「家のことは任せてる」と息子は言った。だから諭したつもりが、恥をかいたのは私だった
よかれと思った一言
息子夫婦が遊びに来てくれるのは、私にとって楽しみな時間でした。料理が並び、みんなが席についていく中で、私はふと息子の妻に目をやりました。
以前、息子が「家のことは任せてる」と話していたのを思い出したのです。家のことは妻に任せ、稼ぎは自分が担っている。そう聞いていた私は、夫と息子がそろう前で、彼女にこう言いました。「あなたは息子より稼いでいないんだから。」家のことをしっかり支えてあげてほしい。そんな気持ちからの言葉でした。
私が伝えたかったこと
私は夫婦で役割分担しながら生活していくべきだと考えていました。だから、「家のことは、あなたがしっかりやらないと。」そう言い添えました。同意してほしくて息子の顔を見ましたが、息子は湯のみに目を落としたまま、うなずきもしませんでした。その横顔に、嫌な予感がよぎりました。
思い違いだった家計
妻は、お茶を一口含んでから私にまっすぐ向き直り、こう言いました。「お義母さん、今うちの家計を多く支えているのは、私の方なんです。」息子が仕事を変えてから収入が減り、彼女の給料で暮らしを支えてきた。それでも息子を責めず、二人で決めたことだと話します。私は持っていた箸を膳に戻したまま、彼女の顔を見つめていました。都合のいいところだけを聞かされていたのは、私の方だったのです。
そして...
集まりが終わったあと、私は息子を呼んで問いただしました。なぜ本当のことを話さなかったのか、と。息子は気まずそうに目をそらすばかりでした。あの場でいちばん肩身の狭い思いをしたのは、黙って受け止めていた彼女だったはずです。私の言葉が古い考えから出たものだったことは、認めなければなりません。それでも、家庭を大切にしてほしいという願いまで間違いだったとは、今でも思えずにいます。次に会えたときは、まず謝るところから始めようと思います。
(60代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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