前田敦子/背後にある建物はナボイ劇場(C)2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

前田敦子、長編映画で初の海外オールロケ<旅のおわり、世界のはじまり>

2018.07.10 08:00

女優の前田敦子が長編映画で初めて海外オールロケに挑戦。前田が主演をつとめた黒沢清監督最新作『旅のおわり、世界のはじまり』が2019年に公開されることがわかった。

同作は、日本とウズベキスタンの国交樹立25周年、ナボイ劇場完成70周年記念の国際共同製作作品。日本とウズベキスタンが、1992年1月26日に正式に国交を樹立してから25年が経ち、日本人が建設に関わったナボイ劇場が、1947年10月の完成から70周年を迎えたことを記念した両国の共同製作企画となる。

ウズベキスタンでの撮影は今年4月30日からスタートし、5月29日にクランクアップ。駐日ウズベキスタン大使館、ウズベキスタン政府国家観光発展委員会、国営映画会社ウズベクキノなどの全面協力により、ウズベキスタンでのオールロケーションで撮影を敢行した。日本のテレビバラエティ番組のクルーと共に取材のためにウズベキスタンを訪れた女性レポーター・葉子が、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって新しい世界を開き、成長していく姿を描く。

ウズベキスタンの首都タシケントにあるチョルスー・バザールでの撮影風景(C)2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
ウズベキスタンの首都タシケントにあるチョルスー・バザールでの撮影風景(C)2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

監督が前田敦子を絶賛

前田が、映画作品の主演を務めるのは、黒沢監督の『Seventh Code』(2014)以来。黒沢監督は、昨年公開の『散歩する侵略者』(2017)でも、長澤まさみ演じる主人公の妹役として前田を起用しており、今作の起用に関して「この作品は撮影がウズベキスタンということで、最初からなんとしても前田敦子さんに出演していただきたいと思っていました。かつて『Seventh Code』でミュージック・ビデオの監督の依頼を受けた際に、秋元康さんが『前田敦子を東アジアでもなく欧米でもなく、その間あたりの日本から近いようで遠い文化に置くと、彼女の個性がとりわけ際立つのではないでしょうか』とおっしゃっていて、実際この撮影時、ウラジオストクでの前田さんの存在感は強烈でした。そういう経緯から今作は前田さん以外あり得ませんでしたし、私にとっては『一九〇五』からの念願でもありました」とコメント。さらに「前田さんは、役柄を一瞬で直感的につかんでその役のセリフなり、仕草なりを全く自然に表現できるのです。これは彼女の生まれ持った才能でしょう。つまり天才ですね。一方、若いころからの訓練の成果なのか、仕事の現場では何ひとつ物怖じせず、躊躇もしません。そしてカメラに映ると、他の何物にも似ていない強烈な個性を発揮します。いやはや日本にも、もの凄い女優が出現しました」と前田を絶賛した。

青の都と呼ばれるウズベキスタンの古都サマルカンドの路地での撮影風景。黒沢監督からの演出指導をうける前田敦子(C)2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
青の都と呼ばれるウズベキスタンの古都サマルカンドの路地での撮影風景。黒沢監督からの演出指導をうける前田敦子(C)2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

前田敦子、海外ロケを振り返る

長編映画として初めてオール海外ロケ撮影に挑戦し、約1ヶ月間の長期に渡る撮影を乗り越えた前田は「『一九〇五』のお話を頂いてから6年経ち、黒沢監督の作品で主演をつとめるのは、私にとっても一番の夢でした。お話をいただいた際、黒沢監督から『ウズベキスタンといえば、前田敦子だと思いました』と言われた時は、どうしてかなと思ったんですけど(笑)、黒沢監督のこれまでの作品と異なる色になる作品に関わることができて嬉しいです」と喜びをあらわに。「ウズベキスタン現地へ行く前は、すごく構えてしまっていたのですが、驚くほど良い所だと思いました。街の人たちも、本当にいい人で、言葉が通じなくても、この国なら生きていけると、異国で初めて思いました。AKBとして7年、AKBを卒業して今年で6年。丁度半分くらいのところにきて、今回、女優としてすごく良い経験をさせてもらい、幸せだと思えるところまで辿り着いたと思っています」と振り返った。(modelpress編集部)

サマルカンドでの撮影終了後、撮影に参加したウズベキスタン人エキストラの人々に囲まれ、「かわいい」と写真をせがまれたり、現地の女性にキスされる前田敦子(C)2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
サマルカンドでの撮影終了後、撮影に参加したウズベキスタン人エキストラの人々に囲まれ、「かわいい」と写真をせがまれたり、現地の女性にキスされる前田敦子(C)2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
【Not Sponsored 記事】

関連記事

  1. 前田敦子がクレーム 親友・柄本時生は「伝達クソ野郎」
    前田敦子がクレーム 親友・柄本時生は「伝達クソ野郎」
    モデルプレス
  2. 前田敦子がAKB48センターだった理由 秋元康が明かす
    前田敦子がAKB48センターだった理由 秋元康が明かす
    モデルプレス
  3. 前田敦子「あの花」「ここさけ」脚本家・岡田麿里の人生を描く
    前田敦子「あの花」「ここさけ」脚本家・岡田麿里の人生を描く
    モデルプレス
  4. 前田敦子の大好物にスタジオ驚愕「偏ってるな自分」
    前田敦子の大好物にスタジオ驚愕「偏ってるな自分」
    モデルプレス
  5. 中尾明慶&前田敦子、月9にサプライズ出演「コンフィデンスマンJP」ゲスト発表
    中尾明慶&前田敦子、月9にサプライズ出演「コンフィデンスマンJP」ゲスト発表
    モデルプレス
  6. 前田敦子、親友・ぺえの誕生日を“サプライズ”でお祝い
    前田敦子、親友・ぺえの誕生日を“サプライズ”でお祝い
    モデルプレス

「映画」カテゴリーの最新記事

  1. Travis Japan中村海人、“やのひび”チームをライブにお誘い 八木勇征「海ちゃんのうちわを持って振りたい」【矢野くんの普通の日々】
    Travis Japan中村海人、“やのひび”チームをライブにお誘い 八木勇征「海ちゃんのうちわを持って振りたい」【矢野くんの普通の日々】
    モデルプレス
  2. Travis Japan中村海人、“やのひび”チームをコンサートに招待 八木勇征「海ちゃんの顔が貼ってあるうちわ持って行く」
    Travis Japan中村海人、“やのひび”チームをコンサートに招待 八木勇征「海ちゃんの顔が貼ってあるうちわ持って行く」
    WEBザテレビジョン
  3. FANTASTICS八木勇征、夢は令和の木村拓哉「日本の70%くらいが僕の真似をするような」初単独主演映画イベントで堂々宣言【矢野くんの普通の日々】
    FANTASTICS八木勇征、夢は令和の木村拓哉「日本の70%くらいが僕の真似をするような」初単独主演映画イベントで堂々宣言【矢野くんの普通の日々】
    モデルプレス
  4. 八木勇征、新たな夢は“アイコン”的存在になること「日本の70%ぐらいが僕のまねをするような」
    八木勇征、新たな夢は“アイコン”的存在になること「日本の70%ぐらいが僕のまねをするような」
    WEBザテレビジョン
  5. 「劇映画 孤独のグルメ」公開記念で「孤独のグルメ」シリーズや「サ道」など松重豊、オダギリジョー、磯村勇斗の出演作品がTVerで配信
    「劇映画 孤独のグルメ」公開記念で「孤独のグルメ」シリーズや「サ道」など松重豊、オダギリジョー、磯村勇斗の出演作品がTVerで配信
    WEBザテレビジョン
  6. 「踊る大捜査線」シリーズが上位を席捲 U-NEXT2024年10月「映画」再生数ランキング発表
    「踊る大捜査線」シリーズが上位を席捲 U-NEXT2024年10月「映画」再生数ランキング発表
    WEBザテレビジョン
  7. 尾上右近&松田元太が演じるムファサとタカの出会い…波乱を予感させる本予告が解禁<ライオン・キング:ムファサ>
    尾上右近&松田元太が演じるムファサとタカの出会い…波乱を予感させる本予告が解禁<ライオン・キング:ムファサ>
    WEBザテレビジョン
  8. <トイ・ストーリー2>米公開25周年 ウッディ&バズの成長をテーマにおもちゃたちの感情を通して大切なことを再認識させてくれる感動作
    <トイ・ストーリー2>米公開25周年 ウッディ&バズの成長をテーマにおもちゃたちの感情を通して大切なことを再認識させてくれる感動作
    WEBザテレビジョン
  9. 上田慎一郎監督の最新作公開、内野聖陽「良い映画を作りたいという情熱から生まれた作品」<アングリースクワッド>
    上田慎一郎監督の最新作公開、内野聖陽「良い映画を作りたいという情熱から生まれた作品」<アングリースクワッド>
    WEBザテレビジョン

あなたにおすすめの記事