彼に「私のこと好き?」と送ったら即「答えない」→落ち込んだ私が見た美学
テレビを見ていて、ふと送った仮定の質問
その日は平日の夜。仕事から帰って夕食を済ませ、お風呂上がりにソファに転がってテレビを眺めていました。画面ではドラマの中でカップルが好きかどうか確かめ合うシーンが流れていて、それを見ながらふと、彼にもこの質問をしたらどう返ってくるんだろうと思ったのです。そのままキーボードを開いて、彼に送りました。
「ねえ、『私のこと好き?』って聞いたらなんて答える?」深い意味はありません。彼との関係に不安があるわけでも、確認したかったわけでもありません。仕事終わりのちょっとした遊びのつもりでした。
すぐについた既読、返ってきた「答えない」
送ってから1分も経たないうちに、既読がつきました。すぐに返信が来るだろう、と画面を眺めていました。
返ってきたのは「答えない」。
正直に言えば、軽くショックでした。「好きだよ」と返してほしかったわけではないけれど、まさかの返答に頭の中が追いつきません。ちゃんと読んでくれていないのか、それとも今そんな話をしたい気分じゃないのか。考えれば考えるほど、気持ちが沈んでいきました。冷たい返事に思えて、私は平静を装いながら短く返しました。「なんで?」
返ってきた一言で、気持ちが一気にひっくり返った
少しの間を置いて、彼から返信が届きました。「聞かれる前に自分から言いたいから」最初は意味が飲み込めませんでした。けれど数秒経って、その言葉の中身が遅れて染み込んできて、さっきまで沈んでいた気持ちが、一気にひっくり返ってしまったのです。聞かれてから返すのは受け身だ、自分のタイミングで言いたい。そういうことなのだと思います。普段は感情を派手に出さない人だからこそ、その理屈に妙な説得力がありました。私はつい笑ってしまって、調子に乗ってこう送り返しました。「じゃあ言って」
そして...
返事はすぐに来ました。「今は聞かれたからダメ」それきり、彼からの返信は止まってしまいました。次のメッセージを待っても来ません。私は画面を見つめて、ひとりで笑ってしまったのです。さっきまで彼の言葉に酔っていたはずなのに、今度は呆れて笑ってしまいました。
自分から言いたい、でも聞かれたら言えない。そんな美学があるなんて、付き合って2年経って初めて知ったのです。たぶん近いうちに、何の前触れもない瞬間に、彼から通知が届くのだと思います。仕事の帰り道か、土曜日の昼下がりか。何でもないときに、ふっと「好き」とだけ送られてくる。そのときの私はきっと、画面を二度見するか、スマホを取り落とすか、何にせよ平常心ではいられないでしょう。少し面倒で、少し格好よくて、少し愛しい人だな、と思いました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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