婚約指輪を渡す場所に、近所の公園を選んだ私の事情
予約画面を閉じた理由
プロポーズは、夜景の見える店でするものだと私も思っていました。花束と個室が付いた記念日プランのサイトを開いては、金額の欄を見て画面を閉じます。指輪に貯金のほとんどを使った後で、一晩の演出に残りをつぎ込むことがどうしてもできなかったのです。いつもの店の食事の席で渡すことも考えました。それでも、その日だけで終わらない、渡した後の生活につながる場所を選びたい気持ちの方が勝ちました。
不動産屋の帰り道
その週、私は1人で不動産屋を回り、彼女の職場に近い角の部屋を内見しました。帰りに通りかかったのが、砂場と滑り台だけのあの公園です。ベランダから遊具を見下ろせる距離だと確かめたとき、渡す場所はここにしようと決めました。特別な一日ではなく、続いていく日々の始まりにできる気がしました。部屋探しのことを彼女に相談しなかったのは、決まった形にして喜ばせたい気持ちと、途中で反対されたら揺らぐ自信のなさの両方でした。
硬くなった声
当日、食事の帰りに「ちょっと寄っていかない?」と公園を指さしました。ベンチに座り、リュックから箱を出すまでの手順は、家で何度も繰り返してきました。それでも「結婚してください」と口にした声は、自分の耳にも硬く響きました。彼女は頷いてくれました。場所に落胆されるかもしれないことは、覚悟していたつもりでした。それでも「どうして、ここなの?」と正面から聞かれて、彼女が思い描いていた景色を、私が一度も聞こうとしなかったことに気づいたのです。「この公園、これから毎日通る場所になるから」そう答えてから、スマホの間取り図を見せ、「内見してきたんだ」と続けました。
そして...
入居の手続きは、今度は2人で進めています。書類の欄を1つ埋めるたび、あの日の彼女の問いを思い出します。これからは彼女の気持ちを確かめながら、2人で新しい生活を始めていきたいです。
(30代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
義父「“生姜焼きで”いいぞ」嫁を家政婦扱い。しかし⇒義母のある行動で「ど、どうしよう…」義父の震えが止まらない!?愛カツ -
息子の妻の本音を聞いた私が、3日かけて初めて送った長文ハウコレ -
【誕生月別】「レジで小銭をさっと出せる」スマートな女性ランキング<最下位~第10位>ハウコレ -
【星座別】2026年8月下旬、あなたが迎える恋のチャンス<おひつじ座〜おとめ座>ハウコレ -
出会いがないのは場所のせいかも。恋人ができた女性が「意外と穴場だった」と語るスポットハウコレ -
清掃員を見下して嫌がらせをする彼氏!だが上司「待って!その人は…」清掃員の正体を知った彼氏が青ざめた話愛カツ -
嫁に無断で…二世帯住宅が建っていた!?義母「支払いは嫁が多めね!」しかし次の瞬間⇒“義家族全員が”凍りついたワケ!?Grapps -
【星座×血液型別】整理整頓が得意♡部屋がいつも綺麗な女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
「お願いだからやめて…」男性が彼女に本気で直してほしいのに言えない行動TOP5ハウコレ