亀梨和也(C)フジテレビ

KAT-TUN亀梨和也&Snow Man宮舘涼太が見せた先輩後輩以上の関係性・念願の共演「一緒に手探りしながら学んでいきたい」<「大奥」取材全文>

2024.01.11 11:00

1月18日スタートのフジテレビ系木曜劇場『大奥』(毎週木曜10時~ ※初回75分スペシャル)に出演するKAT-TUN亀梨和也Snow Man宮舘涼太の取材会がこのほど行われた。事務所の先輩後輩という関係性だけではなく、プライベートでも親交の深い2人。真面目な2人はどんな質問にも真剣に答えてくれたが、やはり亀梨が宮舘のことをイジり、宮舘が亀梨にツッコミを入れる……先輩後輩という関係性以上の絆を見せてくれた。そんな息ぴったりのやり取りを見ていると、『大奥』はたくさんの人に届く作品になると確信することができた。今回の取材会では、『大奥』への思い、そして2人の関係性をさらに深掘りした。【※以下、取材全文】


小芝風花主演「大奥」

亀梨和也、宮舘涼太、森川葵、栗山千明、西野七瀬、安田顕、小芝風花「大奥」ポスタービジュアル(C)フジテレビ
亀梨和也、宮舘涼太、森川葵、栗山千明、西野七瀬、安田顕、小芝風花「大奥」ポスタービジュアル(C)フジテレビ
本作は、さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女の社会の縮図=大奥”で、たった一つの愛を得ようともがく女たちの闘いを描いていく。格差は広がるばかりで、人々はこの景気を改善し、国と国民を豊かにしてくれる将軍の登場を待ちわびる。そんな中、主人公・五十宮倫子(小芝風花)は、第10代将軍・徳川家治(亀梨)との政略結婚を強いられ、京から江戸城本丸にある大奥へ渡ると、そこには1000人近くにもおよぶ将軍に仕える女性たちがいた。たった一人の天下人の寵愛を受けるべく、今、女たちの熾烈な戦いの火蓋が切られる。

亀梨は倫子と政略結婚する徳川家治を、宮舘は家治とはライバル関係になる松平定信を演じる。そのほか、西野七瀬、森川葵、栗山千明、安田顕らも出演する。

亀梨和也&宮舘涼太、早速息ぴったり…共演決定時のやり取り振り返る

宮舘涼太(C)フジテレビ
宮舘涼太(C)フジテレビ
(会場に入ってくると…)

亀梨:すみません!遅くなりました。ちょっと会社に宮舘くん(と共演)NGって言ってたんですけど、今日来たらいたので(笑)

宮舘:(嬉し笑いしながら)ちょっと!まだ取材始まってないですよ(笑)

亀梨:一応納得してここに来たので、ご安心してください(笑)。

― (笑)それでは始めます。2人は仲が良いということをみなさんよく知っていると思うので、出演が決まったときはどのような心境だったのか、お聞かせください。

亀梨:(宮舘に向かい)どうぞ!

宮舘:いや、そこは亀梨くんからで…

亀梨:(笑)。まずお話をいただいて、今回宮舘くんも一緒ということと、宮舘くんが連続ドラマの出演が初めてだと聞いて意外でした。僕は今回時代劇が初めてですが、宮舘くんの方が時代ものはいろいろ経験しているので、すごく心強いなと思いました。楽しい京都の日々が始まるなと……でも僕のホテルは教えないですけど(笑)

宮舘:マネージャーさんに聞くという手はありますから(笑)

亀梨:…でも(共演できて)嬉しかったです。撮影が楽しみだなと思いました!

宮舘:僕もまず嬉しかったと同時に、連続ドラマが初めてなもので…。亀梨くんは、数多くの作品に出演されているので、連続ドラマだからこその気をつけ方だったりとかを背中で感じながら、お話を聞きつつ楽しめたらなと思っています。

亀梨:じゃあ毎日“今日のテーマ”って、背中にパって貼っておくわ!殿様だから(笑)

宮舘:それだとミッションみたいじゃないですか(笑)。こうやって和気あいあいとした空気感の中、ほかのキャストさんともやっていきたいと思います。

亀梨:NHKのドラマに出てたじゃん。

宮舘:はい、ゲストという形で。

亀梨:その印象があったから、連ドラ初めてと聞いて、マジで?って思って。歌舞伎もやっているし、むしろ本家の舞台もやっていたので、いろいろ聞かせてもらいたいです。

宮舘:逆にですか!?

亀梨:見得ってどうやるの?

宮舘:よーっ!(手振りつきで実際に披露)

亀梨:いろいろ学びたいと思います!

宮舘:っていう感じです(笑)

― 宮舘さんは“出演が決まりました”みたいなご連絡を亀梨さんにしたのでしょうか?

宮舘:ご連絡させていただきました。

亀梨:一応僕は先に聞いていたんですけど、僕から言うのも…と思って、そこは正規ルートでちゃんと会社の方からお話がいってからにしました。

宮舘:いつも正規じゃないみたいじゃないですか(笑)

亀梨:だって話せちゃうじゃん。今度よろしくみたいな。できちゃうけれど、多分会社の方もよきタイミングで言うんだろうから我慢していました。そしたらすぐ連絡がきました。

宮舘:はい、すぐしました。

亀梨:「亀梨くん、今度知ってます?」「知ってるよ」って。

宮舘:本当にすごいことですよね。もちろんプライベートではお世話になっていますけど、現場で会うと違う雰囲気なんです。

亀梨:そうだね。宮舘くんはずっと舞台でバックについてくれていました。先輩後輩という関係値ではあるかもしれないけれど、個々の仕事の現場みたいなところでは、本当に初めてで、立ち方というのもお互いそれぞれあると思うし、その辺は尊重しながらやっていきたいと思います。彼ももう立派に今やられているので、僕もきっと学べることがたくさんあると思います。まずは今日帰ったら、(宮舘くんが今着ているような)上下デニムのコーディネートを取り入れたいなと思います(笑)

宮舘:早速イジってます(笑)

亀梨和也(C)フジテレビ
亀梨和也(C)フジテレビ
― 今回の共演を通して、具体的にどんなことを得たいのか、京都でどんな日々を過ごしたいのか教えてください。

宮舘:僕的には連続ドラマが初めてなので、映像でのお芝居の魅力や、画角内で気持ちを表すときの目力とかを亀梨くんから学べたらなと思います。

― 念願の共演でもありますしね。

宮舘:それはもう念願です。あの12歳の宮舘少年が、この人みたいになりたいと思って、ずっとこのお仕事をこの事務所でやり続けて、今隣で取材を受けているという。

亀梨:まだまだこれから頑張ってほしいです!

宮舘:なので、少し今不思議な空間だなとは思っていますが、こうやっていられるのも、やっぱり亀梨くんの言葉や姿勢のおかげでもあるので、ドラマを通してまたさらに学べたらなとは思います。

― 亀梨さんはいかがですか?

亀梨:僕自身も初めてのことだらけになると思うので、先輩としてどう立てるかは、なかなか難しい部分ではあるとは思うのですが、一緒に手探りしながら学んでいきたいと思います。近しい関係だと思うのですごく心強いです。

僕が出演することが発表されたときに知ったのですが、僕、20作目のGP帯連ドラだそうで、長くやっているなと思いました。基本年に1回出演していることになると思うのですが、なにも成長していないと思ってて。だから本当に毎回毎回(新しい作品に)入るたびに、連ドラできるのかなという気持ちになります。連ドラの撮影期間って3ヶ月以上あって、まずは毎朝起きられるのかなと。さらに今回は京都だし、時代劇だし、ずっとかつらを着けられるのか…。でも始まると結構大丈夫なんですけど(笑)

宮舘:多分、ここにいらっしゃるみなさんが大丈夫だと思っていますよ!

亀梨:撮影が始まる前は心配性なんです。僕らの関係値がこの作品においていい形で還元できるものがあるかはわかりませんが、この関係値が現場におけるプラス材料になって、いいチームをちゃんと生んでいけたらと思います。

― 京都での撮影に関してはいかがですか?

亀梨:とにかく寒いって聞いたので、京都に行く前に2人でインナーを買いに行こうと思います。

宮舘:そうですね。約束しています!

亀梨:自分でちゃんと用意しなくちゃいけないものが結構あって、メイク中に着る浴衣とか、その辺は一緒に買い物に行こうかなと。

宮舘:もちろん色違いで。

亀梨:それはないない(笑)

宮舘:(亀梨の方を見る)

亀梨:会社の先輩で京都を経験されている方から、優しいサポートをすでにいただいているので心強いです。

亀梨和也&宮舘涼太「大奥」への憧れは?

― 「大奥」という作品は、側室の方たちがたくさんいる特殊な世界ですが、憧れはありますか?

亀梨:側室がいる憧れね…だって舘って普段そうだもんね!?

宮舘:え!?それはない(笑)。むしろ逆に亀梨くんの方がそういうイメージありますよ。

亀梨:憧れがあるわけではないんですけど、我々結構舞台を経験している人間で、特に舞台ってたくさんの方たちに支えてもらっているなと感じます。現場に着いたらメイクさんがいて、スタイリストさんがいて、衣装さんに関しては本当に何人もついてくださって、周りの方たちからサポートをしていただけている環境は体験させてもらっています。なので、そこに関するありがたみを日々感じながら生きているのですが、それだけ自分に関わってくれる人が増えれば増えるほどの難しさもわかるので、何千人を従えて日々生活したいとは思わないかな。

台本を読んでてもすごいんですよ。布団に行くにも、ご飯にたどり着くまでにもいろんな段取りがあって、もうちょっと早くちょうだいって思います(笑)。布団に入っていても、その周りにいて、もう緊張してなにもできないですよ(笑)。その階級制度で人を扱うのは、僕にはたぶん無理だと思います。

宮舘:僕も憧れというか、苦手かもしれません。何事も自分でやってきた感覚があるので、そこまで見られるのが…。でももちろん僕も衣装さんやメイクさんにやっていただくありがたみを感じながら生きています。

亀梨:きょうだいは?

宮舘:妹が2人います。

亀梨:僕は(きょうだいが)男4人なんで、家庭の中でも男社会だったんですよ。会社に入っても男社会じゃん。それに野球をやっていたので、ずっと男社会の中にいます。だから女性への憧れは人一倍強く生きていると思う(笑)。今日も男性の方もちらほらいらっしゃってくれますけど、結構現場のスタッフさん、取材とかは女性の方が多いので、すごく楽しくお仕事させてもらっています。(ごますりの振り)

宮舘:(ごますりを見て)見えちゃいけないでしょ(笑)

亀梨:(フーっとそのごまを吹く振り)

宮舘:撒くんだ!これは学びだ!学びました!すったら撒きます(笑)

亀梨和也、宮舘涼太へのイジり止まらず…最後はメッセージも

宮舘涼太(C)フジテレビ
宮舘涼太(C)フジテレビ
― 役柄についてもお聞かせください。

亀梨:僕は将軍です。今回、徳川家治のバックボーンが結構描かれていて、それが影響してくる話でもあるので、序盤から終盤に向けての心情の変化は大事にしていきたいと思います。あとはタイトル通り、大奥側の在り方が大事になってきて、そこが面白みだと思っているので、小芝さん含めほかのキャストの方たちと作っていきたいなと思います。宮舘くんとの絡みに関しては……、宮舘くんの役柄を言うと、農民で田植えを毎回やっています。

宮舘:(イジりが)来ると思った(笑)

亀梨:僕が散歩しているときに毎回挨拶をする農民Aだっけ?

宮舘:Aじゃないです。Aだとしたら今隣にいるの間違っているでしょ(笑)

亀梨:毎回ずっと育たなくて、俺が通ると「殿様」って前には出てくる役じゃん。

宮舘:でもそれも美味しいか。

亀梨:「人参の季節です!」みたいな。

宮舘:ではなく……少し柄にもないんですけど、華麗でかっこよく…

亀梨:じゃあ、ちょっと加工アプリで撮ってあげようか。

宮舘:このアプリはもうやってない(笑)

亀梨:そうなんだ…。もっといろいろあるなら、教えて!

宮舘:はい…。で、えっと華麗でとても…

亀梨:華麗なの?

宮舘:そうですね。クールなんですけど、回を追うごとに、すごく腹黒さもあり、自分に対しての妬みだったり、なぜこういう世の中なのか、葛藤がありながらも、小芝さんと亀梨くん演じる将軍のことを妬んでいくという…

亀梨:ライバルになってくるってことね。

宮舘:ライバルです!だから今ちょうどお綺麗な亀梨くんのライバルにどうやってなろうか、自分自身を磨きに磨いている最中です。

亀梨:ちょっと痩せた?

宮舘:はい。

亀梨:痩せたのはよかったじゃん!

宮舘:よかったです。

亀梨:クランクインに向けて仕上げているの?

宮舘:はい、今ちゃんと仕上げてやっている最中ではありますけど…

亀梨:さすがですね!

宮舘:……役柄についてはそんな感じです(笑)

― 最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。

亀梨:フジテレビの連続ドラマとして「大奥」を放送するのは約20年ぶりということで、近年はいろんな形の「大奥」があって、みなさんも馴染みのある作品だと思うのですが、僕たちは「大奥」というものをストレートに届けることができたらいいなと思います。この「大奥」が掲げる愛というメッセージを、僕ら自身も制作のみなさんから受け取ったので、それを視聴者のみなさんに繋げられる役割を全うしたいなと思いますので、濃厚な夜を週に1回過ごしていただけたら嬉しいです。

宮舘:本当にこの時代にあっている作品だと思いました。そして誰もが見ても画の綺麗さだったりとか、役柄的にも…

亀梨:(また宮舘をイジろうとする)

宮舘:いろいろな方に見ていただきたいというのはもちろんなんですけど、僕自身も初めて連続ドラマに挑みますし、僕が伝えられることすべてを伝えつつ、微力ながら1つでも作品の力になれればいいなと思います。頑張ります!…ほら、(ちゃんと締まらず)変な感じになっちゃったじゃん(笑)

亀梨:俺のせいにしないで…あんまり大したこと言ってなかったよ(笑)

宮舘:こっちは大汗ですよ(笑)

― (笑)それでは以上になります。ありがとうございました!

(modelpress編集部)

第1話あらすじ

公家の姫である五十宮倫子(小芝風花)は、徳川家治(亀梨和也)との婚儀を控え、付き人のお品(西野七瀬)と支度に追われていた。倫子は幼い頃に一度だけ会ったことのある家治が「蛇のように冷たい目をしていた」とお品に話し、婚儀に気乗りしない。準備が整うと、大奥総取締役・松島の局(栗山千明)に導かれ、倫子たちは婚儀の間へ。居並ぶ重鎮の幕臣や奥女中たちが一斉に自分に平伏する様に驚く倫子。そこへ家治が威風を帯び、現れる。だが、家治の目がやはり冷酷に見える倫子は目を合わすことができない。

その頃、家治の父で第9代将軍・徳川家重(高橋克典)は家治の婚儀に顔を出すこともなく、女中を侍らせて酒を飲んでいた。挙げ句の果てには寝だした家重を見て、側用人・田沼意次(安田顕)は「悪人には、いずれ天罰が下る」と口にする。

一方、家治と倫子の婚儀には田安宗武(陣内孝則)と松平定信(宮舘涼太)が顔を出す。定信は倫子に、これから暮らす大奥は、その地位を妬み追い落とそうとする者もいると忠告し…。また、京の頃より倫子に仕えるお品がいるにも関わらず、松島は倫子の付き人にお知保(森川葵)をつけると言いだし――。
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