(左上から時計回りに)富司純子、藤原季節、蒔田彩珠、中村守里、前田敦子、髙田万作、中村ゆり(C)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

前田敦子・蒔田彩珠らが主演 短編映画プロジェクト「DIVOC-12」キャスト解禁

2021.04.30 06:00

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優が継続的に創作活動に取り組めるように、12人の映画監督による12本の短編映画製作プロジェクト『DIVOC-12』(読み方:ディボック-トゥエルブ)が、2021年に全国公開。“共有”というテーマを掲げる三島有紀子監督チームに集いしキャスト陣が解禁され、各作品のタイトルも明らかとなった。


コロナ禍のクリエイター支援 短編映画プロジェクト「DIVOC-12」

『DIVOC-12』は、ソニーグループが立ち上げた「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」の支援活動の一環として、コロナ禍で映像制作活動において大きな影響を受けているクリエイターたちを支援。

本プロジェクトの中核となって映画制作を牽引していく3人の監督は、『新聞記者』(19年)で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとした主要3部門を受賞した藤井道人監督、世界中で社会現象を巻き起こした『カメラを止めるな!』(18年)の上田慎一郎監督、第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞した『幼な子われらに生まれ』(17年)の三島有紀子監督。日本映画界を代表する監督たちの元に集い共に映画制作を行うのは、“成長への気づき”というテーマを掲げる藤井道人監督チームの志自岐希生(しじききお)監督、林田浩川(はやしだひろかわ)監督、廣賢一郎(ひろけんいちろう)監督、“感触”というテーマでメガホンを取る上田慎一郎監督チームのふくだみゆき監督、中元雄(なかもとゆう)監督、エバンズ未夜子(えばんずみやこ)監督、そして“共有”というテーマで制作する三島有紀子監督は山嵜晋平(やまさきしんぺい)監督、齋藤栄美(さいとうえみ)監督、加藤拓人(かとうたくと)監督。世界を沸かす、日本映画界の新たなる才能たちが集結した。

そしてこの度、“共有”というテーマを掲げる三島有紀子監督チームに集いしキャスト陣が解禁。併せて各作品のタイトルも解禁となった。

前田敦子・蒔田彩珠らが主演 三島有紀子監督チームのキャスト解禁

チームを導く三島有紀子監督作品のタイトルは『よろこびのうた Ode to Joy』。主演は、代表作に高倉健主演の映画『あ・うん』(89年)があり、『フラガール』(06年)、『舞妓はレディ』(14年)に出演、『椿の庭』(21年)で14年ぶりに主演を務めた女優、富司純子。そして『his』(20年)、『佐々木、イン、マイマイン』(20年)にて第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞を受賞、『くれなずめ』(21年)、『明日の食卓』『のさりの島』(主演・21年)等多数の待機作を控える、今最も勢いのある若手俳優の一人、藤原季節の二人が務める。

山嵜晋平監督作品のタイトルは『YEN』。主演は、『朝が来る』(21年)で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞、2021年度前期放送予定のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」にも出演する、たしかな演技力でその実力を開花させた蒔田彩珠。そして共演には、舞台「アルプススタンドのはしの方」、同タイトルの映画にも出演、今回オーディションで出演の座を勝ち取った中村守里が抜擢された。

そして、齋藤栄美監督作品のタイトルは『海にそらごと』。主演は、映画『パッチギ!LOVE&PEACE』(07年)でヒロインを演じ注目を浴び、近年では映画『Fukushima50』(20年)やドラマ『天国と地獄 サイコな2人』(21年)など話題作に出演、『愛のまなざしを』(21年)などの公開もひかえる中村ゆり。そして、オーディションにて主演の座を見事掴み取り、本作で銀幕デビューを果たす高田万作(※「高」は正式にははしごだか)の二人に決定した。最後に、一般公募から選ばれた加藤拓人監督作品のタイトルは『睡眠倶楽部のすすめ』。主演を務めるのは、映画『旅のおわり世界のはじまり』(19年)で、日本史上初となる「第72回ロカルノ国際映画祭」のクロージング作品として上映され、第11回TAMA映画賞最優秀女優賞、第43回山路ふみ子女優賞を受賞した前田敦子

ベテランから旬の若手、そして『DIVOC-12』が掲げる若手俳優支援の一環で開催されたオーディションで選ばれし俳優まで、個性豊かな役者が顔を揃え、彼らが作品の中で一体何を“共有”するのか、そして日本の映画界を牽引していく4人の監督と共に、どんな作品を作り上げるのか、期待が高まる。

なお、「DIVOC」はCOVIDを反対に並べた言葉で「12人のクリエイターとともに、COVID-19をひっくり返したい」という想いが込められている。また、DIVOCのそれぞれの文字が表す意味(Diversity多様性/Innovation革新/Value新しい価値/Originality個性/Creativity創造)を軸にプロジェクトを進めていく。(modelpress編集部)

三島有紀子監督『よろこびのうた Ode to Joy』※読み方:Ode to Joy(オードトゥジョイ)

<富司純子 コメント>

新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、数々の映画製作が延期や中止になり、携わるスタッフ、俳優、関係者の仕事が無くなり生活に困窮しているのが現状です。そんな中、有志が映画製作に取り組むお話を頂き、喜んで参加させて頂きました。三島監督はじめ、スタッフがコロナ感染に神経を使い無事に撮り上がりました作品です。皆、映画が好きな人々が集まりました。皆の映画への情熱を感じて下さればこの上ない喜びです。

<藤原季節 コメント>

この作品のことを思い出そうとすると頭が真っ白になります。夢中でした。このコロナ禍において僕たち俳優もまた、とてつもない緊張感に晒されて生きています。いつ仕事がなくなるかわからない。新人が作品にチャレンジ出来る機会も減ってきたように思います。このプロジェクトで三島組に出逢い、頭が真っ白になるような喜びを味わいました。この映画は出逢いの映画でもあります。まさに僕にとっても出逢いとなった、この映画を届けたいです。

山嵜晋平監督『YEN』※読み方:YEN(ワイイーエヌ)

<蒔田彩珠 コメント>

脚本を読んだ時、短い物語の中にも、沢山の意味が込められていると思いました。どんなに親しい仲でも、共有できない想いがあったり、自分にしか分からない気持ちの整理の仕方があったり。この作品を観てくださった方に、作品を通して伝えたいこと、が少しでも多く伝わったらいいなと思います。

<中村守里 コメント>

コロナ禍で世界中が戦っている今ですが、作品作りを通して発信し続けることは大事なことだと、エンターテイメント界の一端にいる私も感じています。このプロジェクトに参加出来ること、感謝いたします。今回起用して下さった関係者の皆様、改めてありがとうございます。山嵜監督の『YEN』は短編映画ならではの洗練された脚本です。そこに自分がどんな風にはまっていけるのか、監督の期待に応えられるのか、楽しみながら試行錯誤して撮影に挑みたいと思っています。楽しみにしていてください!

齋藤栄美監督『海にそらごと』

<中村ゆり コメント>

以前の生活とは変化した昨今、沢山の過去の価値観の見直しを世界中がしている中で、孤独を感じる時も、新たな気付きがあったりする時もあります。こんな今だからこそ、人間のふとした優しさや温もりを感じれるような作品にしたい想いで、監督と沢山のお話をしながら作品に向き合っています。

<高田万作 コメント>

初めて映画制作に参加させていただきます。今回の作品は、とても自分らしさを求められる作品だと思っています。立ち居振る舞いや後ろ姿だけで役の生い立ちまでを伝えられるような演技が出来るように、映画の世界の中に入り込みたいと思います。初めての経験ばかりで不安もありますが、とても楽しみです。自分の素を信じて、勝負したいと思います!!!!よろしくお願いします。

加藤拓人監督『睡眠倶楽部のすすめ』

<前田敦子 コメント>

皆で力を合わせて、一つになって大きな作品を作るということが今、必要なことだと感じているので、このプロジェクトで監督3人がそれぞれチームを作って、新しい世界に導いてくださるのはすごく素敵なことだと思いました。加藤監督の作品に携わらせていただいてとても嬉しいです。
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