入居者へ長い敬語の文面を送った私、玄関先で伝えたかったお礼
短い返信で保っていた距離
アパートを1人で管理するようになって20年になります。入居者との連絡は、入居のときに交換するメッセージアプリだけに限り、返信は「承知しました。」だけと決めていました。親しくなりすぎて、お願いを断れなくなった失敗が昔あったからです。ゴミ置き場が荒れたとき、私は特に確かめもせずに、全員宛てに「ゴミ置き場のルールをお守りください。」と送りました。その後、母屋の窓から見たのは、カラスに荒らされた袋を替えて積み直している、その人の姿でした。
敬語の向こうに隠した本題
お礼をしなければと思ってから、下書きは長くなっていきました。「近いうちに、少しお時間をいただけないでしょうか。」丁寧にしていたのは誠意ではなく、今さら距離を詰めて図々しいと思われるのが怖い、という逃げでした。「わかりました。いつでも大丈夫です。」という返信を受けてもなお、私は詫びの文面を重ねて、本題を先送りにしました。消しては足す敬語の分だけ、送信は遅れていきました。相手を不安にさせているだろうことは、わかっていました。
お礼より先に出た謝罪
数日後、玄関先に来てもらいました。菓子折りの紙袋を上がり口に置き、用意していたお礼より先に、口をついたのは謝罪でした。「変な送り方をしてしまって、ごめんなさいね。」それから、「ゴミ置き場、いつも直してくれていたでしょう。お礼が言いたかったの。」と伝えました。窓から見ていたことも、湯のみを出す余裕もないまま、立ったまま、そのまま話しました。「気づいてもらえて、うれしいです。」という言葉に救われながら、先に不安にさせたのは私だ、とも思いました。お礼のつもりが、身構えさせてしまっていたからです。
そして...
メッセージの文面は、用件だけの短いものに戻しました。感謝はためこまず、ゴミ置き場で顔を合わせたときに、その場で口にすると決めています。敬語を飾る時間で、伝えられることがあったはずでした。
(60代女性・不動産賃貸業)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
義母「結婚式は息子が主役だから来なくていい」嫁「OK」⇒翌日、義母からの着信が止まらなかった話愛カツ -
夢を諦めたのは夫のせいだと思わせたまま半年。手紙の書き出しで、私はごまかせなくなりましたハウコレ -
既婚者の子を“身籠り”青ざめるが…妻「幸せになって!慰謝料もなしで!」容認された?⇒【17年後】恐ろしい真実を知る話愛カツ -
結婚半年で“別人のように”冷たくなった夫!?だが、クローゼットを開けた瞬間⇒隠されていた【大量のモノ】に「え…?」愛カツ -
「嫁はこの家のお荷物!」私物まで放り出し追い出した義母!?しかし数日後⇒「あの子がいないと…」義母が青ざめたワケ愛カツ -
【星座別】秋までに、彼氏ができる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座別】この秋、素敵な出会いがある女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
【星座別】2026年9月中旬、恋の転機が訪れる女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
彼が「ずっとこうしてたい」と思う瞬間。安心感を与えるボディタッチの正解ハウコレ