「無駄な時間は使わない」と先回りした僕→マッチ相手に次々ブロックされてしまったある誤算
もう、遠回りはしたくなかった
以前、半年ほどやり取りを続けた相手がいました。何度も会って、関係も深まっていると思っていたのに、最後にその人から言われたのは「結婚は考えていなかった」という一言でした。
あの半年は何だったのか。そう思ってから、僕の考え方は変わりました。大事なことは先に確認しておく。お互いに無駄な時間を使わないために、譲れない条件は最初に伝える。それが誠実さだと信じていたのです。新しくマッチした相手とのやり取りも、僕の中では順調でした。丁寧に言葉を選び、好印象を持ってもらえている手応えもありました。
誠実さのつもりだった先回り
会う約束が決まってから、僕はさらに踏み込んだやり取りをするようになりました。本気だと伝わるように、もう親にも相手のことを話していると伝えたのです。「親にはもう君のこと話してあるから、次の休みは空けといてね」。そう送ったとき、自分では誠実に向き合っているつもりでした。
そして、いちばん大事だと思っていた条件も、会う前に確認しておこうと考えました。「結婚したら仕事は辞めてもらう前提だから、そこだけ確認させて」。後出しにするより、先に伝えるほうがフェアだ。僕は本気でそう思っていたのです。
返ってきた、たった一行
しばらくして届いたのは、たった一行のメッセージでした。「その前提、私の方には一つもないんです。お探しの方は、他にいると思います」。それきり、相手とのやり取りはできなくなっていました。ブロックされたのだと気づくまで、少し時間がかかりました。
僕は何を間違えたのか、本当にわかりませんでした。隠さずに、正直に、大事なことを先に伝えただけなのに。きっとこの人も、結婚を本気で考えていなかったのだろう。あのときの相手と同じだ。そう自分に言い聞かせて、僕は次のマッチに進もうとしました。
そして...
それからも、僕は同じやり方で何人かとマッチしました。けれど、決まって同じところで相手の返信は止まりました。会う前に決まってブロックされるようになり、さすがに考えるようになったのです。無駄をなくしたいと言いながら、僕は相手の気持ちを確かめる手間こそを、いちばん省いていたのかもしれない。条件を並べることと、相手と向き合うことは、まるで別のものだった。あの一行を送ってきた人の言葉を、今になって思い返しています。次に誰かとマッチしたら、条件の前に、まずその人の話を聞いてみようと思っています。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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