いつもの友人チャットの裏に、私のいない別グループ。流れてきた『正直もう限界』に責められた気がした話
灯った通知と、消えた一文
その日、家で過ごしていると、仲のいい友人グループのチャットが動きました。画面に表示されたのは、誰かが書いた「正直もう限界。本人に」という言葉です。けれど私がアプリを開いたときには、その一文はもう取り消されていました。残っていたのは「ごめん、送るところ間違えた」という一言だけです。送るところを間違えた。それはつまり、別のどこかにもうひとつ、やりとりしている場所があるということでした。私は同じ画面を、何度も読み返しました。思い返せば最近、この場所で私が彼の話をしても、返ってくる相づちはどこか短くなっていたのです。
私のいない場所で、何を話していたのか
頭の中で、よくない想像が次々に広がっていきました。あの「正直もう限界」の続きには、どんな言葉が並んでいたのだろう。私の恋愛相談に、みんなはとっくにうんざりしていたのかもしれない。本人に言ったほうがいい、というのは、私に直接やめてほしいと伝えるべきだ、という意味だったのかもしれない。そう考えると、これまで親身に聞いてくれていた友人たちの顔が、急に遠く感じられました。私のいない別のグループで、私のことが話題になっている。その事実だけが、頭から離れませんでした。
責める前に、確かめたかった
聞くのは簡単でした。でも、勝手に最悪の答えを決めつけて、長く付き合ってきた友人たちを責めてしまうのは違う気がしました。私は文面を何度も打ち直したあと、グループではなく、一番仲のいい友人に直接メッセージを送りました。「さっきの、私のことだよね。別のグループで話してたの?」。送信してから、返事が来るまでの時間がとても長く感じられました。やがて届いた返事は、言い訳でも、はぐらかしでもありませんでした。「ごめん。隠すつもりじゃなかった。ちゃんと話したいから、会えないかな」。その素直な言葉に、構えていた気持ちが少しほどけました。
そして...
会う約束をしたあと、私はベランダに出て、ぬるくなったお茶を飲みました。本当のところ、みんなが何を話していたのかは、まだ分かりません。けれど、いつもなら勝手に答えを決めて一人で落ち込んでいた私が、今回はちゃんと聞かせてと言えた。それだけで、少しだけ自分を好きになれた気がします。友人の「ちゃんと話したい」という言葉を、信じてみようと思います。たとえ耳の痛い話だったとしても、向き合ってくれる人がいることのほうが、きっと大事なのだから。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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