彼女をデートの予定から外した僕。よかれと思った行動が、彼女を追い詰めていた
特別にしたかった一日
彼女と付き合って半年ほどになります。デートのたびに、僕がカレンダーのアプリで候補日を立てて、彼女に選んでもらうのがいつものやり方でした。今回も「来月のデート候補日を三つ入れておいたよ!都合のいい日を選んで」とメッセージを送り、三つの予定を共有しました。
彼女はすぐにすべての日に参加の返事をくれて、その素直な反応が嬉しかったのを覚えています。そのうちの一日が、ちょうど僕たちが初めて会った日に近いと気づいたのは、少し経ってからでした。
この日を、彼女が喜ぶ一日にしたい。そう思った瞬間から、僕の計画は始まったのです。
隠すための、小さな細工
お祝いの準備を進めるうちに、予定のメモには店の名前や段取りの覚え書きが増えていきました。このままでは、共有している彼女に中身が見えてしまいます。迷った末に、僕はその予定の参加者から彼女の名前を外しました。こうすれば、僕が何を書き込んでも彼女には伝わりません。当日になって誘えばいい、それまでは内緒にしておこうと考えたのです。
けれど数日後、彼女から「ひとつ、私だけ予定から外れてるみたいなんだけど」とメッセージが届きました。準備を悟られたくない一心で、僕は「ああ、それは気にしないで。大丈夫だから」と返してしまったのです。
はぐらかしが残したもの
それきり彼女からの返事は途絶えました。いつもならすぐに返ってくるやりとりが、ぱたりと止まったのです。僕はサプライズのことで頭がいっぱいで、彼女がどんな気持ちでいるかまで考えが回っていませんでした。
会う日が近づいても連絡が戻らないままで、僕はようやく胸騒ぎを覚え始めました。自分だけ予定から外されて、理由も教えてもらえない。その立場を想像して、はじめて自分の浅さを思い知ったのです。
待ち合わせの場所で、僕は彼女に「この前のこと、ちゃんと話すね」と切り出しました。
そして...
予定から名前を外したのは、その日をサプライズにしたかったからだと打ち明けました。会う場所も、頼んでおいたお祝いの準備も、驚かせたくて隠していたのだと。
「驚かせたかったのに、不安にさせて本当にごめん」
頭を下げる僕に、彼女は少しほっとした顔で笑ってくれました。よかれと思った気遣いほど、相手の気持ちを置き去りにしてしまうものなのかもしれません。サプライズの中身より先に、彼女が今どう感じているかに目を向けるべきでした。
次は、自分の段取りよりも彼女の様子に気づける人でいたい。彼女の笑顔を見ながら、僕はそう思ったのです。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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