口癖の『まあね』を彼女に指摘された俺→嫌われたくなくて言葉を選びすぎた結果
「まあね」という便利な盾
正直に言えば、「まあね」は俺にとって便利でした。「ごはん、おいしかった?」と聞かれて「すごくおいしかった」と素直に答えるのは、なんだか気恥ずかしい。本当の気持ちをそのまま口にするのが苦手で、たいていのことは「まあね」で済ませてきたのです。彼女に対しても同じでした。本当はうれしいときも、楽しいときも、照れ隠しに「まあね」とだけ返す。それが俺なりの距離の取り方であり、自分を守る方法でもあったのだと思います。
指摘された一言
そんなとき、彼女から「まあねって言いすぎじゃない?」とメッセージが届きました。笑い混じりの軽い調子だったのは分かっています。それでも俺は、自分の口癖がうっとうしいと思われていたのかと、急に不安になりました。嫌われたくない、直さなきゃ。そう思った俺は、いつもの「まあね」を封じて、「そうだね、確かにそうかもしれない。気をつけるようにするね」と、できるだけ丁寧に返したのです。けれど一度意識し始めると、どんな言葉も不自然に思えて、一通打つたびに何度も書き直すようになっていました。
言葉が見つからない
次に彼女と会ったときも、俺はやっぱり言葉に詰まってばかりでした。何か言おうとするたびに、「これは変じゃないか」「重いと思われないか」と頭の中で点検してしまい、結局口をつぐむ。会話の間がどんどん長くなっていくのが、自分でも分かりました。彼女が「どうしたの?」と心配そうに聞いてくる。それでも本当の理由を言うのが怖くて、「いや、その」とごまかすことしかできません。情けなさばかりが積もっていきました。
そして...
言葉を探しあぐねている俺に、彼女はまっすぐ目を見て「無理に変えなくていいよ」と言ってくれました。その一言で、張りつめていたものがほどけていくようでした。俺はようやく、「嫌われたくなくて、つい言葉を選びすぎてた」と打ち明けることができたのです。彼女は怒るどころか、おかしそうに笑っていました。「まあね」は照れ隠しで、本当はいつも彼女と過ごす時間がうれしかったこと。それを初めて言葉にできた気がします。これからは盾の後ろに隠れてばかりじゃなく、たまには本当の気持ちも、ちゃんと伝えていきたいと思いました。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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