「仕事は辞めてもらう前提だから」会う前の婚活相手にそう言われ→私はある一言を送ってアプリを閉じた
久しぶりに「いいかも」と思えた相手
マッチングアプリを始めて、半年ほどが経っていました。気乗りしないやり取りばかりが続いて、正直なところ少し疲れていたのです。そんなとき、新しくマッチした相手は、これまでと少し違って見えました。文章は丁寧で、こちらの話にもきちんと耳を傾けてくれる。仕事のことや休日の過ごし方を交わすうちに、価値観が近いのかもしれないと思えてきました。何度かやり取りを重ねて、今度の休みに一度会ってみようという話になったとき、久しぶりに前向きな気持ちになれた自分がいました。
会う約束をした途端、変わった距離感
ところが、会う約束が決まった途端、相手の文面が変わっていきました。それまでの丁寧さはどこかへ消えて、まるでもう付き合っているかのような口ぶりになったのです。「親にはもう君のこと話してあるから、次の休みは空けといてね」。そんなメッセージが届いたとき、私はうまく返事を打てずにいました。
会ったこともない相手の親に、いつの間にか私の話が伝わっている。その距離の詰め方に、ついていけない気持ちが大きくなっていきました。少し落ち着いてほしい、そう伝えようとした矢先のことでした。
画面に並んだ、ありえない「前提」
次に届いたメッセージを読んで、私の中にあった期待は音もなく消えていきました。「結婚したら仕事は辞めてもらう前提だから、そこだけ確認させて」。会ったことも、まともに話したこともない相手から、私の仕事も、これからの人生も、もう決められていたのです。
本気で言っているのだろうかと、何度か読み返しました。けれど文面はどこまでも真剣で、冗談の気配はどこにもありません。私はもう一度その一文を読み返して、ゆっくりと返信を打ちました。「その前提、私の方には一つもないんです。お探しの方は、他にいると思います」。送信したあと、私は迷わずやり取りを終わらせ、相手をブロックしました。
そして...
アプリを閉じたあと、不思議と後悔はありませんでした。むしろ、会う前にあの人の考え方を知れて良かったとさえ思えたのです。期待していたぶん、がっかりした気持ちもあります。それでも、自分の仕事や人生を勝手に決められて黙っているような関係を選ばなくて良かった。そう思うと、気持ちがすっと軽くなりました。婚活はまた一から。けれど、相手に合わせて自分を小さくする必要なんてないと、あの一件がはっきり教えてくれました。次にいい出会いがあったら、今度はちゃんと対等に向き合える人がいい。そんなふうに、前を向いて思えています。
(30代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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