「大宮」「高崎」「長野」と彼女に送った俺→「これ、私の実家の駅だよね?」に返した、来月の約束
言えなかった決意
彼女とは、社会人になってから参加した読書会で知り合いました。
この1年で、彼女とこの先もずっと一緒にいたいと思うようになりました。そのためには、まず彼女のご両親に挨拶に行きたい。
それに、彼女は「もう2年、実家に帰れてないんだ」と話していました。帰るきっかけを、俺が作れたらと思ったのです。
けれど、いざ切り出そうとすると、どう伝えればいいのか分かりませんでした。「ご両親に会わせてほしい」と打っては消して、また打っては消しました。
そこで思いついたのが、駅名でした。東京駅から、彼女の実家がある飯山まで。新幹線で向かう道のりを、1日に1駅ずつ送っていく。最後の駅にたどり着いたら、ちゃんと言葉で伝えようと決めました。
1日1駅の道のり
最初に送ったのは、「大宮」でした。
「どうしたの?」と訊かれても、「なんでもない」とだけ返しました。
次の日は、「高崎」。
「旅行中?」
「ううん、家にいるよ」
本当のことを言いそうになって、慌てて画面を閉じました。会ったときに訊かれても、笑ってごまかすのが精いっぱいでした。
3日目に送ったのは、「長野」です。彼女の出身地の名前を打ちながら、気づかれるだろうか、まだ早いだろうかと、ずっと落ち着きませんでした。
最後の駅
4日目、ようやく最後の駅名を送りました。
「飯山」
既読はすぐにつき、少しして彼女から返事が届きました。
「これ、私の実家の駅だよね?」
気づいてくれた。そう思った途端、用意していたはずの言葉がまとまらなくなりました。何度も書き直してから、ようやく送ったのはこれです。
「来月、飯山まで一緒に行ってくれる?ご両親に挨拶したい」
そして...
しばらく、返事は来ませんでした。重すぎたのかもしれない。早すぎたのかもしれない。そう思いはじめた頃、通知が鳴りました。
「ばか。普通に言ってくれたらいいのに」
続けて、彼女からもう1通届きました。
「うん、行こう。でも、うちのお父さん手ごわいよ」
彼女には、まだ言っていないことがありました。最初に「大宮」と送って「なんでもない」とごまかした日、俺はもう来月の新幹線を2人分予約していました。
(20代男性・出版社勤務)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
「誰かに吹き込まれた?」改札を出たところで届いた彼のメッセージ→言い返した私に、沈黙のあと届いた2件
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
床が水浸し…【大量破水した妻】を放置で、浮気に行った夫!?数日後⇒夫「ただいま~!え…?」パニックに陥ったワケ愛カツ -
39℃の妻に“揚げ物”を買ってきた夫。断ると逆ギレ!?しかし1週間後⇒発熱した夫へ【意趣返し】した話愛カツ -
平日5時半起きの妻を…“休日も”たたき起こす夫!?しかし直後⇒妻が【娘にかけた一声】で、夫「え、ちょっ…!?」愛カツ -
大人ならわかる? 小学校の「算数」問題<Vol.2804>エキサイトニュース -
「遠距離で結婚とか無理」と改札で言った彼→数週間後、職場の異動通知に出てきた彼の名前ハウコレ -
「俺が運転するから」と言った彼→私の車の運転席に座ったのに、助手席へハウコレ -
実は彼の友達への態度で冷める。男性が絶対に本命にしない女性の特徴ハウコレ -
【星座別】紅葉シーズンに本命男性から休日の予定を聞かれる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座×血液型別】2026年11月、年末には隣にいる人とすでに出会っている女性ランキング<第4位~第6位>ハウコレ