「10DANCE」配信記念イベントに出席した町田啓太(C)モデルプレス

町田啓太、過去のダンス経験は「何も意味をなさなかった」大会鑑賞で“絶望”味わう「今でも忘れない」【10DANCE】

2025.12.17 20:23

俳優の竹内涼真町田啓太が12月17日、都内で開催されたNetflix映画『10DANCE』配信記念イベントに出席。初挑戦となった社交ダンスについて語った。

  

竹内涼真&町田啓太「10DANCE」配信に「飛んでけ!」

町田啓太、竹内涼真(C)モデルプレス
本作は、男性2人のダンスに懸ける情熱と闘志、苦悩、嫉妬、愛を描いた井上佐藤によるヒットコミック「10DANCE」(講談社「ヤングマガジン」連載)の実写化。ある理由から国内の大会にこだわる主人公・鈴木信也を竹内が、スタンダード(ボールルームダンス)日本チャンピオンで世界2位の記録を持ち、鈴木を【10ダンス】の世界に誘うもう1人の主人公・杉木信也を町田が演じた。この日は大友啓史監督も出席していた。

町田啓太、過去のダンス経験は「何も意味をなさなかった」

町田啓太、竹内涼真(C)モデルプレス
かつてプロダンサーを志していた町田は「いろいろあったんですけど(笑)。恐らく、やるかもしれない日本中の俳優に当たったんじゃないかなっていうことも、いろいろあったと思うんですけど…僕にそれを熱量を持って伝えに来てくださったスタッフの皆さんとかも、本当に嬉しかったです」とコメント。「仰るように、かなり前にプロのダンサーの道を諦めた人間だったので。その時に消化しきれなかった思いだったりも、もしかしたらこれで少しは消化できるのかもしれないとか。後ろ向きには思ってないけど、前に向ける可能性だってたくさんあるから、こういう人がやることによって、見る方も『いいかも。自分も頑張ってみよう』とか、そういう燻っているものに何かぽっと灯ってくれたらいいなと思いながら。最終的には自分のためにやろうと決めて、参加させてもらいました」と回想した。

過去のダンス経験が活きたのかについては「全部意味ないです。何も意味をなさなかったです。全て最初から。もう絶望しました(笑)」としつつ、「でも、本当に素晴らしさ・美しさがあるので、なんとかやってみようと思いました」と吐露。「今でも忘れないですね。世界のトップダンサーたちが集まってダンスを披露する(大会を)見に行ったんですけど…絶望ですよ(笑)。これを僕たちはやるのかと」と振り返った。

この時はそれぞれのパートナー役である土井志央梨、石井杏奈と4人で鑑賞に行ったそうで、竹内は「ご飯を食べに行って、暗かったよね(笑)。『いやぁ…』しか出てこなくて」と明かし、町田は「同じくらい、期待というか興奮もあったんですよ。これをやれたら、何かすごいことが起きるかもしれないっていう。興奮と絶望がずっと入り混じっていました」と懐かしんでいた。

町田啓太「凍りついた」監督からの発言明かす

竹内涼真(C)モデルプレス
町田は、今作への出演が自分のためでもあったとしたうえで「竹内くんも言っていたみたいに、この社交ダンス・競技ダンスっていうのは、一人では成立しないので。誰かとやるっていう。心の距離的にも身体的にも、すごく近いところで、情熱であったり、愛であったり、人間関係であったり、そういうものをすごく純粋に投影していかないと、怖がっていると何も起きないといいますか。怖がらずに飛び込んでいくみたいな。信頼すると似ているかもしれないですけど...っていうことがすごく学びになりました」と発言。「僕らは世界で戦っているダンサーの役ですけれども、世界に配信しようとしているわけじゃないですか。恐ろしいったらないんですけど(笑)。それぐらいリスクはあるけれども、同じくらいワクワクする気持ちっていうのを止めないで、純粋に追いかけることっていうのが、本当に自分にとっても周りにとっても、前衛的な良いエネルギーを生み出すんだなっていうのは、すごく今回学ばせてもらいました。この作品だったからこそ、このメンバーだったからこそだと思っているので」と本作のチームに対する信頼を明かした。

また町田は大友監督の発言として「全部で10種踊るのが10ダンスですけど、『10ダンス全部やろうよ』って言った瞬間にちょっと凍り付きましたけど(笑)。すごくにこにこしながら『できるよ!』って」と回想。自身は腹を括るしかないと思っていたそうで「(竹内が)括りたいんだろうなっていうのは、すごくだだ洩れてた(笑)。一番最初に括りたいんだろうなって。先に代弁しておいただけっていう(笑)。でも、それぐらい飛びこんじゃったほうが。大友さんは僕らに賭けてくれているし、みんなが賭けてくれているし、できると信じてくれているんだから、自分たちが信じなかったら、何も物語が動かないなと思って。突っ込みました」と語っていた。(modelpress編集部)

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