「同棲するなら家事は全部お前」と送った俺→彼女の家事を1日代わって、7つ目で床に座り込んだ
差額で決めた役割
彼女が送ってきた家計の表は、家賃も生活費も俺が6割を持つ形でした。自分で言い出した割合です。誕生日のプレゼントもデートの支払いも、多く出すのは当たり前だと思ってきました。
だから、表への返信は迷わず打ちました。
「同棲するなら家事は全部お前」
彼女もフルタイムで働いていることは知っていました。ただ、家事は仕事の合間についでに済ませるもの、くらいに考えていたのです。遊びに行けばいつも片付いている彼女の部屋を見て、たいした手間ではないのだろうと思い込んでいました。
便箋の画像に返した言葉
届いたのは、便箋の画像でした。第2条には「家賃・光熱費、生活費は全額あなたが払う」。これだけ多く払っているのに、まだ足りないと言われた気がしました。
「俺が家賃も光熱費も生活費も払うのかよ。じゃあ何なら払うんだよ」
送ったあと、自分の文面を読み返しもしませんでした。彼女から1日だけ家事を代わってみてと提案が来て、「いいよ。やってやる」と返しています。半日もあれば終わるだろうと、そのときは思っていました。
メモに並んだ7つの家事
次の休日、彼女の部屋で渡されたメモには、家事が7つ。彼女は宣言どおり、横で見ているだけの監督役でした。洗濯を2回回し、浴室とトイレを洗い、掃除機をかけて買い出しへ。夕食を作って食器を洗うころには、半日という見込みはとっくに外れていました。口を出されたのは、洗剤の量とネットに入れ忘れたニットのことだけです。
最後の作り置きの容器にふたをしたところで、床に座り込みました。
「家事ってこんなに終わらないんだな」
「正直、仕事よりきつかった」
向かいに座った彼女が、最初に渡されたメモを俺の前に置きました。
「家賃・光熱費、生活費を払う価値あるでしょ?」
そして...
メモの7行を、上から読み直しました。差額の数万円で、これを毎日任せようとしていた。そう考えると、すぐには顔を上げられませんでした。
「ある。俺、多めに払ってるんだから、家事くらい全部やってくれるだろって本気で思ってた」
「家事は半分やる。契約書、書き直させて」
その場で2人で便箋を書き直し、第1条は「家事は半分ずつ担当する」に。第2条は、これまでどおり俺が多めに払う形になりました。
帰り際、彼女のメモをスマホで撮りました。今は自分の部屋で、その写真を見ながら洗濯機を回しています。洗剤の量は、まだ毎回キャップの目盛りを確かめないと分かりません。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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