<阿部寛「まだ結婚できない男」インタビュー>「心に刺さった」“救われた言葉”とは…役者としての信念
2019.11.19 20:00
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カンテレ・フジテレビ系ドラマ『まだ結婚できない男』(毎週火曜よる9時~)で主演を務める阿部寛(あべ・ひろし/55)が、モデルプレスなどのインタビューに応じた。
阿部寛の人気作「結婚できない男」13年ぶり復活
同作は、俳優の阿部寛主演で2006年に放送され、その愉快なストーリーで人気を博した「結婚できない男」の続編。主人公の建築家・桑野伸介(阿部)が、50歳を超えても相変わらずの独身生活を謳歌する様子、そして彼を取り巻く3人の女性と織りなす恋愛模様を描いていく。阿部は、偏屈で独善的で皮肉屋…けれど、どこか憎めない独身の建築家・桑野信介役を続役している。
阿部寛“桑野信介役”の反響を実感
― 「結婚できない男」が復活して、周りからの反響は感じますか?阿部:「桑野がそのまま帰ってきた」という反響があることを聞きました。尾崎将也さんの脚本を読ませていただいて、「これならできる」と思ってお引き受けしたので、みなさんの声をいただいて、嬉しいです。
― 桑野のセリフや姿勢が本当に前作のままですよね。自然とカラダに染み込んでいたのですか?
阿部:実は忘れていた…(苦笑い)。演じているうちに徐々に思い出しました。
― 桑野が婚活アプリで出会った女性と会う時に個性的な髪型や服装をしていたり、階段の手すりを滑ったり、ユーモアな部分が盛り込まれていますが、阿部さんのアイデアが反映されているところもあるのですか?
阿部:メイクさんです。でも実は結婚式とかにプライベートで出るとき、自分で髪型を作るといつもあんな感じになっちゃうんですよ。気合い入れてやるとこだわりすぎて変な横分けになって(笑)。人って追い込まれれば追い込まれるほどドツボにハマっていくので、それをアレンジしてやってみたシーンです。
阿部寛、吉田羊ら共演者との撮影エピソード明かす
― 現場の雰囲気はいかがでしたか?阿部:非常に楽しくやらせていただきました。新しいキャストの方たちは、それぞれに思う自分のキャラクターを持ってきてくれて、それに対して桑野が13年経った今、どうやってコミュニケーションを取っていくかというのをリアルに体験できたし、前回にも出演していらっしゃった方たちは、本当に前回のままで、13年という時を感じさせずによくこのキャラクターを覚えてるなと、僕が驚かされるぐらいでした。
― 撮影で印象的だったエピソードはありますか?
阿部:一番ビックリしたのは、塚本くんが初日であっという間に事務所の後輩たちと一体感を作ってくれたことです。桑野は寡黙な男で社員たちにあんまりタッチしない。だからこの雰囲気の中で桑野が文句だけ言ってればいいんだという状態を作ってくれた(笑)。あと、草笛(光子)さんが輝いていらっしゃる!80歳を超えて、当時よりも輝いてるんですよ。それがあったことも、続編に挑める勇気を与えて頂いた。
― 今作でも吉田羊さん、稲森いずみさん、深川麻衣さんなどと美しい共演者さんに囲まれていますが、撮影の合間など、どんな感じですか?
阿部:きっと桑野というキャラクターに対して、みなさん最初は戸惑っていたと思います。第5話で桑野が階段の手すりをスーっと滑っていくシーンには「なんでそんなことできるんですか!?」と驚愕していました(笑)。毎回僕の違和感がある芝居によく対応して下さって、楽しかったです。
― 犬の「タツオ」という癒しの存在もいらっしゃいますよね。
阿部:前作で演じてくれたこつぶには悪いんだけど、ちょっとイケメン度が増してるんですよ。表情も豊かで、セリフの意味を目で訴えることが可能なんですよね。現場では、カメラの横にあるエサを見てるんだけど、それが放送になるとちゃんとストーリーに乗っかった目になっている。こっちも負けないようにしなきゃって思いました。
阿部寛が“救われた言葉”
― 誹謗中傷ブログの「やっくん」との対決が繰り広げられていますが、阿部さんも同じようなことに悩まされたことはありますか?阿部:僕はね、あんまりそういうのないんですよ。皆さん本当に温かくて。多少はありますけど、そういうのはあんまり気にしないですね。悪口を言われるのはただ相手方の心理もあるだろうから。
― 桑野さんの名言が刺さると話題ですが、阿部さん自身が誰かに言われて救われた言葉はありますか?
阿部:演技を始めたばかりの頃はこだわりがなくて、役の衣装などすべて、自分で決めないで監督や衣装さんに任せていたんです。撮影が終わった後、大御所のカメラマンさんに「阿部さん、これから長い人生で役者をやっていくなら、自分の身は自分で守らなきゃダメだよ」と言われました。心に刺さったんですよね。僕も、思い当たることがたくさんあって、今もずっとその言葉を心に留めて、いろんな場面で思い返しています。
― 素敵な言葉ですね。阿部さんにとって、辛いなと思った時に、頑張る糧となってるものはありますか?
阿部:そんなときは何も考えずに、ジムに行きますよ。ジムには前向きな人しかいないので、気持ちが上がります。疲れていても、気分の修正ができる。
阿部寛「まだ結婚できない男」に込める願い「認め合える社会になってもらえたら」
― 「まだ結婚できない男」で50代を迎えた桑野が言っていることに共感しますか?阿部:桑野は結婚を拒絶している訳でもない。結婚には興味が非常にあって、自分の“見えない心”というものを常に楽しんでいるところがある。それが彼の魅力です。決して悲観的になっていないんです。人生を前向きに考えるようになったというところは、前作から桑野自身が少し成長したところかなと思います。
今は社会現象になるくらい、結婚をしてない人も多い。かといって「まだ結婚できない男」と言うと“まだ”をつけて欲しくないという意見もあります。僕が思うのは、このドラマをきっかけに、世の中にはいろんな人がいて、それを認め合える社会になってもらえたら本当に嬉しいです。
― 物語も後半になりますが、阿部さんが思う見どころを教えてください。
阿部:前作は12話だったけど、今回は10話なんですよ。だからある種ジェットコースターなんですよね。その中で、恋愛が始まっていくのか、桑野が誰に興味を持ち、どういう決着をしていくのかというのを、ぜひ楽しみにしてほしいと思います。視聴者の方が見て、最後は裏切らないものになっていると思いますので。
それから桑野の他にも、英治(塚本高史)などいろんな人たちにも人間ドラマがあります。そこでホロッとくるエピソードもありますから、楽しみにして頂きたいですね。
阿部寛の夢を叶える秘訣
― 最後に、阿部さんがこれまでいろいろな活動をされてきた中で感じている、夢を叶える秘訣を教えていただきたいです。阿部:…だまされない様にしないといけないけど、逆に夢は叶いますよね?夢を叶えようと思う気持ちがどれだけ強いかが大事だと思うので、叶わないと思ったら叶わないと思います。もちろん、夢を叶えるためにはいろいろ努力をして、目指すものに向けてどれだけの気持ちが持てるかが大事だと思います。
一か八かではなくて、その夢を叶えるためにはどうしたらいいかということをしっかりと考えて、戦略を組んでいけば、夢に届くんじゃないかな。僕らが若手だった頃とは違って、ネットなどでいろんな情報が良くも悪くも入る時代なので、時代のチャンスを活かしていった方が良いんじゃないかなと思います。
― 今、阿部さんが抱いている夢はなんですか?
阿部:インド映画に出ることです。それに対しては努力しなきゃいけないなと思うので、今の夢を叶えるにあたって一番の壁はボリウッドダンスです。壁は高いです(笑)。
― では、今ダンスの特訓を…?
阿部:これからします(笑)。
― その夢が実現する日を楽しみにしています!ありがとうございました。
(modelpress編集部)
阿部寛(あべ・ひろし)プロフィール
1964年6月22日生まれ、神奈川県出身。大学在学中の1985年にデビュー。「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」で優勝し、整った顔立ち、長身の抜群スタイルを活かしてカリスマモデルとして活躍。1987年の大学卒業と同時に映画「はいからさんが通る」で俳優デビュー。その後も俳優として数々のドラマや映画に出演し、人気を博した。主な代表作はTRICKシリーズ(2000年~2014年/テレビ朝日)、下町ロケットシリーズ(2015年~2019年/TBS)のほか、ドラマ「ドラゴン桜」(2005年/TBS)、「結婚できない男」(2006年/カンテレ)、「新参者」(2010年/TBS)、映画「歩いても歩いても」(2008年)、「海よりもまだ深く」(2016年)、「祈りの幕が下りる時」(2018年)など。
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