＜4代目バチェラー＞“カリスマ経営者”黄皓、半生を赤裸々につづった理由 “異なる勇気”で伝えたい想いとは＜モデルプレスインタビュー＞

黄皓、半生を赤裸々につづることができた理由

本書では、今ではメディアに引っ張りだこの黄皓が、学生時代にいじめられた経験や、体型をコンプレックスに感じていた会社員時代など、コンプレックスを味方に変えてきたこれまでを振り返り、エッセイ要素を交えながら、今の自分に至った思考法やマインドの保ち方などを紹介している。

「本当に幼少期から全部書き出しているので、中にはお台場のビックサイトで列を抜かしてしまった経験が自分のトラウマになっているとか、そういうことも包み隠さず全部書きました」と話す黄。赤裸々にエピソードをさらけ出すことは勇気が必要だったのではないか、と聞くと、「原点になっている本当の部分を端折ってしまうと今に至るまでの過程に違和感が出てしまうと思ったからです。同じ出来事じゃなくても皆さんの同じような原体験に当てはめてもらうと読みやすいと思います」と答えてくれた。

彼の理路整然としたトークスキルは「バチェロレッテ・ジャパン」「バチェラー・ジャパン」ファンも知るところだが、エッセイテイストにし、なるべく黄自身の言葉をそのまま書籍に起こしたという。

「『本を呼んでいる感覚ではなくて話を聞いている感覚で読めた』『本が苦手な私でも読めました』という反響はすごく多かったです。僕は文章を書くのはあまり得意じゃない分、喋ることはそんなに苦手じゃないんです。なので、編集者さんが極力自分の言葉で自分の語尾で文字を書き起こして下さって、色々な工夫をして皆さんに伝える努力をしたのが良かったんじゃないかなと思います」

実際に出版してからどんな反響が多いか聞いてみると、同年代からの声が目立つそうで「自分が人生で本を書くなんて多分誰もイメージしていなかったことだと思うので、そういった意味では知り合いも含めて多くの反響を頂いたんですけど、DMとかコメントを見ていると、読者層は若い男性か同世代くらいのご家族を持っていらっしゃる女性が多いんです。そういった年代は人間関係に悩んでいる方がすごく良いんですよね。上司、子供、旦那さんとか、社会に接するコミュニティが多い方から共感できて救いになっているという声を頂くことができてすごく嬉しいです」と明かしてくれた。

黄皓『異なる勇気』で伝えたい想いとは

最後に、書籍を通して一番伝えたい想いを聞くと、2つあげてくれた。

「人間って『幸せになりたい』『自己肯定感を上げたい』といった想いが当然の願望としてあるから、色々な書籍で『他人は関係ないんだ』とか『自分の心が大事なんだ』とかアドバイスする方は多いと思うんですけど、その一方で、それができなくて困っているんですよね。他人と自分とか、評価というものに晒されながら生きることは避けられないので、他人を亡き者にするんじゃなくて他人をどう捉えて自分とどう比較した上で幸せを掴むか、この本の中では他己評価をむしろ全面に乗り越えていく術を紹介しているのが1つのポイントです。

あとは、人の前に出て何かを発信すると当然応援だけじゃなくて批評や批判を沢山受ける、それに対して落ち込む瞬間も当然あると思うんです。でも僕が言いたいのは異なる勇気を持つこと。居心地の悪いことではあるけどもその分、異なる自分を支えて応援してくれる家族や仲間、新しい出会いもあると思っているので、今のなにかを捨てることもあるかもしれないけど新しい何かを得るチャンスもあるから堂々と人と異なっていると感じても出していって欲しいというメッセージを伝えたいです」

（modelpress編集部）

★モデルプレスでは、黄の恋人であるモデル・タレント・パーソナルトレーナーの秋倉諒子（あきくら・りょうこ／31）と同時にインタビューを実施。2人に交際の近況を聞いたカップルインタビュー、秋倉の書籍『「輝く太陽マインド」自信をつけて人生を変えるハッピールーティン』について聞いたインタビューも公開予定。

黄皓（こう・こう／34）プロフィール

1986年中国湖南省生まれ。早稲田大学出身。中国人の両親とともに10代で来日後、早稲田大学卒業後、大手商社を経て独立・起業。サブスクリプション型パーソナルジム「KARADA BESTA」やスマートミラーデバイスを活用した「ミラーフィット」など、3社の代表を務める。