別れた彼女の近況を、友人に聞き続けていた僕、改札前で鉢合わせた日、後から届いた伝言とは
別れを切り出したのは僕だった
別れ話を切り出したのは、僕のほうでした。仕事を理由に会う回数を減らし、最後は一方的に関係を終わらせました。彼女は責めることなく、わかったとだけ言って帰っていきました。だからこそ、連絡先は残っていても、送る資格はないと思っていました。
代わりに僕は、共通の友人にメッセージを送るようになりました。仕事は続けているか。引っ越したのか。恋人はいるのか。彼女が元気でいると聞けた日は、眠りが少しだけ深くなりました。確かめていたのは彼女の近況ではなく、自分の罪悪感の重さでした。
目の前に本人がいても
数日後、駅の改札を出たところで、彼女と鉢合わせました。先に気づいたのは僕で、とっさに目を逸らしました。素通りしてくれると思った彼女は、僕の前で立ち止まりました。
「気になるなら、私に直接聞いたら?」
友人とのやりとりを知られている。そう理解するまで、少し間がありました。目の前に本人がいても、僕は「直接は、無理だよ」とだけ答えました。本音を言えば、彼女の口から新しい生活の話を聞くのが怖かっただけです。彼女は改札前を離れていきました。
届いた伝言と、既読のままの画面
数日後、友人が1通のメッセージを送ってきました。
「私の近況は、私に関係のある人だけが知ればいいの」
彼女の言葉だと、すぐにわかりました。読み終えても、返事は打ちませんでした。打てる立場ではないと、ようやく理解したからです。改札前で答えられなかった時点で、僕は彼女の近況を知る権利ごと手放していました。あの質問の数々は、手放したものを人づてに拾い集めようとする、身勝手な作業だったのだと思います。
そして...
友人へのメッセージは、あの日を最後にやめました。彼女が元気かどうかを、僕はもう知りません。知らないままでいることが、僕にできる唯一の誠実さなのだと、今は思っています。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
妻に陣痛で苦しむ中…「チャンスだね」浮気相手からメッセージが!?しかし出産後⇒妻が口にした【言葉】で夫が凍りついたワケGrapps -
「帰りたくないなって初めて思った♡」男性が居心地の良さを感じる女性には共通点があるハウコレ -
陣痛が来て夫に連絡するも…電話もメッセージも繋がらない!?だが1時間後⇒ようやく現れた”夫の姿”に言葉を失った話Grapps -
義母が“牛乳アレルギーの娘”にケーキ!?しかし「私のせいじゃない!」⇒取り返しのつかない事態を招いた話Grapps -
【星座別】あなたが失恋から学ぶ「次の恋への教訓」<てんびん座〜うお座>ハウコレ -
もしかして、向こうも…?両片思い中の2人だけに起きている不思議な"シンクロ現象"ハウコレ -
モラ夫「シンママになったら後悔するぞ(笑)」妻「困るのはどっちかな?」⇒机の上に置かれたモノに、夫「あ…え…?」Grapps -
ママ友が【12万円分】注文した挙句「お腹痛い…」会計で逃亡。しかし後日⇒まさかの真相に「へ!?」ママ友がピンチ!?Grapps -
頻繁に”アポ無し訪問”を繰り返す義家族。しかしある日⇒帰宅すると娘が倒れていて…嫁「絶対に許さない」Grapps