松岡茉優、成田凌(C)2026「男ともだち」製作委員会

松岡茉優&成田凌、役柄と同じく7年ぶり再会の共演 三島有紀子監督がロングセラー小説映画化【男ともだち】

2026.06.03 06:00

女優の松岡茉優が主演を務め、俳優の成田凌が共演する映画「男ともだち」が、11月6日に全国公開する。「幼な子われらに生まれ」などを手がけ、国内外で高い評価を得る三島有紀子監督の最新作となる。


松岡茉優&成田凌、7年ぶりに再会し共演

京都に暮らす29歳のイラストレーター・神名。仕事もプライベートも順調に見えるが、実は描きたいものを見失い、惰性と不毛な恋愛に逃げる日々を送っている。ある日突然、神名の元に大学時代の先輩・ハセオから電話が入り7年ぶりに再会。あの頃も今も変わらない2人だけの温度で接してくれる“男ともだち”と過ごす3つの夜が、彼女の人生を大きく動かしていく。

主人公の神名を演じるのは「勝手にふるえてろ」(2017年)、「万引き家族」(2018年)の松岡。才能はあるが、身勝手で人間関係に不器用なクリエイターの孤独や不安定な心情を繊細に体現し、30歳を目前に人生に行き詰まるキャラクターをリアルに演じ切る。出会ったころからなぜか神名を深く理解している男ともだち・ハセオには「愛がなんだ」(2019年)や「窮鼠はチーズの夢を見る」(2020年)の成田。ぶっきらぼうに見えるが、松岡演じる神名に対しては独特の距離感で接する“男ともだち”として唯一無二の存在感を放つ。7年ぶりに再会を果たす神名とハセオと同じく、松岡と成田も7年ぶりの共演が実現した。

原作は、「しろがねの葉」で第168回直木賞を受賞した千早茜氏が2014年に発表し、根強い人気を誇る傑作同名小説「男ともだち」(文春文庫)。著者作品初の映像化となる。本作は、2026年2月に、京都、福井、広島で撮影を敢行。三島監督が登場人物の心の奥底にある揺らぎや体温をロングテイクで見つめ続け、その場に流れる神名とハセオの時間をスクリーンに刻む。2人が過ごす“3つの夜”を通して、清濁が混ざり合った1人の女性の心情をリアルにとらえ、言葉にはできない男女の曖昧で確かな関係性を映し取った。

「男ともだち」ティザービジュアル&特報映像解禁

「男ともだち」ティザービジュアル(C)2026「男ともだち」製作委員会
「男ともだち」ティザービジュアル(C)2026「男ともだち」製作委員会
この度、本作のティザービジュアルと特報映像が解禁。ビジュアルでは、京都の名所のひとつ蹴上インクラインのまっすぐに伸びる線路を挟み歩く2人の姿が「私たちは一瞬たりとも恋人同士ではなかった。」のキャッチコピーからも想像させられる、神名とハセオだけの独特な距離感を表現している。特報映像では、思いがけない電話をきっかけに、京都で再会を果たした神名とハセオ2人の7年ぶりに動き出す時間が、美しいロケーションの中で甘く、苦く、ひりひりとつむがれていく。

愛していないはず。だけど失いたくない。この感情は何なのか。誰しもが一度は揺らぐ“異性のともだち”への想い。本作では、神名とハセオという唯一無二のキャラクターを通し、そこにしかない男女の曖昧で確かなつながりを描く、“語らずにはいられない”物語が誕生した。(modelpress編集部)

松岡茉優コメント

【神名(かんな)役】
京都で暮らす29歳のイラストレーター。仕事もプライベートも順調に見えるが、実は描きたいものを見失い、惰性と不毛な恋愛に逃げる日々から抜け出せずにいる。身勝手で人間関係に不器用なことを自覚している。ハセオとは大学時代に映画サークルで出会う。

【コメント】
三島有紀子監督とのご縁は15年ほど前、私が担当していたインタビュー番組にて初めてお会いしました。高校生だった私は「恋と愛の違いはなんですか?」と質問して、監督は微笑みながらも「難しいですね」と、真剣に考えてくれました。今作にて、その結実を迎えられたようでとても幸福に思います。神名を演じさせていただいた中で、監督が私と神名を深く信頼してくださっていたこと。日々、眼差しやカット割りから受け取って、温かく感じていました。俳優にとって、監督から信頼されること以上の幸せはあるだろうか、とも考えました。期待は、振りかぶって投げすぎたりするけれど、監督の寄せてくれた信頼は柔らかく、激しく、心地よい温もりでした。この作品を観てくれた方が、大切なものをこれからも大切にできますように。そう祈った作品です。

成田凌コメント

【ハセオ役】
神名の大学の先輩。富山でMRとして働いている。人に対して、特に恋愛においては、来るもの拒まず去る者追わずの精神を持っている。ぶっきらぼうに見えるが、神名のことを出会った頃からなぜか深く理解し、独特の距離感で接している。エセ関西弁で話す。映画好き。

【コメント】
数年前に三島監督からいただいた言葉と共に、今日まで数々の現場に立たせていただきました。今回改めてご一緒できたこと、とても嬉しく思うと同時に、ハセオという役を通して少しでも感謝をお返しできたらという思いで撮影に臨みました。毎日、1日のはじめに監督と1対1で話し合いました。毎シーン撮り終えるたび、安堵のような、過ぎていく時間を惜しむような表情をされている監督の姿がとても印象的で、いつも現場に監督の愛が注がれているのを感じていました。シーンには不釣り合いな虹がかかったり、なぜか昼間に夕日が出たり、面白いタイミングで雨や雪が降ったりと、映画の神様が遊んでくれているような不思議な日々でした。映画好きのハセオの部屋には、各部署のスタッフが持ち寄った映画のビデオやDVDが大量に飾ってあります。監督をはじめ、全スタッフの映画愛が届けば幸いです。

監督・三島有紀子氏コメント

男ともだちがいた。彼は優しくなかった。酒に溺れ、嘘をつき、女にだらしなく、時々、自分自身すら見失っていた。それでも、わたしが世界からはぐれ落ちそうな夜になると、決まって「飯でも食いにいこう」と言って夜明けまで隣を歩いた。まるで、それだけで人間は死なずに済むと知っている天使みたいに。今はもう、この世界にいない。

千早茜さんの豊かな小説「男ともだち」に出会った時、人間は、醜く、欠けていて、どうしようもない孤独を知ってるから隣にいたがるのだと思った。松岡茉優さん、成田凌さんと、みんなで、京都、福井、そして広島の水辺を漂いながら、壊れたことのある人間たちを見つめ続けた。恋人ではない。友情でもない。もっと名前のつかない、湿った感情についての映画だ。そして、自分の人生を新しく描こうともがく業の映画だ。たぶん、それこそが、人が生き延びる理由なのだと思う。松岡さんと成田さんが歩く姿を早く観てもらいたい。

原作・千早茜氏コメント

映画化の話をいただき、まっさきに考えたのは、この作品を大切に思ってくれている読者のみなさんのことでした。私自身、とても好きな小説が映像化すると知ったとき、複雑な気持ちになった経験があります。特に、今回は私の著作初の映画化なので、まずは私の言葉でお伝えしたいと思いました。この文章を書いている現在、私はまだ完成した映画を観てはいません。とはいえ、脚本は何度も確認させてもらい、撮影現場にも招いていただきました。映画の世界を作る現場の方々や監督のこだわりには感動しました。そして、まだお知らせはできませんが、私の敬愛する表現者の方もかかわってくれています。文字だけだった私の物語が、たくさんの人たちの手で知らなかったかたちになっていくことを、私自身はポジティブに捉えています。でも、読者のみなさん全員がそうであって欲しいとは言いません。自由に受け止めて欲しいと思います。

ただ、ひとつだけお伝えしたいことがあります。映像化したからといって、あなたの中の神名やハセオが変わることはありません。あなたの中の神名やハセオは、あなただけのものです。私の中の彼らも変わりません。その上で、私は新しい神名とハセオに会えることを楽しみにしています。

ストーリー

京都に暮らすイラストレーター、神名。30歳を目前にした彼女は人生に静かな行き詰まりを感じていた。絵本で賞を獲り脚光を浴びたのは何年も前、最近は無茶なクライアントワークに神経をすり減らし、惰性と不毛な恋愛に逃げる日々を送っている。昔から自分勝手で人間関係に不器用なのは自覚している神名だったが、出会った頃からなぜか深く理解をしてくれる“男ともだち”ハセオからの思いがけない電話をきっかけに、7年ぶりに再会。甘く、苦く、ひりひりとした2人の時間が動き出す。愛していないはず、だけど失いたくない、この感情は何なのか。京都、富山、広島、あの頃も今も変わらない温度で接してくれるハセオと過ごす“3つの夜”が、神名の人生を大きく変えていく。

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