(左から)松山ケンイチ、神木隆之介、桜田通、杉咲花(C)2023映画『大名倒産』製作委員会

神木隆之介、松山ケンイチ&桜田通に絶大な信頼「大名倒産」3兄弟が初日からわちゃわちゃ撮影<現場レポート>

2023.05.26 12:00

俳優の神木隆之介が主演を務める映画『大名倒産』(6月23日公開)より、神木、松山ケンイチ桜田通による“3兄弟”の現場レポートが到着した。

  

神木隆之介主演「大名倒産」

(左から)桜田通、神木隆之介、杉咲花、浅野忠信(C)2023映画『大名倒産』製作委員会
本作は、NHK連続テレビ小説『らんまん』も好調な神木主演で、時代劇の名手、浅田次郎の同名原作小説を、ヒットメーカー、前田哲監督が映画化した時代劇エンターテインメント。

鮭役人の息子から、徳川家康の血を引く若殿(プリンス)への華麗なる転身劇?かと思いきや、実は25万両(およそ100億円)もの借金を抱える、訳ありビンボー藩の経営を押しつけられてしまった青年・小四郎(神木)の奮闘を明るく描く。

神木隆之介、松山ケンイチ&桜田通に絶大な信頼

(左から)前田哲監督、松山ケンイチ、神木隆之介、桜田通(C)2023映画『大名倒産』製作委員会
実父・一狐斎(佐藤浩市)から、藩を潰して、借金を踏み倒すという、大胆な計画を持ちかけられた小四郎。殿様稼業に無知な、いきなりプリンスを助けるのが、小四郎の個性的な異母兄弟、新次郎(松山)&喜三郎(桜田)だ。実は以前から、神木と親交のある松山と桜田。神木も「僕のことをよく知るお2人にやさしく支えてもらいながら、撮影を乗りきれました」と絶大な信頼を寄せる。

本作の撮影で3人が初めて顔を揃えたのは、小四郎の幼なじみ・さよ(杉咲花)も加わって、食卓を囲む、一家団欒の場面。松山と桜田にとっては、撮影初日のファースト・シーンでもあった。病鉢巻姿の喜三郎は、病弱だが聡明なキャラクター。リハーサルでは、歌で心境を詠むという、喜三郎の妙癖を、監督がいきなり実演してみせた。

かん高い声で、激しい抑揚をつけたセリフ回しに、身振り手振りを加えたコミカルな動きだが、桜田は待ち時間中も自主練を繰り返し、アグレッシブに表現した。桜田と監督のやりとりをそばで見ていた杉咲は「“こんなふうに詠まれるんだ!”と衝撃でした(笑)。監督の演出で、どんどん肉付けされていった印象です」話した。

監督の斬新な演出に、果敢に応えた桜田は「脚本から想像していた以上のキャラクターを、現場で監督が引きだしてくださいました。松山さんのドタバタぶりも楽しくて、こういう関係性の家族なんだと初日に知ることができて、勉強になりました」と充実した表情を見せた。

父からうつけ者と疎んじられる、もう一人の兄、新次郎は、顔中にご飯粒をたくさんつけて、食事中も落ち着きがない。大声で「お代わり」を連呼する新次郎(役の松山)に、給仕係がどれくらいごはんをよそうかと尋ねると、松山が監督に「藩はもう貧乏なんですよね?」と確認。監督が「うん。だからおかずも質素でしょ?」と答えると「じゃあ、新次郎が『大盛り』って言っても、小盛で!」と、リアルなディテールを求めた。

監督のリクエストで追加された、喜三郎の魚を横取りする新次郎の動きに、小四郎(役の神木)がアドリブで乗っかって、初日とは思えぬ、わちゃわちゃ感満載のにぎやかなシーンとなった。

松山は「神木くんが柔らかい人だから、現場の空気感も柔らかくて、入りやすかったですね。神木くんをはじめ、いい意味で役に収まっているというのか、小四郎のまっすぐさや喜三郎の色っぽさなど、頑張って(役柄を)表現するのではなくて、自然と表現できている。それは俳優の力だけじゃなく、衣裳やメイク、セットの力を受けて、できていること。すごくバランスのいいチームだと思います。みんなで話し合いながら、作っていけているので、自分でも予想してなかったことているので、自分でも予想してなかったことが、現場でたくさん生まれたらいいなと思っています」と前田組の手応えを語った。(modelpress編集部)
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