(上段左から)堀田真由、小林薫(下段左から)坂東龍汰、宮田俊哉(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会

坂東龍汰&Kis-My-Ft2宮田俊哉、堀田真由主演「バカ塗りの娘」出演決定 予告編&ポスタービジュアルも解禁

2023.05.09 07:00

俳優の坂東龍汰Kis-My-Ft2宮田俊哉が、女優の堀田真由が主演を務める映画「バカ塗りの娘」(9月1日全国公開/8月25日青森県先行公開)に出演することが決定。併せて、予告編とポスタービジュアルが解禁となった。


堀田真由主演「バカ塗りの娘」

第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した「ジャパン・ディグニティ」(高森美由紀著/※「高」は正式には「はしごだか」)が、主演の堀田、鶴岡慧子監督で映画化。

海外では「japan」と呼ばれることもある“漆”。世界中から注目を集める漆器は、日本人の暮らしに欠かすことのできない、大切な日用品であり、芸術品。本作では青森の津軽塗のひとつひとつの工程を丁寧に映し出し、津軽塗職人を目指す娘・美也子と寡黙な父・清史郎が、漆や家族と真摯に向き合う姿を描く。

主人公・美也子役に堀田。将来への不安やほのかな恋心に心揺れる等身大の女性をたおやかに演じる。津軽塗職人の父・清史郎には、日本映画界には欠かせない俳優、小林薫。二人は実際に地元の職人から津軽塗の技法を教わり撮影に挑んだ。監督は、初長編作『くじらのまち』でベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭などの映画祭で高い評価を得たのち、西加奈子氏の小説『まく子』の映画化も手掛けた鶴岡氏。四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、人々の「魅力」を織り交ぜながら、つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘が、津軽塗を通して家族の絆を繋いでいく。

「バカ塗りの娘」津軽塗の美しさ映す予告編&ポスタービジュアル解禁

堀田真由主演「バカ塗りの娘」ポスタービジュアル(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
堀田真由主演「バカ塗りの娘」ポスタービジュアル(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
鮮やかな赤い彩漆が垂らされ、職人の素早い手さばきでお椀にサッと漆が塗られるカットから始まる予告編は、塗っては研いでを繰り返し、手間暇かけて作り上げる津軽塗=通常“バカ塗り”の工程をその音とともに丁寧に映し出す。自分に自信が持てない主人公・美也子(堀田)は、父・清史郎(小林)と二人暮らしで、家業を手伝いながらスーパーのレジ打ちの仕事をしているが失敗だらけ。そんな中、今まで「本当にやりたいこと」を言えずにいた美也子が「私、おっとうの仕事手伝いたい」と打ち明ける姿が描かれる。

しかし、家族より仕事を優先し続けた清史郎に母(片岡礼子)は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄・ユウ(坂東)は自由に生きる道を選び、気づけば家族は家業のせいでバラバラになっていた。更に拍車をかけるように、津軽塗を仕事にすることがどれだけ大変なことか分かっていないと厳しい言葉で突き放す父に、思わず美也子の感情が溢れ出す。反対する父を押し切り、津軽塗に向き合う美也子の本気の挑戦が、バラバラだった家族に変化をもたらしていく。

美しい津軽塗の制作工程と共に、父娘、そして家族の絆を丁寧につむぎ出す映像から目が離せない。また、悩める美也子が密かに想いを寄せる花屋の青年・尚人(宮田)との交流も描かれ、美也子の淡い恋の予感も期待できる予告となっている。

あわせて解禁されたポスタービジュアルは、美也子と清史郎の2人が工房に並んで座り、黙々とお椀に漆を塗り重ねる様子が切り取られている。“ひたむきに塗る。ひたむきに生きる。”というコピーにあるように、一心に漆を塗る父娘の姿は、ものづくりに対する誠実な情熱を感じさせる。また津軽塗の代表的な塗り方のひとつ「唐塗」で仕上げられた漆器が鮮やかに映し出されており、本作で描かれる津軽塗の魅力にも期待が膨らむ一枚となっている。

坂東龍汰&宮田俊哉「バカ塗りの娘」出演決定

さらに、今回発表された追加キャストの坂東と宮田からコメントが到着。主人公・美也子の兄・青木ユウ(あおき・ゆう)役の坂東は完成した映画をみて「津軽塗りの美しい職人技、静けさの中に響く音や画面いっぱいに広がる鮮やかな色は見ていて聞いていて一瞬で引き込まれうっとりしてしまいました。家族のことを思い出して温かい気持ちになれる映画になっていると思います」とコメント。

美也子が淡い想いを寄せる花屋の青年・鈴木尚人(すずき・なおと)役の宮田は「この作品の時間は緩やかに流れていて普段忙しなく生きている僕にとってはとても緩やかな良い時間を過ごすことが出来ました。そして何より優しい気持ちになれる作品だと思いました」とコメント。色鮮やかな模様が研ぎ出された津軽塗のように、登場人物たちの個性も光る。(modelpress編集部)

坂東龍汰コメント

鶴岡監督の映画がとても好きなので今回お話をいただいた時は素直にとても嬉しく楽しみでした。キャストの皆様とも以前に共演させていただいた方ばかりだったのでこの皆さんと家族になるんだと思うと安心感がありました(笑)。ロケ地である弘前市はとても美しい場所で毎日綺麗な空気を吸いながら土地に宿った力に身を任せ演じられました。津軽塗りの美しい職人技、静けさの中に響く音や画面いっぱいに広がる鮮やかな色は見ていて聞いていて一瞬で引き込まれうっとりしてしまいました。家族のことを思い出して温かい気持ちになれる映画になっていると思います。是非楽しみに公開を待っていていただけると嬉しいです。

宮田俊哉コメント

映画に出演する機会がこれまであまり無く、この作品のお話を聞いた時は嬉しかったです。青森の漆という文化を深く知るきっかけになり自分にとって凄く学びになりました。映画を拝見させて頂き、この作品の時間は緩やかに流れていて普段忙しなく生きている僕にとってはとても緩やかな良い時間を過ごすことが出来ました。そして何より優しい気持ちになれる作品だと思いました。主人公の美也子が淡い想いを寄せる花屋という役だったのですが、初めての挑戦が沢山あってやり甲斐を凄く感じ、とても幸せでした。堀田さんや小林さんは本当に大変な撮影だったと思いますが、空き時間に色々なお話をしてくださって楽しかったです。楽屋では坂東さんがムードメーカーで凄く明るくて和やかな空気感を作ってくれました。

ストーリー

「私、漆続ける」その挑戦が家族と向き合うことを教えてくれた――

青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――。
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