泣き続けたネイリスト時代を経て キャバ嬢・さなが見つけた“自分らしい働き方”
2025.08.12 18:30
東京「ファブリック六本木」のキャバ嬢・さな。上京を機に夜職の世界へ飛び込み、接客に悩みながらも“自分らしい働き方”を見つけた。週4勤務で結果を出し、ついにはグループ表彰も獲得──控えめながら芯の強い彼女が語る、等身大のキャバクラ人生とは。【インタビュー全2回の1回目】
キャバクラで初めての二日酔いを経験
― まずはキャバ嬢として働き始めるまでの経緯を教えていただけますか?さな:私は兵庫県出身で、東京に出てきたのも一つのきっかけでした。親が厳しく、自分で選んだ道を進んでみたいなと。一人暮らしをしたかったんですけど、ただ一人暮らしするから東京に行くのは許してくれないだろうと思い、東京で仕事を決めてしまえば文句も言われないだろうと思ったんです。
そこから地元の美容系のスクールに通い、資格も3つくらい取得しました。都内で内定ももらえ、晴れて一人暮らしを始めることができました。
― 上京した当時は昼職を?
さな:そうですね。ネイルサロンで働いていました。キャバクラには興味はなかったんですけど、半年くらい働いた頃に友達に誘われて体験入店に行きました。その時も別にキャバクラで働くつもりもなかったので、バイト感覚で。
― キャバクラで働くことに不安はありませんでしたか?
さな:実はめちゃくちゃありました(笑)。ビビりなので体験入店の時とかは震えていましたね。特に初対面の方と話すのは緊張するし、接客はめっちゃ不安でした。
― 実際に働き始めてキャバクラのイメージは変わりましたか?
さな:変わりましたね。側から見ていると、キラキラしている世界じゃないですか。でも、実際働いてみるとお金を稼ぐのはすごく大変だし、体力も頭も使う仕事だなと感じました。売れている方はやっぱり頭を使っているし、お酒も飲めないといけない。なかなか、他にはない世界ですよね。
― お酒は元々飲めたんですか?
さな:親が厳しかったので、飲みに行くこともほとんどなくて。テキーラもキャバクラに入るまでほとんど飲んだことがなくて、キャバクラで初めて二日酔いになりました(笑)。
“自分を知る”ことで見えた接客の強み
― 以前のインタビューで「2024年は最も成長できた年だった」とお話しされていましたが、具体的にどのように成長したと感じましたか?さな:当たり前のことかもしれませんが、自分のことをもっと知るようにしました。例えば、小さいことだとどんな髪型・髪色が似合うのか、どういったメイクが似合うのか。他にもどんな部分に自分は強みがあって、弱みはなんなのかとか。
数字で評価される世界だけど、正解があるわけじゃなくて、どうやって稼ぐのかは人それぞれだなと思うようになりました。周りと自分を比べず、結局は自分らしくいることが大切なんだなと感じます。
― 自分を知ることで、接客などにも変化は?
さな:自分が得意なことが分かったとしても、特に意識して何かを変えたりはしていないんです。たぶん、自分のことを知れば自然と意識もそっちに流れていくようになったのかなと感じます。
苦手なことをしていると態度に出てしまうタイプなので、お客様にも伝わっちゃうと思うんです。逆に得意なことをしている時はお客様も楽しいんじゃないかなと感じます。
― 自分を研究しようと思ったきっかけはあったんですか?
さな:売り上げをもっと増やしたいと思ったタイミングですね。数字を改善するには、何が足りないのか。そのことを考えると、結局最後は自分について理解を深めることに繋がっていきました。具体的にこれだけ数字を伸ばしたいなら、お客様の数を増やすのか、単価を増やすのか。そのどちらが自分に向いているのかを知ることが大切だなと感じます。
私は運良く得意なことを見つけることができましたが、誰かの真似をしてみて得意なことを見つけるのでもいいと思います。そこで自分の得意なことを見つけていければ。
― さなさんの得意なことは?
さな:私は自分のキャパの中で100%の接客をするのが向いていると思います。そのための出勤日数もあって、私は週4日のリズムがベストでした。常連さんが私の休みの日に来たらもったいないと思い、毎日出勤していたこともありました。あとは新規のお客様も掴んでいかないとという焦りもあり。
でも、毎日出勤の頃は色んなことをこなさなくちゃいけないから気持ちが分散しちゃって、100%で接客ができないし、自分の時間もなかったからうまく切り替えができなくて。無理に飲んで記憶を無くすこともあったし、その頃逆流性食道炎にもなっちゃって。
― 接客術はもちろん働くペースも大切なんですね。
さな:そうですね。色々と試してみて、自分をぶらさずに接客できるのが週4日勤務でした。フル出勤が向いている方もいると思うし、自分の働き方を見つけるのがすごく大事だなと感じた1年でした。
それから不思議と私の休みの日に常連さんが来ることが無くなりました。きっと私がもうフル出勤はしないと思い、お客様が合わせてくれているんだと思います。
― 今年はFABRICグループでいちキャストにとどまらない活躍をした人物を表彰する授賞式「FABRIC STAR CAST AWARD 2025 Powered by モデルプレス」にて「フェアリー賞」を受賞されましたが、反響はいかがですか?
さな:記事を読んでくれたお客様から「よかったね!可愛かったよ」って褒めてもらえました。喜んでくれる方が多くて、嬉しかったです。
さなの挫折を乗り越えた方法
― さなさんがこれまでの人生の中で挫折や辛いと感じた経験はありますか?さな:ネイルの仕事が始まってからは辛かったですね。ネイルサロンって決まった時間内に終わらせないといけないので、毎回タイムを測るんです。研修期間中はランキングが張り出されるんですけど、私は1位とか2位を取ることもあって最初は順調でした。
でも、上位を取るとまた上位を取らなきゃって焦りがあり、急にうまくいかなくなっちゃった時があったんです。ずっと出来ていたことができなくなり、その頃は毎日泣いてました。上手くいかないまま研修期間も終わってしまい、本店の配属になり。しかも本店なので本部の方とかもいる店舗で、上手くやらなきゃって焦りがさらに増して。何年も働いているベテランの人ばかりで、その人たちと比べても仕方ないのに、上手くいかなくて店舗で働き始めてからも毎日泣いていました。
― そこから抜け出すきっかけはありましたか?
さな:そんな私を見ていたベテランの方が「本当はできるのに、自分で出来ないって思い込んじゃってるんじゃない?自信を持てば大丈夫だよ」ってアドバイスをくれたんです。そしたら嘘みたいに上手くいくようになったんです。その時に「自信を持つことはすごく大事なんだな」と感じました。
もしアドバイスをもらわなかったら、1〜2年くらいは辛い時期が続いていたんじゃないかなって感じます。とにかく目の前のことと戦っていくしかない忍耐の期間でした。ただ、キャバクラは接客業だから相手に自信があると伝えるのも大事なので、今では辛い時期を経験しておいて良かったなと感じます。
さなの夢を叶える秘訣
― それでは最後に夢を追いかけているモデルプレス読者へ、さなさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。さな:具体的な数字の目標を立てたりすることも大切だけど、やっぱり自信を持つことが一番大事だなと感じます。ネイルサロンでの辛い経験があったから、自信を持つ大切さを肌で感じることができたし、今のマインドになれたと感じます。
― 自信があれば自分らしく働ける。
さな:そう感じます。あとは諦めず継続することも大切だと感じます。ネイルサロンを途中で辞めずに続けていたから自信を持つこともできたので。私の場合は諦めないのが習慣になっていたんだと思います。ダンスを17年習っていて、学生の頃は放課後も遊ばずレッスンに行っていました。それが私にとっては当たり前で、習慣だったから続けていけたんだと思います。
継続する上で、習慣化することって結構大切。でも、めっちゃしんどいことを続ける必要はないと思います。1〜2週間くらい頑張ってみて、それで習慣化すれば続ければいいし、それでもまだ辛いならきっと自分には向いていないんだと割り切るというか。
― ありがとうございました。キャバクラでの接客に“自分らしさ”を求め続けたさな。無理をしてまで出勤していた日々を手放し、自分に合ったペースと接客スタイルを見つけたことで、ようやく本当の意味で仕事が楽しくなったという。涙を流した過去も、すべては“自信”という武器に変わっていた。
まとめ
ネイリスト時代の辛い経験を乗り越え、彼女が見つけ出した夢を叶える秘訣は「自信を持つこと」。その言葉には、涙を流した日々を乗り越えたからこその重みがある。周りと比べるのではなく、自分と向き合い、自分だけの働き方を見つける。そのブレない芯の強さこそが、多くの人を惹きつける彼女の魅力の源泉なのだろう。さなさんのように輝きたいと願う女性にとって、彼女の生き方は大きな勇気を与えてくれるはずだ。(modelpress編集部)
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