生田斗真(C)モデルプレス

生田斗真、共演者に謝罪「雨男パワーがゴリゴリ勝っちゃって申し訳ない」<渇水>

2023.05.11 21:01

俳優の生田斗真が11日、都内で行われた主演映画「渇水」(6月2日公開)の完成披露舞台挨拶に、共演の門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子、山崎七海(※崎は正式には「たつさき」)、柚穂、メガホンを取った高橋正弥監督(※高は正式には「はしごだか」)、企画プロデュースの白石和彌氏とともに登壇。共演者に謝罪する事態となった。

  

生田斗真主演「渇水」

(左より)白石和彌氏、尾野真千子、磯村勇斗、門脇麦、生田斗真、山崎七海、柚穂、高橋正弥監督(C)モデルプレス
1990年、第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた林満による「渇水」を、映画監督・白石和彌の初プロデュースにより刊行から30年の時を経て映画化。水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回る業者に就く水道局員の主人公・岩切俊作が、心の渇きにもがきながらも“生の希望”を取り戻していくという難しい役どころを生田が体現し、人と人の関係が希薄になってしまった現代社会に、真の絆とは何かを問いかけ、観る者を生への希望で照らし出す珠玉のヒューマンドラマとなっている。

山崎七海、柚穂、高橋正弥監督(C)モデルプレス
ステージに登壇した生田は「自信を持ってお届けできる作品がようやく完成したと思っております。こんな豪華なメンバーと、監督の熱い思いから始まった映画です。この日を迎えることができて本当に嬉しく思っております」と感慨深げに挨拶。

山崎七海(C)モデルプレス
自身の役を演じる上で意識した点を聞かれると「今回、特殊な撮影方法というか、この2人(山崎と柚穂)には脚本が渡っていなくて、その場で監督が口でセリフを与えて、その場でお芝居をしてもらうというスタイルだったんですね」と打ち明け、「この女優さんお2人はある日突然、僕と(岩切の同僚・木田拓次を演じる)磯村勇斗が家の前にやってきて『水道停めます』とか言われて、“わからない…。どういうこと?”って状況だったんですね。(山崎と柚穂には)すごくリアルな生々しいお芝居を求められていたので、僕自身も彼女たちのシーンが浮かないようにというか、全体的に生っぽいお芝居を求められていたのかなって思っています」と答えた。

柚穂(C)モデルプレス
また、大人のキャストチームは山崎と柚穂と親しくなりすぎないようにお達しが出ていたそうで、生田は「そうなんですよ…。長い撮影期間、いろんなお話をしたいんですけど、監督とかプロデューサーとかが、『あの子たちと喋っちゃダメ』って罪なことを言うんですよ」と嘆き、「でも彼女たちは何も知らないから『今日、学校でこんなことがあって』とか言ってくるんだけど、喋っちゃダメって言われてるから『そうなんだ…』って。すごく罪なことをしている、申し訳ないって気持ちがあったんですけど、裏を返すと我々、水道局員が停止をする痛みと似たようなものがあったのかなと思ったんですけど、心苦しかったです。もっとお話したかった」と当時の心境を吐露した。

生田斗真、共演者に謝罪の事態

生田斗真(C)モデルプレス
さらに、生田が演じる岩切の同僚を演じた磯村は、生田とのシーンを聞かれると、水道局の社用車に2人で乗ったシーンを挙げ「暑かったですね」と回顧し、「この撮影は雨が多かったんですけど、唯一、晴れたくらいなんじゃないかってときだったので印象的ですね」とコメント。これに生田は「『渇水』という映画で、雨が降らない、いつになったら雨が降るんだという話なんですけど、撮影中ずっと雨だったよね」と苦笑し、「その原因が生田斗真なんじゃないかって、さっき(舞台)袖でみんなに詰められて、麦ちゃんなんかは『私、撮影できなくて3往復しましたよ。家と!』」とエピソードを明かすと、門脇は「しかも撮影場所が群馬とかで遠かったんですよ。この撮影で1番大変だったのは3往復の車の時間!」と生田をチクリ。

磯村勇斗(C)モデルプレス
続けて、MCから「しかも今日、雷がね…」と指摘されて会場から笑い声が上がると、生田は「どうしよう…。これ公開するの6月2日?雨降るぞ!気をつけろ!」と観客に注意喚起し、尾野はマイクを通さず「本物だね」とポツリ。これに生田は「言うならマイクを通してくれる!ただの悪口になっちゃうから」と仲睦まじいやりとりをして会場を和ませた。

門脇麦(C)モデルプレス
加えて、高橋監督は撮影現場で山崎と柚穂が作ったというてるてる坊主を披露し「ほとんど撮影中、雨だったので、撮影中止も何回もあった中で、僕が憮然としている顔を見て、2人が監督のためにてるてる坊主を作ってくれまして、僕はこれを台本に挟んで“今日は晴れるぞ!”って思いながら撮影に臨んでおりました」と説明すると、生田は「いやー、ごめんね、なんだか…。雨男パワーがゴリゴリ勝っちゃって申し訳ない」と謝罪。これに柚穂は「平気です」と笑顔で返すと、生田は「ありがとう…。優しいね」と目を細めた。

尾野真千子(C)モデルプレス
最後に、本作の注目ポイントを聞かれた生田は「形式上、僕の名前が1番最初に来るようにしてもらっていますけど、この映画はこの2人(山崎と柚穂)の新しい時代の女優さん2人を発見してもらう映画だと思うので、大きなスクリーンの中で彼女たちがいろんな感情を爆発させている瞬間を目撃してほしいと思います」とアピールした。(modelpress編集部)
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