

「なんとなく不調」は我慢しないで!女性のカラダとホルモンの話 女性ヘルスケア専門看護師マリリンのおしゃべり相談室 第1回

なんとなくの不調、見過ごしていませんか?
月経のリズム、気持ちの波、ちょっとした体のサイン。
女性の毎日には、理由のわからない「ゆらぎ」がつきものです。
連載「女性ヘルスケア専門看護師マリリンのおしゃべり相談室」では、企業で働く女性たちの健康を長年支えてきた産業看護師が、女性ホルモンと心と体のつながりについて、やさしく、ていねいにひも解いていきます。
「自分をもっといたわる」きっかけに、今日のお話を読んでみませんか?
第1回「このくらいは我慢しなきゃ」って、思っていませんか?
私は大阪のインフラ系企業で、産業看護師として長年勤務してきました。新人社員が大ベテランへと成長していく姿を、間近で何度も見届けてきたほどです。
社内で社員の健康を見守るなかで、興味深いことに気付きました。女性従業員は高血圧や糖尿病、心血管疾患といった生活習慣病にかかるケースは少ない一方で、過多月経や月経困難症、子宮内膜症など、婦人科系の問題を抱えている人は決して珍しくありません。にもかかわらず、治療を受けずに我慢している方も少なくないのです。
さらに気になったのは、40代半ばというキャリアにおいてもっとも輝ける年代であるはずの女性たちが、男性よりもずっと疲れた表情をしていることでした。「それはいったい何が原因なのだろう」そう考えるようになりました。
男性と同じ視点で、女性の健康やケアを語るべきではない。そう気付いたのは、自然な流れだったのかもしれません。
「もっと女性に生き生きと働いてほしい。そのために医学や看護でできることが、きっとあるはずだ」。そう強く思い、17年前、私は学会に所属して本格的に学び始めました。もちろん、私はいつだって女性の味方です。

女性の体は、思春期から一生のあいだ、女性ホルモンの影響を大きく受け続けます。そのため心も体も、絶えず変化していくのが特徴です。卵巣から分泌される女性ホルモンは、月経周期をつくり出し、妊娠・出産を可能にする重要な存在です。
やがて50歳前後になると、卵巣の機能が低下し始め、女性ホルモンの大きな増減に振り回される更年期を迎えます。そして閉経後には、ほとんど女性ホルモンが分泌されなくなり、そこからの人生が始まります。とはいえ現代では、この時期こそが人生の折り返し地点ともいえるのです。
ここまで築いてきた健康を、その後も保ち続けられるでしょうか。男性の場合、性ホルモンは思春期に急増したあと、緩やかに減少していきます。60歳になっても、その量は思春期の約半分程度。女性とはホルモンの変化の仕方が大きく異なるのです。
だからこそ、女性の健康は女性ホルモンを抜きに語れません。
女性ホルモンは、単に月経や妊娠・出産に関わるだけではありません。全身に広がる特定のタンパク質(レセプター)を通して、さまざまな身体の機能を調整しています。お肌や髪の毛の若々しさ、脳の記憶や感情、睡眠、さらには骨の代謝まで。
本当に驚くほど働き者なのです。

また、女性の人生には、働き方や結婚、出産など、さまざまな選択肢があります。だからこそ、自分の健康をきちんと守ることは、それらの選択肢を自分らしく重ねていくための土台となります。
若くから健康面に課題を抱えやすい女性だからこそ、自らリスクを知り、予防し、ときには適切に解決することで、より生き生きと毎日を過ごしてほしい。そんな思いから、これからもお役に立つ情報を発信していきます。
教えてくれた人看護師マリリン
在阪企業の産業看護師として活動中
女性の健康のサポートの必然性を感じ、セミナーなど多数実施
女性医学学会認定女性ヘルスケア専門看護師
写真/ピクスタ 文/看護師マリリン
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