「え、うちら友達でしょ?友達から金取るの?」ハンドメイド作品へのせびり→「ケチすぎ笑」と放った友人の末路
「ちょうだい」と送られてきた写真
写真の下に書かれていたのは、こんな一文でした。
「これ、今度会った時ちょうだい」
少し前から、こうしたアクセサリーを作って販売していた私は、注文だと受け取り、すぐに返信しました。「わかった!1500円でおねがい」ところが、間を置かずにこう返ってきたのです。
「え、うちら友達でしょ?友達から金取るの?」
お金を払う気は、はじめからなかったようでした。
ひと粒に積み重なった手間
さらに、友人はこう続けました。
「ハンドメイドなんて、材料費だけでしょ」
一つのピアスを仕上げるまでには、デザインを考え、細かいパーツを並べ、固まるのを待つ時間が必要です。材料費だけでは語れない手間が、そこには積み重なっていました。私は迷った末に、こう返しました。
「ごめん、これはお店に出してる商品だから」
友人は「ケチすぎ笑」とだけ送って、それきり連絡をよこさなくなりました。後になって、共通の知人づてに、私が販売を始めてから付き合いが悪くなったと話していると聞きました。
割り切れない思いは残りましたが、値段をつけて売ると決めたのは自分です。私は気持ちを切り替え、次のイベントの準備を進めました。
完売の貼り紙の前で
地域のクラフトイベントに出店した日、私の小さなテーブルには、思っていた以上の人が足を止めてくれました。手に取ったお客さんが「丁寧に作られてる」と笑顔で選んでくれて、いつのまにか順番待ちの列までできています。
用意したピアスが次々と売れていく中、列の後ろに、あの友人の姿がありました。彼女が私の前にたどり着いたのは、最後の一つが売れた後でした。完売の貼り紙を見た友人は、それでもかばんから財布を出して言いました。
「やっぱり一つ欲しいな。取り置きしてくれない?」
そして…
私は財布を出した友人に、穏やかに答えました。
「お友達でも、お代はちゃんといただいてるの」
特別扱いはしない。それは、作品に値段をつけたときから決めていたことでした。彼女は何か言いかけて、けれど周りで楽しそうに袋を提げているお客さんたちを見て、口をつぐみ、そのまま会場を後にしました。
それからしばらくして、共通の知人から聞きました。彼女は私だけでなく、ほかの友人にも「友達なんだから」と当たり前のように頼っていたそうです。そして気づけば、その周りからは一人、また一人と人が離れていったといいます。
誇れることをした覚えはありません。ただ、値段をつけた一つひとつに、ちゃんとお礼を言ってくれる人を大切にしたい。これからもそうやって、作り続けていこうと思います。
(30代女性・ハンドメイド作家)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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