女性が“ディズニーで働くということ” キャリアと夢、家族を支える職場環境【米アニメーション・スタジオ潜入レポ(7)】
2014.12.18 11:00
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「アナと雪の女王」に続くディズニー最新作「ベイマックス」が、12月20日に日本にて公開される。モデルプレスでは今回、同作の制作が行われた米カリフォルニアの「ディズニー・アニメーション・スタジオ」で取材を行い、監督やクリエイターへのインタビューを通して、次々と名作が生まれるその秘密に迫った。
「アナと雪の女王」のディズニー・スタジオが次に描き出すのは“限りない優しさ”
今年、空前の大ヒットとなった「アナと雪の女王」。全世界を熱狂させたあの名作を生み出したウォルト・ディズニー・スタジオが次に手がけるのが「ベイマックス」だ。同作は早くに両親を亡くし、唯一にして最愛の存在であった兄タダシを謎の事故で亡くしてしまったひとりぼっちの少年ヒロと、心とカラダを守るために作られたケア・ロボットの“ベイマックス”が繰り広げる感動アドベンチャー。エルサとアナの姉妹愛で世界中を感動に包み込んだウォルト・ディズニー・スタジオが、この冬「ベイマックス」で限りない優しさを届ける。「ディズニー・アニメーション・スタジオ」潜入レポート第7弾となる今回は、ルック・デベロップメント部署所属のアシスタント・アーティストとして活躍するニッキー・マルのインタビューをお届け。
女性が“ディズニーで働くということ” キャリアと夢、家族のすべてを掴んだアニメーターに迫る
2013年にディズニーに入社したニッキーは、「ベイマックス」ではキャラクターの小道具や映画セットを担当した。アイダホ州立大学の美術学部において、学士と修士を取得したニッキー。シアトル・フィルム・インスティチュートで映画製作の修了証を得た後は、3Dゼネラリストとしてグノーモン・スクール・オブ・ヴィジュアル・エフェクツで学んだというキャリアの持ち主。以前はCM作りに携わっていた彼女にとって、ディズニーへの入社は念願の出来事だったという。
「ずっとディズニーで働きたいという想いがあったの。子どもの頃から、アニメーターになりたいって思っていたから、そうなれるように勉強したわ」。
そうやってついに掴んだ夢――彼女の初仕事は「アナと雪の女王」だった。「作品が出来上がる直前に入ったの。だから、回ってきた仕事は何でもしたわ。照明部門のサポートもしたし。最終的な調整に携わっていたのよ。そのときは妊娠中でお腹が大きかったんだけど、その仕事が(「アナと雪の女王」)が終わった後に産休をとったの」。
第1子となる男児を出産後、彼女はまたディズニーに戻ってきた。アーティストと母親業を同時にこなすことは容易では無いだろう。彼女は、「旦那さんが助けてくれたけど、時間をやりくりするのが大変」と本音を明かした。
しかし、その一方で「ディズニーは『家族のために』ってことをとても尊重してくれる、とても理解のある職場なのよ」と語る。「私にとってはやっぱり家族が大事。でも、良い母親になるためにはアーティストとして仕事を続けるってことも私にとっては大事なの。ディズニーは家族が1番という私の想いを理解していてくれている」。
ディズニーでは、彼女のように産後復帰を果たす社員が少なくないという。これまで多くの夢をスクリーン上に描き出してきたディズニーだからこそ、ひとりの人間が追いかける夢にも理解が深い。「本当に働きやすい環境よ。まだ私はここでアーティストを続けたい。子どもの頃からの夢をやっと掴んだんだから」。結婚、出産、夢…すべてを掴んだ彼女は、ひとりの女性としてこれからも輝き続ける。(modelpress編集部)
■ディズニー最新作「ベイマックス」
2014年12月20日 日本公開
<ストーリー>
ひとりぼっちの天才少年ヒロは、亡き兄が人々の心とカラダを守るために作ったケア・ロボットのベイマックスと共に、危険を冒して兄の死の真相を探る。人を傷つけることを禁じられたベイマックスは、大切なヒロを守り切れるのか?
■ニッキー・マル(Nikki Mull) プロフィール
2013年にディズニーに入社。アイダホ州アルコ出身で、アイダホ州立大学の美術学部において、学士と修士を取得した。シアトル・フィルム・インスティチュートで映画製作の修了証を得た後は、3Dゼネラリストとしてグノーモン・スクール・オブ・ヴィジュアル・エフェクツで学んだ。アカデミー賞を受賞したウォルト・ディズニー・スタジオ映画『アナと雪の女王』で、初めてディズニーの製作に携わる。マルが所属する部署では、『ベイマックス』において、素材、質感、髪の毛を始めとする表面的なクオリティの制作を行った。彼女自身もハニー・レモンのアイコン的なバッグを含め、キーとなる小道具や映画セットを担当した。
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