「会えない。ごめん」だけ送るつもりが→消し忘れた「本当は会いたい」まで彼女に届いていた
返事を打つ余裕もなくて
彼女から届くメッセージに、短く返す日が増えていました。忙しかったのは事実です。仕事の予定が詰まり、帰ってからも考えなければいけないことが残っていて、スマホを開いてもすぐ返信できないことが増えました。
でも、忙しさだけが理由ではありませんでした。疲れていると言えば、彼女に気を遣わせる気がしました。会えない理由を細かく話せば、彼女を後回しにしていることを認めるみたいで嫌でした。
だから俺は、「了解」「ごめん」「また連絡する」と短く返していました。あとでちゃんと話せばいいと思っていました。けれど、その「あとで」は何度も先延ばしになっていました。
消し忘れた本音
彼女から「最近あまり話せてないから寂しい」と届いたとき、俺はすぐに返事をしようとしました。移動中だったので、音声入力で短く返すことにしました。
「会えない。ごめん」
そこで送るつもりでした。でも、続けて自分の口から出た言葉まで入力されていました。「本当は会いたい」。消したつもりでしたが、確認が雑なまま送ってしまいました。
送信後の文を見て、失敗したと思いました。会えないと言いながら、会いたいと書いている。彼女からすれば、何を言いたいのか分からなかったはずです。俺が普段からちゃんと説明していれば、ただの本音として受け取ってもらえたかもしれません。でも、その前に短い返信ばかり積み重ねていました。
彼女から鳴った電話
彼女から「少しだけ電話してもいい?」と届きました。責められると思いました。けれど電話に出ると、彼女は「久しぶりに声、聞きたくなって」とだけ言いました。
その言葉を聞いて、俺はやっと話しました。仕事に余裕がなかったこと。会いたいと言うと、会えない現実との差が大きくなる気がして、言えなかったこと。彼女に寂しい思いをさせているのは分かっていたのに、ちゃんと説明することから逃げていたこと。
彼女はすぐに納得したわけではありませんでした。ただ、「短い返事だけだと、気持ちが分からなくなる」と言いました。その通りでした。俺は彼女に分かってほしいと思いながら、分かるように伝える努力をしていませんでした。
そして...
次に会ったら、今度は自分の口で伝えるつもりです。「会えない」は本当でした。でも、「会いたくない」わけではありませんでした。
短い返信だけで分かってもらおうとしていたことも、忙しさを理由に説明を後回しにしていたことも、ちゃんと謝ろうと思います。音声入力が拾った言葉に助けられる前に、自分で言えばよかったのです。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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