7月より体調不良で入院するため休養することを発表、2024年8月31日に同局を退社した。同年10月1日にPTSDを患っていたことを公表している。現在、Webサイトでのエッセイ執筆やモデル業、これまでの経験や知識を生かしたバレーボール関連のMC業など、アナウンサーという肩書きを離れて多様な働き方を実践している。
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