実家の話を一度も聞かない義母が、帰り際に手渡した紙袋の中身
実家の話だけ聞かれない
夫と結婚して3年がたちました。定期的に夫婦で義実家を訪ね、日どりは義母とメッセージで決めています。
義母は話し好きで、夫の子どもの頃や近所の出来事、私の仕事についてもよく聞いてくれました。ただ、私の実家については、3年間で一度も質問されませんでした。
帰り際に言われるのは、いつも「お母様に、よろしく伝えてね」だけです。母と義母が話したのは結婚式のときだけで、それ以降、2人が直接連絡を取ることもありませんでした。
梅干しにも感想がなかった
母は毎年梅干しを漬けています。義実家へ行くときは、その梅干しを瓶に詰めて持っていくのが恒例になっていました。
ある訪問の日、私は「母が、また梅干しを漬けたそうです」と話しました。義母は「あら、ありがとうね」と返し、町内の掃除当番の話へ移りました。
梅干しの感想も、母への質問もありません。義母は私の実家に関心がないのだろうと考え、それからは自分から母の話を出さなくなりました。手土産を渡すたび、母の厚意を私だけが運んでいるようで、申し訳なさが残りました。
帰り際に渡された紙袋
その日も帰り支度をしていると、義母が玄関で紙袋を差し出しました。
「これ、お母様に。瓶をお返しするのと、お手紙。今まで何も聞かなくて、ごめんなさいね」
中には、洗った空の瓶が3本と、母の名前が書かれた封筒が入っていました。戸棚にしまわれたままだと思っていた梅干しを、義母は全て食べていたのです。
最初のお正月に、義母から「ご実家では、お正月はどう過ごされるの?」と聞かれた私は、緊張して「普通に過ごします」としか答えられませんでした。その返事を、義母は踏み込まれたくないという意思だと受け取っていたのです。
私は「母、喜びます」と答え、紙袋を受け取りました。その足で私は実家にそれを届けます。
そして...
数日後、母から電話がありました。
「丁寧なお手紙をいただいたのよ」
手紙には梅干しの味や食感について細かく書かれ、最後には、今度漬け方を教えてほしいとあったそうです。
次の訪問では、母が漬け方を書いたメモを梅干しの瓶に添えました。義母は戸棚へ運ぶ前に蓋を開け、私の前で「おいしい」と言いました。
3年間の遠慮がすぐになくなったわけではありません。それでもこれからは、私から母についての話を出したいと思います。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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