友人の前で彼女を「ただの知り合い」と言った俺→その場でごまかした事情
伏せておきたかった理由
付き合いはじめてすぐ、俺は彼女に「もう少しだけ、誰にも言わないでほしい」と頼みました。隠したかったわけではありません。仲のいい友人たちには、場を整えてきちんと紹介したかったのです。そのための店も、数日後に予約してありました。集まりで料理を回しながら、彼女の紙皿にだけ多めにのせてしまったのは、我ながら脇が甘い動きでした。
とっさに出た、ただの知り合い
取り皿を回していたとき、向かいの友人が顔を上げて言いました。
「もしかして、ふたり付き合ってる?」
全員の視線がこちらに集まりました。きちんとした紹介の場を用意しているのに、ここで茶化されて終わるのは違う。その焦りだけで、俺の口は勝手に動いていました。
「いや、ただの知り合いだよ」
言い終えた先に、彼女が取り皿を持って席を立つのが見えました。
段取りより、伝えるべきだったこと
友人たちの話が別の方へ移っても、俺はさっきの自分の声だけを頭の中でなぞっていました。彼女から先に帰るとメッセージが来て、俺は集まりを抜け、廊下で彼女に追いつきました。予約の画面を見せて、「本当は、ちゃんと紹介するつもりだった」と伝えるのが精いっぱいでした。段取りを守ることばかり考えて、目の前の彼女を雑に扱ったのは、ごまかしようのない事実です。
そして...
あのひとことで彼女を傷つけたことは、予約を取り直しても帳消しにはなりません。守りたかったのは関係そのものだったのに、いちばん肝心な場面で守れませんでした。
次は人目を気にせず、彼女をちゃんと紹介できる自分でいたいと思います。そう思えたのは、否定された側の表情を、すぐそばで見てしまったからでした。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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