永野芽郁、役作りでタバコ挑戦 苦労明かす「慣れるまで大変でした」＜マイ・ブロークン・マリコ＞

「親友の遺骨を持って旅に出る」という今までにない斬新な物語設定と、見る者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者の心に刺さり一瞬にしてその世界に引き込んだ原作を映画化した本作。タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。

永野芽郁、役作りで喫煙挑戦 履き潰したドクターマーチン展示で「匂いとか嗅がないで」

さらに、シイノトモヨ役を演じる上で準備したことを聞かれると、永野は「ビジュアル面では髪型だったり、衣装だったりも皆さんとお話をしながら作っていったんですけど、喫煙シーンがあるので、普段からちょっとタバコを吸うようにしてみようということもやったし、原作にも出てくる（ドクター）マーチン（靴）があるんですけど、マーチンを11か月前に受け取ってから撮影期間までできる限り履き潰すって決めて、マーチンを履いて過ごしていました」と回答。そのドクターマーチンが、同イベントの会場に展示をされていたが、永野は「でも皆さん、匂いとか嗅がないでくださいね（笑）。それだけが心配で…。あんなに近くにあって大丈夫かなって。皆さん、遠くから見てください」と茶目っ気たっぷりにお願いした。

続けて、撮影の3～4か月前からタバコを吸っていたという永野は「ニコチンとかタールが入っていないやつをスタッフさんが用意してくださったので、これなら挑戦できるかもって思って、日常に取り入れていました」といい、「すっごく不味くて、後味があんまりよろしくないんです。ご飯を食べた後に吸おうとすると、味覚がぐっちゃぐちゃになるので、慣れるまで大変でした」と苦労を明かした。

最後に、メッセージを求められた永野は「はい、えー…。私自身がこうやって自信を持って『絶対に観てほしい』って言える作品が…」と言葉を詰まらせ、タナダ監督と奈緒の顔を見て瞳に涙を浮かべながら「できたことをすごく誇りに思いますし、それをきっと皆さんが感じてくれると思います…。今日、ここに足を運んでくださった皆さんが帰るときには、きっと何か肩の荷が降りるような気持ちになる作品ができたと思います…。ゆっくり観ていってください」とコメントしながら大粒の涙を流した。（modelpress編集部）