横浜流星「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第14話(C)NHK

大河「べらぼう」百人一首のパロディ演出に反響 前作「光る君へ」から繋がる

2025.04.07 12:34

俳優の横浜流星が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BS・BSP4K、毎週日曜午後6時~/BSP4K、毎週日曜午後0時15分~)の第14話 「蔦重瀬川夫婦道中」が、6日に放送された。蔦重(横浜)たちが和歌を詠み合うシーンに注目が集まっている。<※ネタバレあり>

  

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」

小芝風花、横浜流星「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第14話(C)NHK
本作は“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)が主人公。森下佳子氏の脚本で、笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマを描く。


「べらぼう」蔦重(横浜流星)と忘八の会議シーンに注目集まる

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第14話(C)NHK
第14話では、引手茶屋と本屋の掛け持ち状態となっていた蔦重が、大文字屋(伊藤淳史)の助言を受け、五十間道に出た空き店舗に独立して自分の本屋を持つことを決意。蔦重の独り立ちを巡って、駿河屋(高橋克実)ら忘八たちの会議が始まった。

この会議シーンでは、大黒屋の女将・りつ(安達祐実)が「店の場所を うつらんとてか家田屋に わが身世にふる ながめ狭しに」(訳:店を家田のとこに移すのかい!?もう狭くなっちゃったもんねぇ)と和歌を詠んだことを皮切りに、蔦重たちの会話すべてが和歌で描かれた。

蔦重は「嘆けとて 茶屋か本屋か惑わする かこち顔なる我が馴染みかな」(訳:茶屋か本屋かわかんないって客も困ってんですよ)と返答し、丁子屋(島英臣)は「金の痛み 浅草紙の己の身 破けてものを思う事かな」(訳:金はどうすんだい!?破綻してからじゃ遅いんだぜ!)と迫った。

これに、蔦重が「富本本 わが名はまだき立ちにけり 稽古本もと思い染めしか」(訳:富本本で名が売れたので次は稽古本をと考えてます!)と答えると、扇屋(山路和弘)は「ならばよし ならば後押し憂いなく 吉原故にもの思う身は」(訳:ならいいんじゃないかい?吉原のためにも後押ししてやるよ)と蔦重の独り立ちを後押しした。

「べらぼう」百人一首パロディする演出が話題に

横浜流星「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第14話(C)NHK
横浜流星、小芝風花「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第14話(C)NHK
このシーンに登場した和歌は、百人一首を本歌取りしたもの。りつは「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」(小野小町)、蔦重は「嘆けとて 月やは物を 思はわする かこち顔なる わが涙かな」(西行法師)と「恋すてふ 我が名はまだき立ちにけり 人しれずこそ 思ひそめしか」(壬生忠見)。丁子屋長十郎は「風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふうころかな」(源重之)、扇屋宇右衛門は「人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふ故に もの思ふ身は」(後鳥羽院)を引用していた。

この演出に視聴者からは「和歌で会話!?」「遊び心ある」「すごいプレゼン」「ここで本歌取りとは…粋な演出」「訳が絶妙で好き」「面白すぎる」と反響が続々。また、前作の大河ドラマ「光る君へ」(2024)でも和歌や漢詩が登場していたことで「より理解が深まる」「庶民が和歌を楽しむ構図がすごいと思えるのは『光る君へ』のおかげ」「かなりリンクしてて面白いな」「知識の幅が広がって勉強になる」といった声も上がっている。(modelpress編集部)

情報:NHK

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