木村拓哉、綾瀬はるかは「さすがだな」感銘受けたシーン明かす＜レジェンド＆バタフライ＞

木村拓哉主演「レジェンド＆バタフライ」

東映70周年記念を冠し、日本映画史上最高峰のキャスト・スタッフが集結して製作された本作。総製作費20億円の壮大なスケールで、誰もが知る日本史上の“レジェンド”織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫（別名：帰蝶）の知られざる物語を描く感動超大作となっている。

ステージに登壇した織田信長役を演じる木村は「今までは試写という形で一部のみなさまに作品に触れていただくことはあったと思うんですけど、今日をもって触れるだけではなく、この作品をみなさん一人ひとりの懐に抱きしめていただければと思います」と挨拶。

信長の正室・濃姫役を演じる綾瀬は「無事にこの日を迎えられて、嬉しさと少し寂しさが相まっていますが、みなさまに見ていただける日を迎えられたこと、とても嬉しく思います」と笑顔を見せた。

木村拓哉、綾瀬はるかを「さすがだなと思った」シーンとは

また、印象に残っているシーンを尋ねられると、木村は「僕らが今まで歴史の授業中だったり、教科書だったり、参考書などで伝わってきている“史実”じゃないですか。僕らは史実と認知しているんですけど、真実かどうかは誰もわからないじゃないですか。どんな思いで、どんな人を愛して、どれだけ苦しい思いをして人を殺めていったかというのは僕らは史実で伝わっているものの間を現場で大友監督のもと、スタッフ一同とともに史実と史実の空間を僕らは埋めていたような気がします」と吐露。

続けて、「脚本の中にもト書にも書かれていない、実は思っていたメンタリティだったり、そのときの心情。それこそ信長のところに濃姫が半分人質、半分嫁入りということで、婚礼の儀を交わすシーンがあったと思うんですけど、濃姫になってくれた綾瀬はるかという俳優がさすがだなと思ったのは、自分の杯に注がれたお屠蘇を何のためらいもなく口に運んで飲んだんですね。そこに毒を盛られていたら命がないはずなんですけど、そこは濃姫として何の躊躇もなく口に運んだ濃姫を目の当たりにした瞬間に、信長をやらせていただいていた自分もどこかスイッチが入りました」と回顧。

「そういう台本にも描かれていないコミュニケーションというのが、実は作品の中でめちゃくちゃ散りばめられていますので、ぜひ、僕らが現場で作り上げた散りばめたお宝をみなさんに何度か見て探し当ててみてもらいたいなと思います」とオススメした。

木村拓哉、織田信長役への想い

そして、撮影やプロモーション活動などの時間を信長という役とともに歩んできた感想を求められた木村は「信長という役をやらせていただいた上で、作品を通じてみなさんとのコミュニケーションをさせていただいて思うのは、自分個人というものに対するみなさんの気持ちも非常に嬉しかったんですけど、織田信長という方は今日に至るまで、いま生きている人たちにまで愛されているんだなとつくづく感じました」としみじみ。

「その都度、みなさんの温かい気持ちを受けることができたので感謝していますし、『ぎふ信長まつり』は横にいるヒデ（伊藤）からパスをいただいて参加させていただいたお祭りだったんですけど、100万人近い方のご応募をいただけたという事実と僕らはこの作品にも1つ胸を張れる要素をいただけたなという気持ちで今日まで来られたので、ぜひご応募いただいた方たちにはこの作品で『ありがとうございます』を伝えたいなと思っています」と胸の内を明かした。（modelpress編集部）