久しぶりの飲み会でつい飲みすぎた僕。仕事だと嘘をついた朝帰りを、母のメッセージに暴かれた
席を立てなかった僕
その飲み会は、学生時代の友人からの誘いでした。家庭を持ってから、こうして集まる機会もすっかり減っていました。昔の仲間の顔を見たとたん、僕は何もかも忘れて笑っていられたのです。妻からは「たまには早く帰ってきてね」と頼まれていました。寝かしつけを代わってほしいと分かっていながら、僕はもう一杯、もう一杯と杯を重ねてしまいました。気づけば終電もなく、酔った姿で帰って責められるのが嫌で、僕は近くの実家へ足を向けました。
「仕事」と打った嘘
実家のソファで目を覚まし、僕はようやく自分のしたことの重さに気づきました。妻は、ひとりで子どもの世話をしていたはずです。家に帰る道すがら、何と言い訳をしようかと考え続けました。正直に言えば、約束を破ったことを責められる。玄関で子どもを抱いた妻と目が合った瞬間、僕の口から出たのは「仕事の付き合いだから」という言葉でした。いちばん責められずに済みそうな嘘を、とっさに選んでしまったのです。そう言ったあと、妻の顔を見ていられず、僕はそのまま寝室へ逃げ込みました。
母のメッセージ
眠ったつもりが、すぐに起こされました。妻がスマホの画面を差し出してきたのです。「これ、どういうこと」。そこに映っていたのは、母からのメッセージでした。「久しぶりの飲み会で楽しかったみたいね。急に来たときはずいぶん酔っていたけれど、二日酔いは大丈夫?無理はしないでね」。
酔った勢いで、僕は母に飲み会のことを話していたようです。母は間違えて妻にメッセージを送ってしまっていたようでした。母の何気ない気遣いが、僕の嘘をすべて表に出していました。問い詰められ、僕の口からこぼれたのは「久しぶりにみんなに会えて、帰りたくなくなったんだ」という本音でした。
そして...
妻がひとりで子どもをあやしている間、僕は昔の仲間と笑っていました。その事実だけでも十分なのに、そこに嘘まで重ねてしまったのです。久しぶりに自分の時間が持ててうれしかったのは本当です。けれど、それを正直に話して妻と分け合うこともできたはずでした。これからは飲み会の前に必ず連絡すること、寝かしつけを代わる日をつくることを、僕から妻に約束しました。壊れた信頼を取り戻すには時間がかかります。それでも、ふたりで子どもを育てる毎日に、もう一度ちゃんと向き合っていきたいと、今は思っています。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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