「助っ人呼んじゃった」熱で彼を呼んだら看病に友達まで連れてくると返ってきた話
頼れる人は、彼しかいなかった
体が重くて目を覚まし、体温計を見ると39度を超えていました。1人暮らしの部屋で横になっていても心細さが増すばかりで、思いきって彼に「しんどいから来てほしい」とメッセージを送ったのです。返ってきたのは「わかった、すぐ行くね。」という言葉でした。その言葉だけで少し気持ちが楽になり、彼が来てくれるのを毛布にくるまって待っていました。
画面に届いた「助っ人呼んじゃった」
うとうとしていると、スマホが何度か震えました。画面に並んでいたのは「助っ人呼んじゃった」というひとことと、「料理上手な友達を連れていくから安心して」という彼からのメッセージでした。そばにいてくれるだけでいい。そう伝えたはずなのに、と私は同じ画面を何度も読み返しました。汗で髪が張りつき、すっぴんで部屋も散らかったまま。そんな姿を、彼以外の、ほとんど知らない人にまで見られる。そう思うと、ありがたさよりも居たたまれなさのほうが先に立ってしまったのです。
「もう帰って」と送ってしまった
どう返せばいいのか迷っているうちに、彼から「もうすぐ着くよ」と届きました。文字を打っては消しを繰り返した末に、私は「もう帰って」とだけ送ってしまいました。すぐに「え、なんで?」と返ってきましたが、理由をうまく言葉にできないまま、画面を見つめていました。やがて「わかった、また連絡する」というメッセージが届き、二人が来ることはありませんでした。冷たく突き放したのは自分なのに、誰もいない部屋がいっそう広く感じられました。
そして...
翌日、彼から1通のメッセージが届きました。長い言い訳も、あらたまった謝罪もありません。「今日は1人で行くね」。ただ、それだけでした。あの「もう帰って」を、彼なりに受け止めてくれたのかもしれません。冷たく突き放してしまった自分と、よかれと思って空回りした彼のどちらが悪かったのかはわかりません。しかし、次は、気持ちをきちんと言葉にして伝えられる気がしています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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