「盛れてる写真」で作ったアルバムを、友人にまっすぐ突き返された話
見栄えを優先して押し切った1冊
旅行から1ヶ月、私は仕事の合間に写真を整理していました。彼女がたくさん写真を取ってくれていて、あまり写っている写真がなかったのも事実です。ですが、デザインの仕事をしている手前、見栄えのいい1冊にしたい気持ちもありました。
フォルダには私ともう1人の笑顔が並んでいたのです。石垣の前で並ぶ2人組のカットも、市場で果物を分け合う瞬間も、私たちがそろって綺麗に写った写真ばかりでした。この写真たちを全部アルバムにいれたいと私は考え、彼女の姿がほとんど入らないことは分かっていながら、盛れている写真を優先したのです。
アルバムを渡す
カフェに現れた彼女は、包みを見て素直に喜んでくれました。「アルバム、できたよ」と差し出すと、「ありがとう、うれしい」と返してくれます。中を開かずに受け取ってくれたので、私は特に説明を添えずに終わりました。
話題は共通の知人の近況に流れて、そのままお開きになったのです。家に戻ってからグループチャットを見ると、もう1人の友人から「私も届いた!最高だね」と絵文字つきの返信が来ていて、彼女からは「アルバムありがとう。丁寧に作ってくれてうれしい」と、短いメッセージだけが届いていました。温度差に少し引っかかったのですが、忙しい時期だし、こんなものかと片付けました。
「話したいことがある」というメッセージ
彼女から「話したいことがある」と連絡が来ました。私は身構えながら、カフェで待ち合わせました。向かい合って座り、飲み物が届いたあと、彼女はまっすぐこちらを見て言いました。
「私、アルバムにほとんど写ってないよね」
私はとっさに、「盛れてる写真選んだらこうなっただけだけど」と口にしました。悪気があったわけではなく、映えるほうを選ぶのが当然だと思っていました。ところが彼女は姿勢を正して、こう続けました。
「3人で行った旅行のアルバムだよね?私が写ってないなら、それはあなたともう1人の記念だよ」
そして...
私は口を開きかけて、そのまま黙るしかありませんでした。「そんなに綺麗なアルバム作りたいんだったら、そこら辺で1人で自撮りでもしてれば?」その一言を残して、彼女は席を立ちました。
テーブルに残されたのは、飲みかけのカップと、私が届けたはずのアルバムです。あのとき、私は映える写真を集めることばかり考えていました。彼女がやわらかく笑った1枚も、確かに何枚もあったはずなのに、私はそれを選び損ねていました。彼女に連絡していいものか、私はまだ答えを出せないでいます。
(20代女性・フリーランスデザイナー)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
出張中…我が家を【ゴミ捨て場】にしていた隣人!?しかし「よ~くわかりました」私が“笑った”瞬間⇒隣人「え…」愛カツ -
40歳まで”男性経験ゼロ”の女性。ある日酔った勢いで同僚に打ち明けた結果⇒同僚「今夜は家に…」愛カツ -
離婚後も「掃除して!」妻を家政婦扱いするモラ夫!?しかし直後⇒「あんたは誰だ!?」電話口から聞こえた声に、血の気が引いたワケ愛カツ -
【誕生月別】8月上旬、周囲の視線を集める女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座別】2026年8月、幸運な出来事があるサイン<てんびん座〜うお座>ハウコレ -
【星座別】2026年8月前半、恋の苦労が増える女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
「本命の子にしか絶対しない」男性が特別な女性にだけ許す触れ方とはハウコレ -
友人が作った友達3人旅のアルバムを開いたら、私だけがどこにもいませんでしたハウコレ -
「20万円ぐらい稼げ」生活費を嫁に押しつける夫!?しかし⇒涙ながらに義母へ打ち明けると…「行くわよ」愛カツ