彼の元恋人に「不公平です」と送った私、思い込みの発端は彼の曖昧な一言でした
画面の中の持ち物
私は彼と付き合って2か月になる事務職の会社員です。彼の元恋人のSNSには、ブランドのバッグや財布の写真が並んでいました。私が彼にもらったのは、初めての映画の帰りに選んでくれたキーホルダー1つです。ある日、隣に座る彼に「あのバッグ、あなたが買ってあげたの」と聞くと、彼は「まあ、いろいろあったからね」と笑って言葉を濁しました。否定しないその態度を、私は肯定だと受け取りました。彼が買い与えていたのなら、別れた今、あの持ち物は手放されるべきだとまで考えるようになっていました。しつこいと思われるのが怖くて、彼に重ねて確かめることから逃げていたのだと思います。
送ってしまった要求
私は元恋人のアカウントへ「彼と別れたんですから、今までの分は返してください」と送りました。続けて「投稿を見ました。バッグも財布も、彼に買ってもらったんですよね。私は何も買ってもらっていません。不公平です」とも。送った直後から、返信の通知を何度も確かめました。届いたのは「投稿にある物は、全部自分の給料で買ったものです。彼に確認してください」という短い文面でした。弁明でも反撃でもなく、確認先として彼を指した1行。読み違えようのない返事でした。
彼の白状
次に会ったとき、先に切り出したのは彼の方でした。元恋人から連絡が来たこと。バッグも財布も、彼女が自分の給料で買っていたこと。私に聞かれたとき、羽振りがよく見られたくて否定できなかったこと。「かっこ悪くて言えなかった」と彼は言いました。私が確信の根拠にしていたのは、彼の見栄と、私自身の焦りでした。帰り道、私は元恋人へ「彼から聞きました。勝手に決めつけて、失礼なことを言ってすみませんでした」と送りました。これ以上の言葉が、見つからなかったからです。
そして...
今も彼と付き合っています。あの出来事のあと、彼は見栄を張った場面を1つずつ打ち明けるようになり、私は人の持ち物と自分を比べそうになったら、アカウントを閉じるようにしています。もらった物の数ではなく、交わした言葉の数で確かめる。それが、会ったこともない人を傷つけた私の、今のやり方です。
(20代女性・事務職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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