幼馴染「○○ちゃんの彼氏もマネしていい?」→地元を出てバリバリ稼ぐ私を、もう真似できなくなった話
持ち物も、通うお店も、いつのまにか同じに
幼馴染とは、物心ついた頃からの付き合いでした。家が近所で、学校もずっと一緒。仲が良かったぶん、はじめのうちは気にも留めませんでした。私が新しいバッグを買えば、しばらくして彼女も同じものを提げています。私が気に入って通い始めたお店に、彼女もいつのまにか顔を出すようになりました。チャットで「それどこで買ったの?私も欲しい」と聞かれることも増えていきます。たまたまが重なっているだけ。そう思おうとするほど、彼女が私の選んだものをひとつずつなぞっていく姿が、目につくようになっていったのです。
○○ちゃんの彼氏もマネしていい?
持ち物や好みだけなら、笑って流せたかもしれません。けれど彼女が真似をしたがったのは、それだけではありませんでした。私に交際している相手ができたと知ると、彼女は何かと彼のことを聞きたがるようになります。彼の好きなもの、出かけた場所、ふたりのやりとり。
そしてある日、チャットに一通のメッセージが届きました。「○○ちゃんの彼氏もマネしていい?」。冗談めかした文面でしたが、私は笑えませんでした。少し考えてから、「それはさすがにやめてほしい。彼氏は持ち物じゃないでしょ」と返します。すぐに既読がつき、彼女からはこう返ってきました。「冗談だってば。でも○○ちゃんが持ってるものって、なんか欲しくなっちゃうな」その一行を、私は何度も読み返しました。
真似されない場所へ
このままでは、私が選ぶものも、大切にしている人も、すべて彼女になぞられていく。そんな不安が日に日に膨らんでいきました。私が出した答えは、彼女の手の届かない場所で生きることです。思い切って地元を離れ、都心の会社に飛び込みました。慣れない仕事に必死で食らいつくうちに、任される役割は増え、受け取る報酬も着実に伸びていきます。気づけば、自分の力で選んで手に入れた暮らしが、そこにありました。それは彼女が同じお店で買い揃えることも、真似することもできない、私だけのものだったのです。
そして...
地元を離れてから、彼女と顔を合わせることはなくなりました。新しい街での暮らしにも慣れてきた頃、ひさしぶりに彼女からメッセージが届きます。そこには、もう誰の真似もしていないこと、そして最後に一行だけ、こう書かれていました。「あなたの真似をしていたのは、あなたが羨ましかったからじゃないの」。私の持ち物を、好きな人を、欲しがっているとばかり思っていました。でも本当に彼女が手に入れたかったものは、それとは違う何かだったのかもしれません。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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