「お前は俺の初恋」と送ってきた元カレ→実は、初恋の相手を間違えていた話
半年ぶりの1行
元カレから突然、「お前は俺の初恋」と送られてきました。差出人の名前を見て、まず思い出したのは別れ話をした日のことでした。
付き合って2年、「少し距離を置きたい」と言われたきり、連絡は途切れていたのです。それがこの1行です。酔っているにしては誤字がなく、間違い送信にしては名指しでした。
私は指先で画面を上下に動かし、前後に何かメッセージが隠れていないか確かめました。何もありませんでした。「急にどうしたの」とだけ打って送ると、既読はすぐに付きました。
傘なんて貸していない
返信は長い文章で届きました。
「高校の校門で、雨の日に傘を貸してくれただろ。あれからずっとだった」
読んで、私は布団の上に座り直しました。彼とは高校で同じクラスでしたが、あの頃の私は自転車通学で、雨の日は合羽を着て帰っていました。校門で誰かに傘を差し出した記憶は、探しても出てきません。
「それ、私じゃないよ。私、あの頃は自転車通学で、校門に傘なんて置いてない」
送ってから自分の文の冷たさに気づきましたが、打ち直しはしませんでした。
2年間の数え直し
待つ間、私は付き合っていた2年間を最初から数え直していました。初めて2人で出かけた日、彼は雨の予報を見て傘を2本持ってきました。私の誕生日にくれたのも、折りたたみの傘でした。あのとき「傘が好きなんだね」と笑った私に、彼はうなずいただけでした。全部、私ではない誰かに向けた続きだったのだろうか。そう考え始めたところで、通知が届きました。
「……ごめん。間違えた」
それだけでした。私は「傘の子と私、どっちと付き合ってたの」と打ちました。意地の悪い質問だとわかっていましたが、聞かずにいられませんでした。今度の返信は早かったです。
「お前だよ。それだけは間違えてない」
そして……
私はそのメッセージに返事をしませんでした。彼の初恋が私ではなかったことより、2年間の間彼が一度もそれを確かめなかったことのほうが、今も引っかかっています。ただ、雨の予報を見るたびに、2本の傘を提げて改札に立っていた彼を思い出します。あれは間違いではなかったと、今は思うことにしています。
(20代女性・販売員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
【星座×血液型別】2026年10月上旬、弱い部分まで愛される女性ランキング<第4位〜第6位>ハウコレ -
【誕生月別】「覚えててくれたの!?」記憶力で感動させる女性ランキング<最下位~第10位>ハウコレ -
「趣味なんて育児が終わってから!」妻の30分の息抜きを否定する夫!?しかし⇒数時間後、夫がぐったりしたワケGrapps -
新婦「ご祝儀ちゃんと3万円入れた?」倹約家な友人にイヤミ!?だが披露宴終盤⇒「え…そんな…」新婦が青ざめたワケGrapps -
【星座別】2026年10月前半、告白のチャンスが巡ってくる女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
【星座別】「守ってあげたい」放っておけない女性ランキング!<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座別】この秋、彼から「今日少しでも会えない?」と言われる女性ランキング<第4位〜第6位>ハウコレ -
「あなたの彼、私に告白したよ」と言った友人が、続きを教えてくれなかった理由ハウコレ -
夫の定年退職後に、消息不明になった妻?⇒妻の部屋で【30年】気づかなかった事実に背筋が凍りついた話愛カツ