終電間際に呼び出して、断ったら『電車まだあるよ?』と返す彼→100年の恋も冷めた私の返信
いつも「来て」と言うのは彼の方でした
付き合ってから、会うときはいつも私が彼の部屋まで向かっていました。「今すぐ会いたいから、こっち来てよ」。その連絡も、いつものようにそう始まりました。仕事で疲れていたし、時間も時間です。それでも来てほしいと言われると、行かない私が冷たいような気がして、結局は支度を始めてしまうのが常でした。けれどその日は、どうしても腰が上がりませんでした。
乗換案内の画面と「電車まだあるよ?」
「もう遅いし、終電なくなるから無理だよ」。正直な気持ちで、そう返しました。私が期待していたのは「そっか、無理しないで」とか「じゃあ今度ゆっくり会おう」という言葉でした。けれど、しばらくして届いたのは一枚の画面。乗換案内のスクリーンショットでした。そこには私の最寄り駅から彼の家までのルートと、まだ動いている電車が並んでいます。そして添えられていたのは「電車まだあるよ?」という、たったひとことだけでした。
問題は、電車があるかどうかじゃない
画面を見つめながら、なぜか妙に納得している自分がいました。彼は、私が行けるかどうかを電車の時刻表で片づけられる問題だと思っている。私が疲れていることも、本当はそっちから来てほしいと思っていることも、何ひとつ届いていなかったのです。思い返せば、彼が私の家まで来てくれたことは一度もありませんでした。会いたいのはいつも彼で、動くのはいつも私。その不公平さに、ようやく名前がついた気がしました。100年続いてもおかしくないと思っていた恋が、その一枚の画面で、すっと冷めていきました。
そして...
少し考えてから、私は一行だけ返信しました。「電車はまだあるね。でも、私の気持ちはもうないみたい」。送信して、すぐにスマホを伏せました。引き止める言葉も、理由を問う言葉も、もう必要ありませんでした。次の日、私は自分の好きなタイミングで起きて、ずっと行きたかったカフェに一人で出かけました。誰かに呼ばれて動くのではなく、自分の足で行きたい場所へ向かう。その軽さが、思っていたよりずっと心地よかったのです。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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