「1日1~2杯が正解?」「熱過ぎると逆効果?」 コーヒーのがん予防効果、分かっていることと注意点
【管理栄養士が解説】「コーヒーでがん予防ができる」という説は本当なのでしょうか? 効果が報告されている適量と、コーヒーを飲むときの注意点を、分かりやすく解説します。(※画像:Shutterstock.com)
Q. コーヒーのがん予防効果は飲めば飲むほど高くなりますか?
「コーヒーにがん予防効果があると聞きました。毎日、仕事中に4~5杯は飲んでいるのですが、多く飲めば飲むほど、予防効果も高くなるのでしょうか?」
A. コーヒーには一定のがん予防効果は期待できます。量には注意が必要です
コーヒーには胃がんや直腸がん、大腸がん、肝臓がんなど、さまざまな部位のがんリスクを減らす効果があると言われています。これはコーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が持つ抗酸化作用によるものだと考えられています。
実際に、複数の海外論文や日本人を対象とした研究でも、「1日1~2杯のコーヒー摂取でがんリスクが低下する」という傾向が報告されています。国内の公的機関である国立がん研究センターの多目的コホート研究(JPHC研究)データでも、コーヒーをほぼ毎日飲む人は肝がんの発生率が大幅に低下する傾向が確認されています。コーヒー好きな人にはうれしい情報と言えるでしょう。
一方で、飲めば飲むほど効果が上がるわけではありません。コーヒーにはカフェインが含まれているため、過剰摂取はめまいや心脈拍数の増加、不安などの健康被害を引き起こす恐れがあり、農林水産省や厚生労働省も注意を呼びかけています。過剰摂取により胃酸過多になると、胃粘膜にも負担がかかり、睡眠の質の低下や生活習慣の乱れの要因になることも考えられます。
また、小児白血病リスクの上昇を示唆するデータや、肺がんのように予防効果が明確になっていない部位もあります。コーヒーをたくさん飲んでいれば、すべてのがんに対してよい効果が期待できるとは言えないのです。
また、見落とされがちですがコーヒーの「温度」にも注意が必要です。世界保健機関(WHO)の外部機関である国際がん研究機関(IARC)の発表によれば、65度以上の非常に熱い飲み物は食道がんのリスクを高める要因になるとされています。
がんはいくつもの要因が絡み合って発症する病気です。気を付けていても100%の予防法はなく、がんになってしまうことはあります。予防のためには、コーヒーの健康効果だけに頼るのではなく、日頃の食事バランスや生活習慣全体を見直していくことが大切です。
・いろいろな食品や飲料を適量かつバランスよく楽しむ
・特定のものだけに偏らず、生活習慣全般を整える
・1日1~2杯程度の適量でコーヒーを嗜む
・熱すぎるコーヒーは少し冷まして適温で飲むように心掛ける
健康的な生活習慣をベースに、適正な量のコーヒーを上手に楽しんでいきましょう。
メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
執筆者:平井 千里(管理栄養士)
関連記事
-
【PR】クールスカルプティング(クルスカ)効果を超える?湘南美容クリニックの「クルスカダブル」が凄すぎたSBCマーケティング株式会社 -
料理研究家・鈴木沙織、-50kgダイエット成功の理由語るモデルプレス -
【PR】メディカルサイズダウンの効果は?湘南美容クリニックの最新医療を体験SBC メディカルグループ -
【PR】内田理央、やわらかボディの秘訣とは?“最高傑作”ファンの声にコメント返し&インタビュー<読者プレゼント>スリムビューティハウス -
【PR】柴田あやな、10kg減のスタイルキープ術は?「燃えてるような、初めての感覚」骨盤ダイエットで気づいたこと株式会社スリムビューティハウス -
1年で20kg減に成功の麻生れいみ、新たに提案する“ケトンアダプト食事法”とは<モデルプレスインタビュー>モデルプレス
「ダイエット」カテゴリーの最新記事
-
【どっちが太る?】モンブランvs.チョコレートケーキ……栗ならヘルシー? カロリーが高いのは?All About -
「1万歩なんてとても無理…」 運動嫌いな人に朗報! 死亡率ほぼ半減、うつ・認知症リスクも下げる方法All About -
スープまで飲み干してOK! ダイエット中でも我慢せず楽しめるパスタがマツキヨココカラ・SPICAから登場マイナビウーマン -
「他人事じゃない……」40代からの発症者が急増? 世界で「2倍以上」も若年性認知症が増えているワケAll About -
「痛くないから大丈夫」で、血管がボロボロに……血糖値が高い人に忍びよる「糖毒性」のワナAll About -
「コンビニランチでも太りたくない人」へ。管理栄養士が教える、ダイエット中NGな「一番太る」メニューAll About -
お風呂でスマホを見ている人へ。年間7000人以上が死亡? 若くても命にかかわる、危ないお風呂の入り方All About -
「5時間睡眠は危険?」「8時間は寝過ぎ?」 死亡率が20%も変わる! 医師が教えるベストな睡眠時間All About -
3人に1人が要注意! 命にかかわる「高血圧」…無症状で進み、脳卒中や心筋梗塞を起こす危険性もAll About