蒼井優、“恩師”山崎努との共演に感激「10年以上の時を経て」<長いお別れ>
2019.06.01 14:40
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女優の蒼井優が1日、都内で行われた映画「長いお別れ」の公開記念舞台あいさつに、共演の竹内結子、松原智恵子、北村有起哉、蒲田優惟人、メガホンをとった中野量太監督とともに登壇した。
本作は、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野監督が、直木賞受賞作家・中島京子氏の同名小説を映画化したもので、厳格な父・昇平(山崎努(※「崎」は正式には「たつさき」))が認知症になったという事実を告げられた“東家”の家族たちが、記憶を失っていく昇平の様子に戸惑いながらも向き合うことで、自分自身を見つめ直していく姿を描く。
蒼井優、山崎努への熱い想い「やっと大先生と共演できた」
この日、登壇を予定していた山崎はスケジュールの都合で欠席となったが、冒頭のあいさつで“東家”の次女・芙美を演じた蒼井は「実物の山崎さんとご一緒できなくて残念なんです。もちろんここにいらっしゃるキャストの皆さんも尊敬しているんですけれども、私は演技というものを習ったことがないままこの世界に飛び込んで、そのときに何か学べるものがないかと思ったときに手にしたのが、山崎さんが書かれた『俳優のノート』という本なんです」と打ち明け、「それを10代の最後のほうに買って、一生懸命線を引きながら学んできて、こうして10年以上の時を経て、やっと大先生と共演できた感じがして、自分にとってものすごく意味のある作品になりました」と感慨深げに語った。松原智恵子、時代が変わっても変わらないでいてほしいものとは
また、共通質問として時代が変わっても変わらない家族のあり方を描いている本作にちなみ、自身にとって時代が変わっても変わらないでいてほしいものを尋ねられると、母親・曜子を演じた松原は「私は16歳から映画の世界に入って、でもまだまだ続けて行きたいので、この映画がいつでも繁栄できていけるような、皆さんに見ていただくことが大切だと思いますので、私たちが活躍できる場所を、皆さんによって得られると思います。どうぞ、末長くよろしくお願いします」とコメントして会場から暖かい拍手を浴びた。蒼井優「誠実な映画作りというものはなくならないでほしい」
その直後に答えることとなった蒼井は「本当は、ハンバーガーのサイズだったり、アイスクリームのサイズが、値段は変わらないのに中身が小さくなっていくことが切ないなと思って、ずっと変わらなければいいなと思っていたんですけど、松原さんの後に言うことではないので(笑)」と苦笑いを浮かべつつ、「でも、この質問を最初に伺ったときにパッと思いついたのは、やっぱり誠実な映画作りというものはなくならないでほしいなって思ったんです。自分なんかが言っていいのかって思ったんですけど、お母さん(松原)の力を借りて」とニッコリ。松原から「頑張ってください」とエールを送られると、蒼井は「ついて行きます!本当にいい時代に映画界に入れてもらったので、自分が映画っていうものに初めて10代半ばで触れて、そのときの興奮だったりというものを次の代の子たちにも味わい続けてもらえたらいいなって思います」と目を輝かせた。竹内結子の「変わらなければいい」と思うもの
さらに、長女・麻里を演じた竹内は「私も正直、食べ物の大きさについて悩んでいました」と蒼井と同調して笑いを誘いつつ、「この作品の中にすごく好きなところがあって、変わらないでいてほしいなというのは、お父さんとお母さんの…だったり、旦那さんとのやりとりの…だったりというところがあって、いつまでもそういう風になれる恋人であり、家族であり、親子であり、そういう部分がこの作品に詰まっています。あとは健康的でいつまでも美味しくご飯を食べられて、お酒を美味しく飲めたらいいなと。そこが変わらなければいいなと思います」とネタバレに気をつけながら答えた。蒼井優「この映画は実は主役がいない」
また、今作の注目ポイントについて蒼井は「この映画は実は主役がいない映画で、全員出演者でしかなくて、誰が主役ってことではないんです。この愛がは誰の目線に立って見ていただいても、成立する作りになっていますので、そういう風に徐々に誰目線になっていくかというのを楽しんでいただけたらと思います」とアピール。竹内は「この作品を見てよかったなと思ったのは、ちょっと雨が降りそうだと思ったときに、“あの人、傘持ったかな”って思ったときに “家族っていいな”って思う瞬間がくるんです。なので、ご覧になった方が誰かの顔を思い出してくれたら、この作品を好きになってくれた証拠だと思いますので、その誰かを思い浮かべる瞬間を私は楽しみにしております」と語った。(modelpress編集部)
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