「Dr.コトー診療所」剛洋役・富岡涼、映画化のために役者復帰「かなり悩んだ」
2022.08.26 05:00
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俳優の吉岡秀隆が主演をつとめる映画「Dr.コトー診療所」(12月16日公開)の続投キャストが解禁され、剛洋役の富岡涼の出演が決定。芸能界を引退していたが、今作のためだけに役者復帰を果たす。
富岡涼「Dr.コトー診療所」映画化のために役者復帰
志木那(しきな)島診療所を中心に、コトーと島民の絆やつながりを描いてきた「Dr.コトー診療所」。映画化が発表された際、ファンの間では大人になった原剛利の息子・剛洋役の出演に関して注目が集まっていたが、2006年の第2シリーズ以降、芸能界を引退していた富岡が、この映画のためだけに役者復帰を果たす。原演じる剛洋役は、かつてコトーに命を救ってもらったことをきっかけに、コトーのような医者になりたいと志す。その後、医者になるため中学受験し、東京の進学校へ無事入学した。現在28歳という役どころだ。再び、コトーの世界に戻り、物語のカギを握る「剛洋」の姿に注目だ。
富岡涼、オファー受け「かなり悩んだ」
富岡はオファーを受けた日を振り返り、「監督から映画化のお話と『参加しないか』と言われて、考えたこともなかったので驚いたのと、役者を辞めてから時間も経っていたので、かなり悩んだのですが、監督から声を掛けていただけたことがすごく嬉しくて『自分のできることを精一杯やってみよう』という思いで参加しました」とコメント。「島で吉岡さんや監督と話しながら過ごすうちに、だんだん昔、タケヒロがドラマの中で体験していたことを鮮明に思い出して気持ちがどんどん強まったので、自分の中にまだタケヒロが残ってたんだなと感じました。皆さんに久々にお会いする時はかなり緊張していたのですが、『あ!タケヒロ』みたいな感じで声かけていただいて…。本当に島のみんなの中に久しぶりに帰ってきたような、里帰りしたような感覚で、あたたかく迎え入れていただけたことが嬉しかったです」と作品への熱い想いを語った。
柴咲コウら、続投キャスト発表
そして、ドラマシリーズから16年の年月を経て新たに描かれる本作では、診療所の看護師・星野彩佳、改めコトーと結婚し姓が変わった五島彩佳役を柴咲コウ。志木那島の漁師・原剛利役に時任三郎。島民が集うスナック・まりの店主、西山茉莉子役には大塚寧々、加えて泉谷しげる、筧利夫、小林薫、大森南朋、朝加真由美など、ドラマからの続投キャストが勢揃い。吉岡と中江監督が映画化にあたってゆずれなかった「もう一度このメンバーで『Dr.コトー』を作りたい」という言葉の通り、ドラマ第1シリーズからコトーにとって島のかけがえのない家族を演じてきたレギュラーキャストたちが、本作に再結集した。
吉岡秀隆主演「Dr.コトー診療所」16年ぶり続編で映画化
2003年フジテレビの木曜10時枠で放送された連続ドラマ「Dr.コトー診療所」。累計発行部数1200万部を超える山田貴敏の同名漫画を元に、平均視聴率19%、最高視聴率22.3%のヒットを記録し、続く2006年に放送されたシーズン2でも、シーズン1を上回る平均視聴率22.4%、最高視聴率25.9%という驚異の高視聴率をマーク、今なお国民的ヒットドラマとして語り継がれている。東京から僻地の離島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と、島の人々との交流を通して命の尊さを描いた本作の主人公・コトーを演じるのは吉岡。山田洋次監督が手掛ける映画「男はつらいよ」シリーズや倉本聰が脚本を手掛ける「北の国から」シリーズなど数多くの名作に出演し、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)とその続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、日本を代表する俳優のひとりである吉岡が、自身の代表作であり代表役ともいえる“コトー先生”を、16年ぶりに演じる。
さらに本作の監督を務めるのは、ドラマシリーズでも演出を務めた中江功。脚本は、同じく連続ドラマ全作を執筆してきた吉田紀子。さらには制作スタッフも本作のために再集結するなど、名作ドラマシリーズを世に贈り出したオリジナルスタッフが、再び「Dr.コトー診療所」の“今日”を描く。(modelpress編集部)
「Dr.コトー診療所」ストーリー
日本の西の端にぽつんと在る美しい島・志木那島。本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島に、19年前東京からやってきた五島健助=コトー(吉岡秀隆)。以来、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。長い年月をかけ、島民はコトーに、コトーは島民に信頼をよせ、今や彼は、島にとってかけがいのない存在であり、家族となった。数年前、長年コトーを支えてきた看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、彩佳は現在妊娠7ヶ月。もうすぐ、コトーは父親になる。二人と共に暮らす彩佳の両親・正一と昌代、漁師の原剛利、元漁労長の重雄や漁師仲間、スナックを営む茉莉子、今も診療所を手伝う和田らが、今日もそこで静かに暮らしている。2022年現在、日本の多くの地方がそうであるように、志木那島もまた過疎高齢化が進んでいる。それでも「まあ、コトーがいるから大丈夫だろう」そんな風に、皆心のどこかで思っていた。コトーも今や52歳。蒼く広がる海や水平線、波の音、夜空の星の輝きは変わらないが、島は少しずつ変化している。そんなコトーの穏やかな日常にもある変化が忍び寄っていることを、誰もまだ気づいてはいない―。
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