西島秀俊、アカデミー賞後初連ドラ主演 濱田岳&上白石萌歌とトリオで異色刑事ドラマ<警視庁アウトサイダー>
2022.11.09 05:00
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俳優の西島秀俊が、2023年1月スタートのテレビ朝日系木曜ドラマ『警視庁アウトサイダー』(毎週木曜よる9時~)で主演を務めることが決定。濱田岳、上白石萌歌が出演する。
西島秀俊主演「警視庁アウトサイダー」
刑事ドラマといえば、清廉潔白な熱血刑事がどす黒い悪に立ち向かう、という構図が定石だが、2023年新春、そんな概念をぶっ壊す、まったく新しい刑事ドラマが誕生する。今や日本のみならず世界から熱い注目を集める俳優・西島が2023年の幕開けに挑むのは、スネに傷を持つグレーな刑事たちが、秘密を隠しながら、互いに利用しあい、それぞれの正義を見出していくという異色作。そこに、確かな演技力で役柄にリアリティーを宿らせる濱田、女優として着実に成長を続ける上白石の2人が加わり、シリアスとコメディーが絶妙なスピード感でからみあう、いまだかつてない刑事ドラマを生み出していく。
原作は、『メゾン・ド・ポリス』『インディゴの夜』などで知られる人気ミステリー作家・加藤実秋氏の同名小説で、コミカライズも決定した人気作。西島が“見た目が極道の元マル暴オヤジ刑事”架川英児、濱田が“一見さわやかなのに大きな秘密を抱えたエース刑事”蓮見光輔、上白石が“安定した就職先として警察を選んだ新米刑事”水木直央というクセの強いキャラクターにふんし、波乱の予感しかないワケありトリオを結成。
警察組織の中で異質な存在=アウトサイダーである3人が持ちつ持たれつ、さまざまな難事件に挑んでいく。やがて、それぞれが背負っていた過去の真実が明らかになり、物語は壮大な復讐劇へとなだれ込んでいくことに。はたしてアウトサイダーな刑事たちが選択する正義とは?
西島秀俊、アカデミー賞後初の連ドラ主演 誇り高き“元マル暴刑事”に
主人公の英児は、五十路を過ぎて本庁組織犯罪対策部から所轄に飛ばされた、元マル暴のオヤジ刑事。左遷の原因となったトラブルの真実を探るためにも組織犯罪対策部への返り咲きを強く望んでおり、上層部に手腕をアピールする必要性から、秘密を表沙汰にされたくない光輔と密約を交わし、タッグを組むことに。しかし、一連の謎を追ううち、自身が本庁を追われた原因があまりに深い闇につながっていることに気づいて…?硬軟自在に幅広い役柄を演じ分ける西島が、英児のマル暴刑事としての矜持や葛藤を立体的に表現。西島にとって、本作は主演映画『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞・国際長編映画賞に輝いてから初の連続ドラマ主演作であり、テレビ朝日の連続ドラマ初主演作でもある。
濱田岳、ヤバイ秘密を抱えるさわやかエース刑事に挑む
一方、英児とのタッグを受け入れる光輔は、周囲から非の打ち所がないと評される所轄のさわやかエース刑事。しかし、光輔は決して明かせない大きな秘密を抱えていて…。その秘密を察知した英児とやむなくコンビを組むこととなり、そこに新米刑事・直央も加わってトリオで捜査に臨むうち、3人の間には友情や愛情とは異なる、なんとも奇妙な絆が育まれていく。はたして、光輔がひた隠す、ヤバすぎる真実とは?作品ごとに異なる顔を見せる実力者の濱田が、表と裏の表情を持つ光輔を巧みに演じ、その存在感で物語を大いにかき乱していく。
上白石萌歌、新米女性刑事を自然体で熱演
そして英児&光輔の下につくのは、安定した就職先として公務員を目指し、なりゆきで刑事になってしまった新人の直央。最初はイヤイヤ捜査に当たっていた直央だったが、ある事件をきっかけに刑事という仕事への意識が変わることに。しかし、実の父が警察組織の上層部にいるという事実が、彼女の運命を翻弄していくことに。細やかな表現力が評価され、オファーが途切れることのない上白石が、感情を素直にあらわす直央を伸び伸びと自然体で演じていく。
脚本は、映画『東京リベンジャーズ』など話題作を多数手がける高橋泉氏(※「高」は正式には「はしごだか」)。演出は、『民王』(2015年/テレビ朝日)、『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズ(2016年、2018年/TBS)などを世に送り出したヒットメーカー・木村ひさし監督が担当する。(modelpress編集部)
服部宣之ゼネラルプロデューサーコメント
世の中のあらゆることを「白」か「黒」か、その二択しかないような感じで当事者たちを追い詰めていく昨今、限りなくグレーな、白と黒の境界線を行ったり来たりする登場人物たちが主人公のドラマです。善か悪か…、白か黒か…、正義か独善か…、面白いのか面白くないのか…、ヒットか外すのか…、その境界線で揺れ動く人間の心情こそが、このドラマの見どころです。主演に硬軟自在に役柄を演じ分け、今最も乗りに乗っている西島秀俊さんをお迎えし、誰もが認める実力派・濱田岳さんと、数々の話題作・大作に出演しながら今もなお透明感を失う事のない上白石萌歌さんとのトリオで、そんな白と黒が入り混じった世界を描いて参ります。この3人の組み合わせだけでも、様々な個性が入り混じっていて、なぜかまだ一度もトリオでのお芝居を見ていないのに、絶対に面白くなる!という確信があります。この組み合わせに不安が入り混じることはありません…。
原作・加藤実秋さんが生み出された個性豊かで魅力的なキャラクターたちを存分に生かしながら、骨太なサスペンスとコミカルな会話劇が入り混じった脚本を高橋泉氏が書き上げ、演出・木村ひさし氏がその世界を加速させていく…、このクリエイティブなトリオたちが、西島さん・濱田さん・上白石さんのトリオとどういうドラマを作り上げていくのか、ただただ楽しみでなりません。日本という境界線を越えて、世界に通用するドラマに仕上げていきます。ご期待下さい。
主な登場人物
・架川英児(かがわ・えいじ)…西島秀俊(にしじま・ひでとし)桜町中央署刑事課警部補。警視庁組織犯罪対策部、いわゆる“マル暴”の刑事だったが、あるトラブルに巻き込まれ、所轄の刑事課に左遷された。サングラスにダブルのスーツを着こなし、見た目は極道そのものなのに、血を見るのが苦手という意外な一面も。ときには組織のルールも破り、グレーな手段に出ることもあるが、元マル暴ならではの視点で事件解決のきっかけをつかんでいく。
反社会的勢力を許す気はないが、そこからはみ出した人間には更生の道も示すなど、実は人情に厚く、世話焼きな面もある。本庁への復帰を強く望み、そのために光輔と手を組むが…!?
・蓮見光輔(はすみ・こうすけ)…濱田岳(はまだ・がく)
桜町中央署刑事課のエース。捜査力はもちろん、人あたりも柔らかく、まさに非の打ち所のない刑事。しかし、実は彼が刑事になった背景には誰にも言えない大きな秘密があり、本来の人格をひた隠すため、常に穏やかな笑みを携えていたのだ。そんな中、英児に秘密を感づかれ、彼の上層部への点数稼ぎに協力するという交換条件をのみ、いびつなタッグを組むことに…。
頭もキレ、冷静沈着で推察力も高い。刑事の基礎に忠実だが、土壇場で独特なひらめきを見せることが多く、そこは英児も一目置いている。英児と直央を操る、司令塔的な存在。
・水木直央(みずき・なお)…上白石萌歌(かみしらいし・もか)
桜町中央署刑事課に応援配属された、新人刑事。幼少期に両親が離婚し、母と2人暮らし。実父は警視庁副総監だが、直央に独り立ちしてほしいという父の意向でその事実は周囲に伏せられている。入庁したのは安定した公務員になりたかっただけで、もともとは事務職志望。そのため、刑事課の仕事はノリ気でなく、「能力以上の仕事をやらせるって、パワハラだと思うな~」などとズバズバ遠慮なしにモノをいう。裏表がなく、感情ダダ漏れで憎めないタイプ。英児や光輔と捜査に臨むうち、刑事としての使命が芽生え、自分なりに事件を突破するようになっていく。
第1話あらすじ
桜町中央署刑事課のエース・蓮見光輔(濱田岳)は、不審な男が職務質問を振り切って逃走したという一報を聞き、現場に駆けつける。人質を取ってたてこもった男を冷静に諭し、投降させるまであと一息…というところで、突然、ダブルのスーツにサングラスという任侠ファッションの男が乱入!鮮やかなアクションで、不審者を取り押さえた。瞬時に場をおさめたこの男こそ、刑事課に異動してきた架川英児(西島秀俊)。本庁の組織犯罪対策部、いわゆる“マル暴”から飛ばされてきたオヤジ刑事だった…。その矢先、大学教授宅で働いていたハウスキーパーの女性が刺殺される事件が発生。英児と光輔はバディを組んで捜査に当たるが、一緒に調べを進めるうち、英児は何もかもが完璧な光輔に違和感を覚えて…!?そんな中、2人は新米刑事・水木直央(上白石萌歌)の面倒を見ることになるが、実は直央は警視庁副総監の娘だった――!?
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