「お姉さんに乗り換えようかな」彼女の姉とすっかり打ち解けた俺→軽口をやめると決めた理由
浮かれたまま打った2通
結婚を前提に付き合っている彼女から、お姉さんに会ってほしいと言われたのは少し前のこと。実際に会ったお姉さんは明るく、好きな映画の話から学生時代のアルバイトの話まで、自然に話を広げてくれました。
緊張が解けた反動で、すっかり舞い上がっていたのだと思います。彼女の家族に受け入れてもらえた。その嬉しさを、自分なりの冗談で伝えたつもりでした。
「今日最高すぎた」
「お姉さんに乗り換えようかな」
お姉さんを褒めれば、彼女も喜ぶと思っていたのです。既読はすぐにつきましたが、返信は来ませんでした。
お姉さんから届いたメッセージ
しばらくして、登録していないアカウントからメッセージが届きました。開くと、お姉さんからでした。
「妹に送ったあなたのメッセージを見せてもらいました」
「私の妹を傷つけるの冗談でもやめてください」
「これが続くなら親にも言いますよ」
店で見せていた笑顔からは想像できない、まっすぐな文面でした。彼女が、俺の送った画面をお姉さんに見せた。それだけあの2通が引っかかったということです。褒めたつもりの言葉は、彼女には比べられたように届いていたのかもしれない。そこでようやく、自分のずれに気づきました。
お姉さんには、すぐに返信しました。
「本当にすみませんでした。二度と言いません」
打っては消した言い訳
次に、彼女とのチャットを開きました。「冗談のつもりで」と打っては消し、また打っては消す。つもりの話をしても、送った事実は変わりません。
「ごめん。浮かれてて、言っていいことと悪いことの区別がついてなかった」
「お姉さんにもちゃんと謝った」
返信が届くまで、ベンチで何本も電車を見送りました。
「次はないからね」
短い返事を、何度も読み返しました。
そして...
それから、冗談で場を盛り上げようとするのはやめました。お姉さんはあのメッセージのことを一度も持ち出さず、式場選びにまで付き合ってくれました。
新居に遊びに来たお姉さんに、キッチンで鍋の味見を頼まれたときのことです。「お姉さんのほうが料理うまいかも」と言いかけて、「ちょうどいいです」とだけ返しました。2人で笑いながらソファのほうを見ると、彼女は湯のみを持ったまま、こちらを眺めていました。言いかけた言葉を飲み込むことに、まだ慣れてはいませんでした。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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